今日は、賃貸併用住宅の一括借り上げ(サブリース)について書いてみます。
さて、ハウスメーカーがこぞって力を入れている賃貸併用住宅ですが、それまで大家さんの経験のない人にとって、一番の不安は
「空室リスクはどうなの?管理はめんどうじゃないの?」
と、この辺りの事だと思います。
そこで、ハウスメーカーが提供している商品の一つが、「一括借り上げ(サブリース)」です。
一括借り上げ(サブリース)ってなに?
この、一括借り上げ(サブリース)って、一体なんのこと?という方のために、まずは簡単に一括借り上げの意味を説明します。
すごーく簡単に言うと、
「アパート部分の家賃を●●年の契約で一括で借ります!空室に関係なく家賃を払いますので!」
というなんとも気前の良さそうな内容です。
一番の不安である空室対策ができて、さらに面倒そうな管理も不動産屋さんが借りてくれるので一切問題なし!(一括借り上げ(サブリース)して、又貸しをするって事です)
うーん、これはなんとも素晴らしいシステム。と、思われるかもしれませんが・・・。
一括借り上げ(サブリース)の実際のところ
そんなに良いサービス使わない手はないでしょ!と思うかもしれませんが、よほど土地が余っていて節税対策なんかでアパート建築をした人なんかを覗いて、少しでも家賃収入をもらいたい!という方にとってはこの一括借り上げ(サブリース)はすこーし勿体無い様にも思います。
大和ハウス、積水ハウス、住友林業、一条工務店、ヘーベルハウス、ミサワホーム、大東建託、レオパレス21、東建コーポレーション、ヘーベルメゾンetc、それぞれ多少契約内容は違うかもしれませんが、「●●年一括借り上げ!」と謳っている商品でも、
- 家賃相場が下がれば当然それに合わせて契約内容は変更されます。
- 空室率があがればそれに合わせて契約内容は変更されます。
- なかなか空室が埋められない古い仕様になればリフォームも要求されます。
- 「契約」は保証されていても、「家賃」は永年保証ではありません。
だいたいは2年ごとの見直しがされるようですね。当然です。
これは個人的な意見ですが、「一括借り上げ」は不動産屋側のために作られたシステムです。
管理は全て不動産屋に任せる事になりますので、当然プラス収支がでない契約にはなりません。
つまり、「家賃保証」を謳っているようで、「利益確保」をしているとも言えるのです。
なんだか少し怖くなってきましたでしょうか・・・。賃貸併用住宅建築でのサブリースはあまりおすすめできません・・・。せっかくの賃貸併用住宅のメリットが少なくなってしまいますので・・・。
メリットについてはこちらの記事を読んでみてください。
賃貸併用住宅に関するご相談などあればこちらからお気軽にどうぞ↓
KawataKenji
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