【不動産投資で気になるリスクランキング】男女500人アンケート調査


長期で安定的な収入を目指せる不動産投資。
「やってみたい」と思う一方で、「リスクが大きそう」と感じて踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
資産形成の手段として魅力がある一方で、知識や準備が不足したまま始めてしまえば、大きな損失につながる可能性もあるからです。
今回は全国の男女500人に「不動産投資で気になるリスク」についてのアンケート調査を実施しました。
- 調査対象:全国の男女
- 調査期間:2025年7月26日~8月2日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性268人/男性232人)
- 回答者の年代:20代 20.2%/30代 34.4%/40代 24.0%/50代 14.6%/60代以上 6.8%
目次
「不動産投資はリスクが高い」と感じる人は58.2%
「不動産投資と金融投資はどちらが高リスクだと感じるか」という問いには、「不動産投資(58.2%)」と答えた人が60%近くと多数派でした。
一方「金融投資」と回答した人は14.0%で、 金融投資のほうがリスクは低いと見られていることがわかりました。
金融投資は比較的少額から始められ、情報が豊富で売買も容易です。
そのため「金融投資は不動産投資に比べてリスク管理しやすい」と考える人が多いと推察されます。
不動産投資で気になるリスクは「空室ができる」
不動産投資において気になるリスクの圧倒的1位は「空室ができる(51.4%)」で、全体の過半数を占めました。
「投資収益となる家賃収入が安定的に入らないのでは」という心配が大きいとわかります。
また「維持費がかさむ(25.2%)」や「金利が上昇する(10.0%)」など支出増加に対する不安も多く見られたほか、詐欺、被災、入居者トラブルなど予期しにくいリスクも心配されていました。
複数のリスクを挙げた人も多く、不動産投資には「投資家にとって気になるリスク」が多いとわかりました。
1位 空室ができる
- 長期間の空室リスクが不動産投資において最も気になるリスクです。不動産投資用ローンを活用した際に、空室が続いて家賃収入が得られないと、手元資金からローン返済する必要があります。手元資金が尽きてしまえばローン返済ができなくなってしまうため、最も気になると感じています(20代 男性)
- 不動産投資で気になるリスクは、入居者がなかなか入らず、空室が多くなることです。交通の便が良くない地域だと入居者が少ないので、経営が成り立つかわからず心配になります(50代 女性)
- 空室が続いて家賃収入が得られないというリスクが一番気になります。人が住まなければ収入にならないという話を聞いたので、収入が安定しないのではという不安があります(60代以上 男性)
1位は「空室ができる」でした。
不動産投資に対する大きな不安は、空室リスクだとわかりました。
入居者がいなければ家賃収入が入ってこないからです。
また多くの不動産投資では、物件を取得した直後は、家賃収入で物件取得時に組んだローン返済することが多くなります。
そのため家賃収入がなくなると、返済が自己資金頼みとなり、経済的な負担が一気に増してしまいます。
入居者確保は「立地」「築年数」「周辺環境の変化」などによって左右され、簡単ではありません。
期待できる収入が不安定であることを心配している人も多くなりました。
2位 維持費がかさむ
- 思いがけず高額な修繕費が発生して、運用計画が大幅に狂う可能性がある(30代 女性)
- 修繕費の予測が難しいこと。空室リスクはエリア情報からある程度コントロールできるが、修繕費は予測が難しい。災害に加え、「居住者の生活スタイル」や「性格」「利用頻度」など、コントロールできない変数が多いと思う(30代 男性)
- 入居者によっては、修繕費が最も大きい。ご夫婦への賃貸期間が4年で、修繕費を約72万円請求されました。割合は貸主の私が8割で約60万。それでも汚いキッチンをどうにか磨いて、リフォームを防ぎました。壁紙の貼り替えとクリーニングのみで済むと思った私が甘かったです。60代以上 女性)
2位は「維持費がかさむ」でした。
不動産投資では、物件購入後も継続的なコストがかかります。
例えば「管理会社への委託費用」「入居者が退去したときの修繕費」「税金」などが主な維持費です。
一般的な維持費のコスト例ならある程度シミュレーションできますが、入居者のライフスタイルや事故などによって、思いがけない高額の修繕費がかかることも。
身近で高額な修繕費が発生した例を見聞きし、不安を感じている人もいました。
3位 投資詐欺にあう
- SNSを通した詐欺が最も気になるリスクです。知識がない人を狙い、かつ偽の情報を広めているため、投資にリスクがあることに気づけない可能性があるからです。もしかしたら自分にもSNSを通じた勧誘がくるかもと思い、とても他人事とは思えません(20代 男性)
- メディアなどで悪質な不動産業者による投資詐欺の話題をよく見るので、詐欺業者に引っかかるリスクを感じます(40代 女性)
- 詐欺です。不動産投資は桁違いですし、評価などは素人の手に負えません。どうしても間にプロを入れねばならず、そのプロがどんな人かなどもわかりません(50代 女性)
3位は「投資詐欺にあう」となっています。
不動産投資の知識をもたない初心者が、詐欺的な不動産取引に巻き込まれるケースもあります。
知人が詐欺にあったという人もいて、投資詐欺が現実的なリスクとして捉えられていることがわかります。
4位 金利が上昇する
- ローンを組んだ場合に、金利が上昇したら、返済額が増えてしまうのが一番気になる(30代 女性)
- 金利上昇のリスク。私は実際に不動産投資をしており、金利上昇に伴う月の収支変化はリスクと感じています。金利上昇と家賃上昇のバランスがカギです(30代 男性)
- 昨今の金融市場の影響からくる金利上昇(50代 男性)
4位は「金利が上昇する」でした。
物件を取得する際にローンを活用する場合には、ローン商品の金利上昇がリスクとなります。
金利が上がれば、ローン返済額が増えてしまうからですね。
例えば変動金利を選んだ場合には、金利が上がれば月々の返済額が増加し、キャッシュフローが悪化しかねません。
実際に投資を行っている人も、金利上昇を脅威に感じているというコメントがありました。
金利上昇に合わせて家賃も引き上げられればいいのですが、入居者がすでに居住中の場合、家賃の値上げには原則として入居者の同意が必要なので、簡単には引き上げられません。
5位 物件価値が下落する
- 築年数が経つにつれ、価値が低くなってしまうこと(20代 女性)
- リセールバリューです。買った金額よりも、高く売れるかが気になります(40代 男性)
- 土地の価値が下がる。利便性が悪くなり、人気がなくなるなど(50代 男性)
「物件価値が下落する」が5位です。
すべての不動産に当てはまるわけではありませんが、多くの不動産は時間の経過とともに価値が下がる傾向にあります。
よほど「地価が上がる」「エリアや物件の人気が高まる」といった要素がないと、取得時より物件の価値が上がるのは難しいと考えられます。
そのため築年数の経過やエリアの衰退により、物件の価値が下がることを懸念する意見が目立ちました。
とくに取得した物件を保有し続けるのではなく、いつか手放してキャピタルゲイン(物件の売買価格の差で得る利益)を狙う場合には、保有不動産の価値下落は大きなリスクです。
6位 建物が被災する
- 日本における不動産投資のリスクの高さは、地震にあると思います。いつ起きてもおかしくないし、規模によってはとても大変なことになってしまいます(20代 男性)
- 地震が起こると、「物件の倒壊に伴う修繕費の発生」「入居者の退去」「新規の入居がなかなか決まらない」といったことが考えられるので、地震リスクが最も気になる(30代 男性)
- 自然災害による損失(60代以上 女性)
「建物が被災する」が6位になりました。
日本は、地震・台風・豪雨など自然災害の多い国です。
そのため保有する不動産が被災することを心配する人も多くなっています。
例えば地震で物件が損壊すると、多額の修繕費がかかる可能性もありますし、「入居者が退去する」「次の入居者が入らない」といったリスクも。
災害への対応そのものも、負担です。
災害に備える保険はありますが、完全にはカバーできないケースもあります。
7位 入居者がトラブルを起こす
- 住人ガチャ。変な人が入ってきても、追い出せないから(30代 男性)
- 住人に問題があるリスク。隣人トラブルがある場合に、処理が大変で面倒(40代 男性)
- 入居者リスク。うっかり変な人が入居して周りに迷惑をかけるなど(50代 女性)
7位は「入居者がトラブルを起こす」でした。
土地や建物に関するトラブルや困りごとだけではなく、人間関係のトラブルを心配している人もいるとわかります。
不動産投資では例えば「滞納など、オーナーと入居者のトラブル」「騒音やゴミ捨てなど、入居者同士や入居者と周辺住民のトラブル」などが考えられます。
問題のある入居者がルールを守らないと、他の入居者が退去してしまったり、物件の評判が落ちてしまったりする可能性も。
ただ入居者に退去してもらうには法的な手続きが煩雑で、簡単には退去を求められません。
8位 投資額が大きい
- 不動産投資は、投資の前にかなりのお金を準備しないといけないから(30代 男性)
- 他の投資に比べて1回に投資する金額が大きいので、その分デメリットだと思っています。今はポイント投資などもありますから(40代 女性)
- 一括で購入できないので、最初から負債を抱えてしまうリスク(50代 男性)
8位は「投資額が大きい」でした。
手持ちの不動産以外で不動産運用を始める場合、一般的に他の投資商品と比べて初期費用が高くなります。
新たに投資用のマンションやアパートを購入するからですね。
そのため自己資金だけでは賄えず、多くの人がローンを組むことになりますが、借金を背負うことに抵抗感を抱く人もいます。
「月々100円から始められる投資信託の積立」や「ポイント投資」といった投資がある中で、不動産投資の初期費用の高さはリスクだと感じられていました。
ただ不動産投資でも、「不動産クラウドファンディング」や「REIT」など、少額から投資できる商品はあります。
不動産投資のリスクを減らすために必要だと思うことは「信頼できるパートナーを選ぶ」
「不動産投資のリスクを減らすために必要だと思うこと」を聞いたところ、1位は「信頼できるパートナーを選ぶ(27.8%)」でした。
2位「投資資金に余裕をもつ(26.8%)」、3位「分散投資を実践する(24.4%)」、4位「リスクの低い物件を選ぶ(22.0%)」までが、20%以上を集めています。
「投資実行前の準備」と「慎重な判断」を重視する人が多くなりました。
投資前には資金をしっかりと準備し、不動産投資の知識を身につけたうえで、物件選びを慎重に行う必要があります。
自分の知識だけで対応できない部分についてはプロの助けを得られますが、依頼先となるプロも、慎重に選ぶことが重要だと考えている人が多くなりました。
1位 信頼できるパートナーを選ぶ
- 信頼できる取引先を見つけることだと思います。事故や事件があったときにどうするか、きちんと相談できるのが大事です(20代 男性)
- 一度購入すると他の投資よりも資産入替が面倒そうなため、信頼できる業者さんを選んで、吟味して物件を取得できれば良いと思います(40代 男性)
- 信頼できる管理会社やパートナーを選ぶことが大事だと思います。不動産は金額が大きい分、情報や判断をひとりで抱え込むと失敗のリスクも高まります。そのため実績があり、投資家の意向をしっかり聞いてくれる専門家と組むことが、安心につながると思います(50代 女性)
1位は「信頼できるパートナーを選ぶ」でした。
不動産投資は高額かつ長期的な投資であり、専門的な知識や判断力が求められます。
相談できる相手がいないと、物件取得やトラブル対応にあたり、冷静でない判断を下してしまう可能性もあります。
そのため、不動産会社や管理会社など、実績があり信頼できるパートナーを求める人が多くなりました。
パートナーを慎重に選ぶべき理由として、「詐欺業者に引っかかりたくないから」という声も寄せられています。
なお信頼できるパートナーを見極める方法としては、「不動産投資をしている知り合いに紹介してもらう」「大手を選ぶ」などが挙げられています。
2位 投資資金に余裕をもつ
- 常に余剰資金をもち、急な出費や万が一の高額な修繕費に耐えられるようにする(20代 男性)
- 資金的余裕がないと運用すらできない。また資金を借りたとしても完済できるプラン作りが必要だと思う(30代 女性)
- 資金的な余裕をもつことが最も大切。物件の良し悪しなどはプロでも間違える場合があるので、自己資金、もしくは返済のあてがあることが最も重要であると思う(50代 男性)
2位は「投資資金に余裕をもつ」でした。
資金的な余裕は、不動産投資だけではなく他の投資においても、重要なリスク低減策です。
例えば空室期間が続いたり、予想外の修繕費用が発生したりしても、資金に余裕があれば対応可能。
「余剰資金で投資する」「少額から始める」など、自己資金に余裕をもつことで、精神的なプレッシャーが軽減され、冷静な運用が可能となります。
また余裕資金があることで、他に魅力的な物件が出てきたときに取得できるなど、チャンスを逃さない運用が可能です。
3位 分散投資を実践する
- ひとつの物件に依存せず、エリアや物件タイプを分散させることで、リスクを軽減できるんじゃないかと考えます(20代 女性)
- かなりの資金力が必要になると思うが、エリアの分散(分散投資)を行う(30代 男性)
- 株式投資や預貯金との分散(40代 女性)
3位は「分散投資を実践する」となっています。
分散投資も、投資全般でリスク軽減に有効とされる基本的な戦略です。
回答のパターンとしては「取得する物件を分散させる」という声と、「不動産だけではなく株式や投資信託にも分散させる」という声がありました。
例えばひとつの物件やエリアに資金を集中させると、災害や人口減少などのリスクが直撃した際に、すべての物件で損失を抱える可能性が高くなります。
一方、複数のエリアや物件タイプに分散することで、収益の安定化が図れます。
また不動産以外の資産と組み合わせることで、不動産市場の不調時にも資産全体への影響を少なくできる可能性もあります。
4位 リスクの低い物件を選ぶ
- 安定して入居者が見込めるエリアや間取りを見極めること(20代 女性)
- 周辺の状況も踏まえ、きちんと物件を確認すること。場所だけ見るのではなく現地確認が大切(30代 男性)
- 「空室」「家賃下落」「資産価値下落」のリスクを抑えるためには、立地選びが最重要だと思います。築年数だけでなく、「駅までの距離」「人口動態」「周辺施設」もチェックが必要だと感じます(60代以上 男性)
4位は「リスクの低い物件を選ぶ」でした。
物件を選ぶときに、空室や家賃下落のリスクが低そうな物件を選ぶことも、リスク低減策のひとつです。
例えば「立地」「築年数」「間取り」「周辺環境や周辺の開発計画」などの条件をしっかり確認することで、リスクを減らせると考えている人がいました。
また現地を見ずに遠方の物件に投資することも可能ですが、 購入後に想定外の劣化やトラブルが発覚する恐れも。
そのため、実際に現地を見ることを重視している人もいます。
5位 不動産投資の勉強をする
- いろんな人の話を聞いて、自分でもリスクを知ったうえで投資するべき(20代 女性)
- 不動産投資に関する知識を身につけること。「物件の選び方」「税金」「管理の方法」など(30代 女性)
- まずは徹底的に理論武装が必要かと。知らないで資産を減らすのは最も愚行だと感じます(40代 男性)
「不動産投資の勉強をする」が5位です。
不動産投資には、「法律」「税金」「建物の管理」「利回り計算」「ローン」「物件やエリアの特性」「不動産会社の特徴」などの幅広い知識が求められます。
そうした知識を事前に学ぶことで、詐欺や誤った判断による損失を未然に防げます。
不足する経験や知識を信頼できるパートナーに補ってもらうことは可能ですが、頼りっぱなしではいけないと考えている人もいました。
自分自身で内容を理解し判断する力がなければ、アドバイスされても、「アドバイスが正しいのか」や「自分の状況に合っているのか」が判断できないからです。
まとめ
不動産投資は魅力的な資産運用手段です。
一方で「空室が出て、家賃収入が途切れるかも」「維持費がかさみそう」「投資詐欺にあったらどうしよう」など、多くのリスクが懸念されていることもわかりました。
実際に不動産投資をしていて、上記のようなリスクを実感している人もいます。
不動産投資で失敗しないためには、「物件選び」「パートナー選び」「資金計画」「資産全体の運用計画」などを通じて、リスクに備えることが重要です。
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