不動産投資界隈では名の知れた収益不動産業者の「水戸大家さん」が廃業するという情報を耳にしました。
たしかに、先月あたりから「事務所を縮小して移転する」「カップラーメン生活」などの噂は聞いていましたが、いきなり廃業とは・・・。
ざっくりですが記事を振り返ってみて、感想を書いてみようと思います。
1通のメルマガとブログで告知
水戸大家さん廃業の情報は、他でもない、株式会社水戸大家さんの峯島社長が発信したメルマガで知ることになりました。(その後ブログにも掲載されています。)
その内容をみて見ると、
- 株式会社水戸大家さんを9月で解散する
- 事務所を移転しても赤字の可能性がある
- 融資が好転する兆しが見えない
- スタッフが何か起こしかねない
- これからの契約行為は一切責任を持たない
- 9月以降は営業行為自体できない
ということです。
契約行為の責任について
ここで、少しだけ気になったのが、5番の契約行為に関する責任問題。
パンプキンショックの煽りでついに水戸大家さん廃業。これからの責任はともかく、いままでの仲介責任も取れなくなるやん…。 pic.twitter.com/DkPc5lLzW5
— どエンド君 (@mikumo_hk) 2018年8月1日
これからの契約はもちろんですが、これまでの仲介に対する仲介業者としての責任は廃業後の9月以降は果たせなくなります。
どんなことが想定されるのかわかりませんが、売買で関わっている投資家は色んな可能性を想定しておく必要がありそうです。
バンプキンショックとは
ツイッターの内容にありますが、水戸大家さんを倒産にまで追い込んだパンプキンショックとは、「かぼちゃの馬車問題」のことを指しています。
簡単に言うと、
- スマートデイズという会社がかぼちゃの馬車と称するシェアハウス建築を量産
- 入居者が入らず運営も回らなくなったタイミングでサブリース契約などの条件を変更
- 返済が立ち行かなくなった投資家が競売や破産に追い込まれ社会問題へ
- 問題が大きくなりすぎて金融機関が不動産物件への融資をストップ
となった話です。かぼちゃの馬車についての詳細は下記の記事より
水戸大家さんの廃業を聞いて
水戸大家さんが解散(倒産)ということですが、個人的には少し腑に落ちないところもあります。
というのも、水戸大家さんと言えばこれまで長く投資物件の仲介をやってきて、十分に利益を出してきた会社のはずです。
役員報酬をいくら取っていたのか、社員への固定給や歩合はどうだったのか、借入状況、資産状況など社外にはわからない情報がたくさんありますので一概に言えませんが、1か月で億単位の仲介手数料を売り上げていた会社がものの数か月でつぶれてしまうとは。
水戸の工場で働いていた青年が、金持ち父さんを読んで不動産投資に目覚めて自らスナックビルを買うも、どうやら業者の方が儲かるやんと気付き、上京してエリサーに押し込むこと1000億円、ついに六本木の一等地に事務所を構え、ピークは1ヶ月に手数料4億までやったところからの廃業。不動産感じる。 https://t.co/7pGEv8BmBF
— どエンド君 (@mikumo_hk) 2018年8月1日
いくら大きく稼いでいた時期があったとは言え、噂によれば際どいスキームでの融資頼みが多かったとか。さすがに六本木交差点のど真ん中を維持するのは難しかったのか。
峯島社長はもともとアフィリエイトや情報起業の業界にいた経緯もあります。集客方法も無料レポートやメルマガを駆使し、最近はyoutuberの活動も積極的でした。
そのように多方面で活躍する峯島社長が、あっさりと不動産会社を潰すという選択をとったことがなんとも解せないと言いますか。
8月1日の報告先日、7月31日には管理会社を売却したということも言っていますが、株主は峯島社長であった可能性は高そうですし、個人の財布は傷んでない感じがしますよね。単純に不動産業界に見切りをつけたということかもしれません。
また違った戦略で出てくるのではないかと期待してしまいます。
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