【サラリーマンが感じる不動産投資のメリット&不安ランキング】482人アンケート調査

サラリーマンのなかにも、収入増などを狙って不動産投資に関心をもっている人は多いのではないでしょうか。
ただ、不動産投資には「ハードルが高い」「難しそう」というイメージもあるため、具体的にどのようなメリットや不安要素があるのか、わかりにくくて悩んでいる人もいるかもしれません。
今回は全国のサラリーマン482人を対象に「不動産投資のメリット」と「不安」についてアンケート調査を実施しました。
- 調査対象:サラリーマンの人
- 調査期間:2025年11月5日~11日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:482人(女性297人/男性185人)
- 回答者の年代:20代 12.9%/30代 33.0%/40代 28.4%/50代以上 25.7%
目次
サラリーマンは不動産投資に向いていると思う人は58.5%

サラリーマン482人に「サラリーマンという立場が不動産投資に向いていると思うか」を聞いたところ、「とても向いている(8.5%)」「まあ向いている(50.0%)」と答えた人が合わせて58.5%となりました。
不動産投資は「不労所得」と言われることが多く、本業をもちながらも取り組みやすい投資として認識されていると考えられます。
サラリーマンが不動産投資をするメリット1位は「本業と両立しやすい」

「サラリーマンが不動産投資をするメリット」を聞いたところ、1位は「本業と両立しやすい(27.6%)」、僅差の2位は「副収入を得られる(25.7%)」でした。
3位「ローン審査に通りやすい(14.1%)」、4位「安定した収入源がある(10.8%)」が続きます。
「本業と両立しやすい」「ローン審査に通りやすい」など、取り組みやすさにメリットを感じている人が多くなりました。
「ローン審査に通りやすい」「安定した収入源がある」「ローン返済を進めやすい」などは、安定収入があるサラリーマンならではのメリットです。
また大きく収入が伸びにくいサラリーマンにとっては、不動産投資から得られるリターンへの期待も大きいことがわかります。
1位 本業と両立しやすい
- 最初の頭金は確かにきついかもしれない。ただ副業を手軽にできない人なら、お金さえあれば他人に任せられるという面で、気負わず副業できる(30代 女性)
- 不労所得。サラリーマンはフルタイムで働いているため隙間時間の副業が難しいと思います。そのため不動産投資での収入はサラリーマンにとってメリットが大きい(40代 男性)
- 本業をしながら、あまり多くの労力や時間を使わずにできる(50代以上 女性)
1位は「本業と両立しやすい」でした。
本業をもつサラリーマンにとって、本業と両立しやすい投資には大きな魅力があります。
限られた時間のなかで、利益を生み出してくれる可能性があるからですね。
フルタイムで働いていて、さらにアルバイトや業務請負といった労働時間・拘束時間の発生する副業で収入を増やすのは難しい面があります。
しかし不動産投資であれば、資金を用意して仕組みを整えれば、比較的手間をかけずに運用可能です。
2位 副収入を得られる
- 本業の稼ぎが少ない場合でも、別の稼ぎが見込めることで、精神安定につながる(30代 男性)
- 給料以外の安定的な副収入(家賃収入)が得られること(40代 女性)
- 収入源を増やすことでリスクヘッジになります(50代以上 男性)
2位は「副収入を得られる」でした。
「収入の額が増えること」に魅力を感じている人もいれば、「収入源が増えること」に魅力を感じている人もいます。
収入額が増えれば生活が潤いますし、収入源が増えれば本業の収入が下がったときなどのリスクヘッジとなります。
副収入があることで生活の安定性が増し、万一のリスクにも備えやすくなるのですね。
とくに不動産投資での副収入については、長期で安定的なところが魅力を感じている人が多くなりました。
3位 ローン審査に通りやすい
- 安定した給与をもとに融資を受けやすく、他人資本(ローン)で資産を築けること(20代 女性)
- サラリーマン最大のメリットは、安定した収入と信用力を背景に、ローンを組んでレバレッジを効かせやすい点です(30代 男性)
- 安定した収入があるため銀行から融資を受けやすく、少ない自己資金でも資産形成を始められることです(50代以上 男性)
3位は「ローン審査に通りやすい」でした。
サラリーマンには安定した給与がありますので、ローン審査を受けるにあたって有利になります。
継続的な安定収入があることで融資を受けやすくなり、自己資金が少なくてもローンを利用して大きな額で投資を始められます。
つまりレバレッジが効く状態になるのですね。
他人資本を活用しながら資産形成できるのは、安定収入をもつサラリーマンならではの強みです。
4位 安定した収入源がある
- サラリーマンは働いて給料も安定的に入ってくるのだから、万が一不動産投資で失敗したとしても、生活に困窮するみたいな大変な状況には陥りにくいと思う(20代 女性)
- 安定した収入がある状態で、投資できるところです。生活基盤が定まっていないと、いい判断ができないので(30代 男性)
- 給料はもらえるので、不動産だけに絞る怖さがない(40代 女性)
「安定した収入源がある」が4位でした。
サラリーマンの安定した収入源は、ローン審査に通りやすくしてくれるだけではなく、サラリーマン投資家に精神的な安定ももたらしてくれます。
毎月の給料があることで、たとえ投資がうまくいかなくても生活基盤が揺らぐリスクが低く、安心感をもちながら不動産投資に挑戦できるからです。
また安定した基盤があることで、冷静な判断がしやすいという面もあります。
5位 ローン返済を進めやすい
- ローン返済の目途が立つ(30代 女性)
- 毎月の収入があるため返済計画を立てやすく、リスクを抑えながら資産形成ができる点も魅力です(40代 女性)
- コツコツ返済できる(50代以上 女性)
「ローン返済を進めやすい」が5位です。
サラリーマンは定期的に給与が入るため、計画的な返済もしやすくなります。
経営している物件に空室が出て家賃収入をローン返済に回せない状態になったとしても、給与収入から補填できるからです。
そのためローン返済の目途がつきやすいのですね。
「コツコツ返せる」「見通しが立つ」といった安心感が、サラリーマンのメリットであり、サラリーマンが不動産投資に取り組むにあたっての大きな魅力にもなっています。
6位 老後資金を準備できる
- 将来に向けての貯蓄が可能(30代 男性)
- 将来の年金対策や副収入の柱として有効だと感じます(40代 女性)
- 余裕があればのことですが、老後の保険的な要素になる(50代以上 女性)
6位は「老後資金を準備できる」となっています。
不動産投資のリターンに期待する回答です。
サラリーマンの収入から計算される公的年金だけでは、老後の生活が不安という認識が広がっています。
そのため不動産投資を「将来の年金代わり」「老後資金の準備」と捉えている人もいました。
例えば現役時代にローンを完済しておけば、定年後には家賃収入が生活資金となり、安心につながります。
物件自体も資産として残るため、「何かあったときには売って、保険代わりにできる」という意見もありました。
7位 節税できる
- 不動産でうっかり赤字になってしまっても、ちゃんと確定申告すればサラリーマンの給料と損益通算できる(30代 女性)
- 単身者の場合、年収600万円を超えてくると税金がかなり高額になるので、不動産投資で節税対策をするのはアリかと思います(40代 女性)
- 所得税の減税(50代以上 男性)
「節税できる」が7位です。
給与所得者は、年収が上がるにつれて税負担の重さを実感するようになります。
不動産投資では、経費や減価償却費などを活用して所得を圧縮できるため、結果的に所得税や住民税を軽減できるのが魅力です。
また損益通算を活用すれば、不動産投資で生じた損失を給与と相殺できる点は、サラリーマン投資家ならではの恩恵となっています。
サラリーマンが不動産投資をするうえでの不安は「時間が足りない」

「サラリーマンが不動産投資をするうえでの不安」の1位は「時間が足りない(19.9%)」です。
僅差で2位「ローン返済に行き詰まる(19.5%)」、3位「投資資金を用意できない(18.9%)」が続きます。
サラリーマンが不動産投資に抱く不安としては、「時間や知識の不足」や「返済など資金面の不安」が挙げられています。
なお「ローン返済に行き詰まる」「投資資金を用意できない」「失敗時の損失が大きい」といった不安は、投資金額が大きいことから生まれる不安だと推測できます。
1位 時間が足りない
- 時間がないから不動産投資するうえでの手続きなどの時間を取るのが大変そう。いざ物件を手に入れたとしても維持にお金がかかるし、きれいに維持しておくためにも掃除や手入れする時間が必要だと思うから(20代 女性)
- サラリーマンとしての本業が忙しく、不動産投資の勉強があまりできず、失敗してしまう可能性がある(30代 男性)
- 仕事が忙しいため、物件の管理や入居者対応に時間を取られてしまう点が不安です。信頼できる管理会社を選ぶことが重要だと思います(40代 女性)
1位は「時間が足りない」でした。
「サラリーマンが不動産投資をするメリット」のランキングでは「時間や手間があまりかからず、本業と両立しやすい」という回答が1位になりました。
しかし「時間が足りない」と感じる人も多いことがわかります。
本業をもつサラリーマンにとって、「投資に割ける時間がない」という制約は、大きなものです。
とくに日々の管理を自分でやりたいと考えている人の場合には、時間が足りずに本業との両立が難しくなると予想できます。
また管理は管理会社に任せる場合でも、「知識を得るための勉強」「物件や管理会社の選定」にかける時間が少なくなるため難しいと考えている人もいました。
2位 ローン返済に行き詰まる
- 家賃収入よりもローン返済額のほうが高くなると、本業から補填する必要が発生する(30代 男性)
- ローンで不動産を購入した場合、長期の負債を抱えることになる。もし働けなくなったり、会社の経営状態が悪くて減給になったりリストラにあったりしたときに、支払いができなくなる(40代 女性)
- 会社の倒産などになり、ローン返済が厳しくなること(50代以上 女性)
2位は「ローン返済に行き詰まる」でした。
不動産投資では長期間のローンを組むこともあります。
そのため「ローン返済中に勤務先の業績が悪化して本業の収入が下がる」といった事態も考えられます。
サラリーマンならではの安定した給与収入があるというメリットがなくなってしまい、ローン返済に困る可能性もあるのですね。
時間もリスク要因なので、長期的なローンを抱えることと将来の不確実性が重なって、不安になっていました。
3位 投資資金を用意できない
- サラリーマンが不動産投資をするうえで一番の不安は、不動産を購入するための資金を用意することだと思います。サラリーマンは月給制の人が大半ですので、元手となる資金を用意することが困難な場合も想定されます(20代 女性)
- 投資に回す資源がそもそも用意できない。普通のサラリーマンであれば、持ち家のローンで手一杯になっていることが多い(30代 男性)
- 一般的なサラリーマンの給与や貯蓄で、賃貸用マンションなどを購入するのには勇気がいる。かなりハードルが高い(40代 女性)
3位は「投資資金を用意できない」でした。
多くのサラリーマンにとって、不動産投資のハードルは初期費用の高さにあります。
もともと資産家だとか、かなりの収入を得ているサラリーマンであれば別ですが、一般的な給料で暮らしているのであれば、投資用の物件を購入することには勇気が必要です。
少ない元手でローンを組めると説明されることもありますが、ローンを組めば2位「ローン返済に行き詰まる」という不安も出てきます。
「資金を用意しないと魅力的な物件を購入できない」「かといって、高額のローンを組むのは怖い」というせめぎ合いがあります。
4位 副業規定にひっかかる
- 副業規定があり、会社に止められる可能性があります(30代 男性)
- 会社の就業規則で副業が禁止されている場合、事業規模が大きくなると副業規定に抵触するリスクがある(30代 男性)
- 勤務先の副業規定に抵触しないかが不安です(50代以上 女性)
「副業規定にひっかかる」が4位でした。
会社員である以上、職場の就業規則や副業禁止規定に抵触するリスクは避けて通れません。
不動産投資を許可している会社であっても、規模が大きくなれば「事業」と見なされ、ルール違反となる可能性があります。
「副業規定に違反しないか確認したいけど、誰に聞けばいいのかわからない」「不動産投資に興味があることを知られたくないから、聞けない」といった意見もありました。
5位 失敗時の損失が大きい
- 失敗したときのリスクが大きいこと(30代 男性)
- 損をすること。自分が損失しても良いと思っている金額以上にマイナスが出てしまうこと(40代 男性)
- サラリーマンが片手間でもできる金儲けだが、確実性を取るとリターンは少ない。一方で冒険をするとリターンは大きいがリスクも高く、サラリーマンの給料で行うには少々危険(50代以上 男性)
5位は「失敗時の損失が大きい」となっています。
不動産投資は一般的に高額の資金が必要であり、「経営の失敗」や「予期せぬ災害や事故」によって、大きな損失につながりかねません。
サラリーマンには安定収入があって損失を補填できるといっても、損失が大きくなりすぎると追いつかない可能性があります。
そのため、損失額が大きくなりそうな点を不安として挙げた人も多くなりました。
6位 副収入が不安定になる
- 空室や家賃滞納による収入の不安定化リスク(30代 男性)
- デメリットは不安定さだと思います。確実に利益が出るとは言えず、入居者が現れなければ、ただ赤字が増えていくだけなので(30代 男性)
- 空き家になるリスクがある。入居者がいない期間は収入がなくなるし、現状回復や修繕費にかかる費用も大変になる(40代 女性)
「副収入が不安定になる」が6位です。
不動産投資のメリットとして「安定した家賃収入を得られる」と回答した人も多くいましたが、家賃収入を安定して得られる保証はありません。
「空室の発生や継続」「家賃滞納」といったリスクもあるからです。
上記のようなリスクが顕在化すると、家賃収入は不安定になり、想定した収益計画が崩れてしまいます。
するとローン返済に困る事態になりかねません。
「実際に収益を安定化させるのは難しいのでは」という不安を抱えている人も多いとわかりました。
7位 知識が不足している
- 不動産投資に対する知識があまりないと、詐欺などにひっかかってしまうような不安があります(40代 女性)
- 知識不足によるリスクの見落としだと思います。不動産業者の言葉を鵜呑みにしてしまい、利回りや節税効果を過信してしまうケースがあると思います(50代以上 男性)
- 不動産は株などと違って情報などフェアな市場ではありません。末端のサラリーマンにいい情報がめぐってくるとは思えず、どう考えてもプロよりも不利だと思います(50代以上 女性)
「知識が不足している」が7位です。
不動産市場は専門性が高く、初心者にとって不透明な部分も多い業界となっています。
そのため不動産会社やコンサルタントにアドバイスを求めるわけですが、提供された情報の真偽や正確性をチェックするのもひと苦労です。
知識不足のまま不動産投資に参入すると、業者任せになった結果動きが遅くなったり、誤った情報に踊らせて詐欺被害を経験するリスクもあります。
サラリーマンは本業に忙しく、学ぶ時間を確保しにくいため、知識不足に陥りやすいと懸念している人も多くなりました。
まとめ
今回の調査からは、サラリーマンは不動産投資に対して「自分に向いている投資だ」と考えていることがわかりました。
サラリーマンの不動産投資には「管理を外部委託するなどの仕組みを整えれば、時間や手間がかかりにくく、本業と両立しやすい」「安定収入を活かして、融資を受けられる」といったメリットがあるからです。
一方で「勉強や物件選定の時間が足りない」「初期費用が大きく、準備できない」といった不安要素や壁もあります。
初期費用の準備については、のちのちのリスクの大きさにも関わってくるので、慎重に検討したい部分です。
なお現物投資だとまとまった資金が必要になるものの、投資信託(REITなど)や小口化された商品(不動産クラウドファンディングなど)であれば、比較的少額から不動産投資ができます。
少額から始めたいというサラリーマンは、上記のような商品も検討してみると、選択肢が広がるのではないでしょうか。
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