接道2mの旗竿地を不動産投資に活用できるか

今日は不動産屋さんと投資不動産の土地として考えている物件の現地調査に行ってきました。結論はまだ出せていませんが、いろいろリスクがある一方面白い土地でした。
さまざまな不確定要素がありそうですが、うまく解消・調整できれば利益が出せるような気がします。

空き家や築古戸建てなどの収益物件を探すならアルバリンクへ
「高利回り」の収益物件をLINE登録者限定で公開中!
ターミナル駅徒歩10分の旗竿地
以下は、現地調査した土地の情報です。※場所が特定できないよう少し情報を変えてます。
・土地面積:140平米
・接道:約2m(旗竿地)
・最寄駅:徒歩約10分(駅は4路線使えるターミナル駅)
・建ぺい・容積率:60%・200%
・売値:1,500万円

このエリアの整形地であれば、およそ坪70万~100万オーバーが相場ですが、この土地は坪単価35万円と格安。
しかも容積率は200%あるため、土地を目一杯に使えれば面白い物件が建てられるのでは?という企みから、まずは情報収集のため不動産屋さんに電話をしてみました。
すると、いくつかのリスクが…。
その前に、まずはこの土地で建てられる理想の物件について書いてみたいと思います。
この土地でできる理想物件
理想は容積率を目いっぱい使って木造アパートを建てることです。
ただし、、旗竿地であり3階建ては難しいかもしれないため、建ぺい率を一杯に活用した総2階建てで試算してみます。
ワンフロア84平米(土地面積140㎡×60%)まで建てられるとした場合、延床面積は、84平米×2階=168平米です。
1部屋21平米の居室面積を確保した場合、8部屋を運用できます。
近隣の家賃相場が、新築1Kで6.5~7万/月ですので、6.5万円と想定した場合、満室時の家賃収入は以以下のとおりです。
・6.5万円/月×8部屋=52万円(年間収入624万円)
次に、投資額を試算します。
アパートの延床面積を約50坪、建築費の坪単価を70万円とすると、建築費はおよそ3,500万円になり、土地代金とあわせると初期投資額は以下のとおりです。
・土地1,500万+建物3,500万=5,000万円
この結果、表面利回りは、年間家賃収入624万÷5,000万=利回り12.48%
建物費には設計費や水道やガスなどのインフラ引き込み工事、地盤改良の可能性などの金額が含まれていませんが、仮に1,000万多く見積もっても10%以上の利回りが期待できます。
このエリアに限らず、楽待や健美家を見ても、新築で利回り10%以上の物件は99.99%出てきません。なにかの間違いで出ても秒速で消えるでしょう。
これらはあくまで机上の計算例ですが、検討する価値はありそうな土地です。
不動産屋に電話してわかったリスク
実際に不動産屋さんに電話をしてみると色々なリスクがあることがわかりました。
売り主さんの事情やそのほかの細かいことも聞けたのですが、利回りや金額に直接関わりそうな点だけを紹介します。
1.道路の持ち分が不明確
前面道路の所有者について、持ち分割合が不明確であり、測量して明確にする必要があります。向かい側が分譲地であったことから前面道路の所有者は10数名いるとのこと。
また、そのうち1名(法人名義)が測量に合意してくれないようです。
不動産会社いわく、そのまま掘削工事をしてもたぶん大丈夫ということでしたが、実際に文句を言われた場合、工事がストップする可能性もありそうです。
2.崖条例に抵触する恐れ
建物を建てる時は、管轄地の行政に確認申請を出す必要があります。
この土地は隣接する土地と高低差があり、擁壁をやり直す、もしくは杭などで強度を増さなければいけない可能性があります。
おそらく100万円程度の追加費用が必要とのこと。
3.敷地内での高低差
加えて、敷地内にも高低差があり、構造計算をクリアするためには造成工事が必要となる可能性もあるとのことです。
4.建築面積が取れない
ヒアリングした中で一番のリスクは、建築面積が確保できない点です。
試算上は、「共同住宅」ではなく「長屋」なら問題ないと思ってましたが、どうも話を聞いていくと長屋でも100平米までしか建てられないそうです。
ただし、どういった条例が抵触しているのかが不明確だったため、もう一度自分でも市の建築課に確認してみようと思います。
恐らくこれが理由で売れ残っている(業者が入ってこない)と考えられるのですが、逆に言えばここをクリアできればかなり有望な土地になる可能性があります。
それぞれのリスクへの対策
これだけのリスクがあれば投資物件としての活用は進めにくいと思われるかもしれませんが、収益性を考えると前向きに検討できます。
なぜなら、新築物件では、利回り8%でもポンポン売れるのに、12%まで夢が見れる可能性があるためです。
そこで、それぞれのリスクへの対策を考えてみます。
1つ目のリスクは、正直あまり考えなくてもいいかなと思っています。大通りでもなく、名義人の方が近くに住んでいなさそうでしたので。
2つ目と3つ目のリスクはできれば回避したいところですが、どうしても計算が立たなければ仕方ないかなというところです。ここは予算を多めに見て飲み込むしかない気がします。
問題は4つ目です。100平米しか建たないのであれば、おそらく利回りは6%くらいがいいところです。これでは投資対象としておいしい土地とはいえません。
ではどうするか?行政への問い合わせは必要ですが、シェアハウスではどうかということを考えました。
この物件の最寄り駅周辺は、ほかにもシェアハウスがいくつかあり需要自体は少なくなさそうです。
ただし、シェアハウスとなると普通の賃貸物件とは異なり、管理や募集のノウハウも必要になります。せっかく建物を作っても人が住んでくれなければ意味がありません。
というわけで、今後はシェアハウスの知識をつけるべく動いてみようと思います。
何事もなく8部屋くらいの建物が建つのであれば即買い付けを出したいくらいでしたが、この続きはまた書きます。
旗竿地に物件が建つかどうか?
恐らく、新築のアパートや賃貸併用住宅を検討されている方は旗竿地でも大丈夫?という疑問を持たれると思います。
旗竿地といっても市区町村によって色々な条例などがあり、確認申請を通すうえであらかじめ確認しておく必要があります。
安全通路の確保、あるいは共同住宅はダメだが長屋であればOKなど、また、斜線制限や崖条例など分かりにくい規制もあります。
まずは不動産屋さんに確認してみて、ダメなら建築士の方に見てもらうとよいでしょう。


空き家や築古アパートなどの収益物件を探すならアルバリンクへ
「高利回り」の収益物件をLINE登録者限定で公開中!
【LINE登録者限定】高利回りの未公開物件を配信しています!








