残置物撤去の方法とは?費用や安くする方法も解説

「実家を相続したけれども、家具や電化製品などの残置物をどう処分したらいいのだろう…」
「両親が施設に入るため実家の残置物を安く処分したい…」
このような悩みはありませんか?
残置物はゴミとして処分したり、不用品回収業者に依頼したりすることで処分できます。
価値があるものであれば、リサイクルショップなどで換金できるでしょう。
とはいえ、残置物の処分費用が思いのほか高額になることもあります。
この記事では、残置物を撤去する費用の相場がわかるほか、費用を抑える方法も解説します。
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目次
残置物撤去とは?
残置物とは、居住者が残していった家具や家電などの家財道具や生活用品のことで、これらを処分することを残置物撤去といいます。
例えば、高齢になった親御さんが施設に入所することになり、使わなくなった冷蔵庫やタンスなどを処分する場合などです。
「動産物撤去」や「動産類撤去」とも呼ばれますが、いずれも意味は同じです。
残置物撤去が必要となるのは、施設入居や入院、あるいは相続が発生して空き家となった場合などです。
また、思いがけない近親者の孤独死によって、残された親族が部屋の整理を迫られるケースもあります。
残置物の撤去には、国が実施する「空き家対策総合支援事業」にもとづき、自治体から撤去費用の助成金が出る場合があります。
参照元:国土交通省「国土交通省における空き家対策支援メニュー等」
自治体によって取り扱いが異なるため、住所地を管轄する自治体に確認したほうが良いでしょう。
残置物を撤去する方法5選
残置物の処理は、多くの方にとって悩ましい問題です。
家具や家電、日用品などの不用品をどのように処分すればよいか迷うことも多いでしょう。
ここでは、残置物を安全かつ適切に撤去するための5つの方法をご紹介します。
ゴミ出しを利用する
市区町村のゴミ出しを活用することで、費用を抑えた残置物の処理が可能です。
工事などで出た特殊なゴミでなければ、日常生活でのゴミ出しと同様に、自治体のルールに従って捨てられます。
燃えるゴミ・燃えないゴミや資源ごみ、粗大ごみなどに分別すれば、決められた日に回収してもらえます。
特に、大きな家具や家電が少なく、食器や衣類などの不用品が主な場合は、ゴミ出しを利用しやすいでしょう。
処分に迷う場合は、市区町村のホームページで、どの種類のゴミとして出せるのか事前に確認しましょう。
収集日の予約や指定のゴミ袋を購入する必要がある場合、あるいは自分で指定の場所まで持ち込まなければならない場合など、自治体によってルールが異なるため注意が必要です。
ただし、通常のゴミ出しだけですべての不用品を処分できるとは限りません。
エアコンのように取り外し工事が伴うものや、洗濯機、テレビ、冷蔵庫など、リサイクル料金を支払って処分する必要があるものもあります。
ゴミ処理場へ自分で持っていく
大量に残置物がある場合は、自治体などが運営するゴミ処理場に直接搬入することもできます。
処理場では、持ち込んだゴミの重量に応じて料金が決定され、比較的低料金で処分できます。
通常、施設へ搬入する前に予約を入れる必要があり、自家用車などでの運搬が不可欠です。
また、テレビやエアコンといった特定の製品は受け入れできないこともあるため、事前に確認したほうがよいでしょう。
不用品回収業者に依頼する
大型家電や電化製品などを不用品回収業者に処分してもらうこともできます。
不用品回収業者は、大きな家具や運搬が難しい重い家財を運び出してくれるため、手間と労力が省けます。
例えば、エアコンやベッド、洗濯機といった重量のある物も対応してくれます。
さらに、依頼したその日に対応してくれる業者もあり、迅速に片付けたい場合にも利用しやすいでしょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する
オフィスやお店から出た不要な物を片付けるには、産業廃棄物処理業者へ引き渡すのが適切です。
例えば、事務所に残された椅子やデスク、倉庫内の什器などが対象となります。
これらの物は企業の事業活動により生じたものとして、一般廃棄物とは別に産業廃棄物として処理しなければなりません。
コピー機のように複数の材質で構成される事務機器なども、一括して専門業者へ託すことをおすすめします。
リサイクルショップなどで売る
使用しない家財をリサイクルショップへ持ち込むと、現金化できる可能性があります。
まだ購入してから時間が経っていない冷蔵庫や、ブランド物のバッグは換金しやすい傾向にあります。
また、目立った痛みがない家具や、メーカー品の電化製品なども、買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
リサイクルショップでの売却は、処分費用がかからないだけでなく、収入を得られます。
しかし、すべての不用品を引き取ってもらえるわけではありません。そのため、他の方法と組み合わせて活用すべきでしょう。
残置物撤去費用の相場
残置物の撤去には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
撤去費用の目安を、表にまとめました。
【残置物撤去費用の相場】
| 撤去方法 | 単位 | 費用相場 |
| ゴミ出し | ゴミの数量(1点あたり) | 300円程度~ |
| ごみ処理場への持ち込み | 10キログラム当たり | 100円台~ |
| 不用品回収業者 | パックプランごと | 25,000円~ |
| 産業廃棄物処理業者 | 1㎡あたり | 3,000円~ |
| リサイクルショップ | 不要物の数量(1点あたり) | 無料 |
処理方法によって費用にかなりのばらつきがあることがわかります。
残置物が少ない場合は、処分費用を抑えやすいゴミ出しや処理場への持ち込み、リサイクルショップでの売却などを検討したほうが良いでしょう。
しかし、残置物が多く、自分たちでは手に負えない状況であれば、不用品回収業者への依頼がスムーズに進めやすいです。
事業所の残置物であれば、産業廃棄物処理の資格と実績がある業者に依頼したほうがよいでしょう。
残置物の撤去費用を負担する人
親が施設に入ったり、亡くなったりして空き家になった場合、家財などの片付け費用は、通常、その家を相続する人や契約上の責任を負う人が負担します。
相続人は、特に遺言で指定されている場合を除き、相続した家だけでなく屋内に残された家具や家財も相続することが通常です。
そのため、亡くなった親が住んでいた家の残置物の処分費用は、家を相続した子どもなどが負担しなければなりません。
なお、賃貸物件の場合、残置物の処分費用は借主が負担しなければなりません。
しかし、借主と連絡がつかない場合、家主である貸主が負担することもあります。
残置物を撤去する際の注意点
不用品となった残置物を片付ける際には、いくつかポイントを押さえておく必要があります。
適切な方法で処理しないと思わぬトラブルに発展する可能性もあります。
適切な業者に依頼する
残置物を片付ける際、不用品回収業者に依頼することもありますが、業者選びは慎重に行う必要があります。
信頼できる業者に依頼するには、まず見積もりの確認が大切です。
作業内容や料金の内訳が明確に記載されているか、追加料金が発生するケースなどをしっかり確認しましょう。
さらに、安心して任せられる業者であるかを見極めるためには、必要な許可を取得しているかも重要です。
廃棄物の種類や処分量によっては、法律で定められた許可が必要です。
無許可で営業している業者に依頼してしまうと、のちのちトラブルに巻き込まれる可能性もあるため注意が必要です。
業者のホームページで許可の有無を確認したり、不明な点は直接問い合わせてみましょう。
また、信頼できる業者を見つけるためには、作業実績が豊富な業者を選ぶことも重要です。
特に、特殊清掃が必要な状況や大型家具の搬出など、専門的な知識や技術が求められる場合は、実績豊富な業者を選ぶと安心です。
営業年数や過去の取り扱い事例、評判などを参考に、安心して任せられる業者を選びましょう。
残置物は勝手に処分しない
前の居住者が置いていった家具や家電などを見つけた時、邪魔だからといって勝手に処分してはいけません。
一見処分してもよさそうに思えるものでも、所有権は前の居住者にあるため、勝手に処分すると窃盗罪や器物損壊罪に問われる可能性があるためです。
例えば、古いテレビ台に見えても、実は高価なアンティーク家具で所有者にとっては大切なものかもしれません。
前居住者の残置物を処分する場合は、本人や相続人に連絡を取り同意を得る必要があります。
もし連絡が取れない、あるいは同意が得られない場合は、裁判所の許可を得てから処分する必要があります。
安易に処分してしまうと、のちのち高額な費用や損害賠償を請求されるおそれもあるため、焦らず適切な手続きを踏んでください。
残置物撤去費用を安くする方法
残置物を撤去するとなると、処分費用が気になるものです。ちょっとした工夫や準備で、費用を抑えることもできます。
ここでは、賢く費用を抑えるための具体的な方法をご紹介していきます。
できるだけ自分で処分する
料金を抑えるには、専門の業者に依頼する前に、片付けられるものは自分で処分してしまうのが効果的です。
例えば、電球のような小型の家電製品は量販店の回収ボックスで引き取ってもらえます。
また、衣類や食器などは自治体の分別ルールに従って出すことが可能です。
粗大ごみとして処分する家具類も、自治体に申し込めば比較的安価な料金で引き取りに来てくれます。
自分でできる作業から進めることで、業者に依頼する際の費用を大幅に軽減できます。
リサイクルショップなどを活用する
不要になった家具や電化製品をリサイクルショップに持ち込むことで、処分費用を節約できます。
比較的きれいなソファーやテレビなどは、買い取ってもらえる可能性が高いです。
売却収入はわずかでも廃棄にかかる費用を減らせるメリットはあります。
また、近隣の中古品店で取り扱う商品を事前に確認しておくと、運搬する手間も最小限に抑えられます。
相見積りで値引き交渉する
専門業者へ依頼するとしても、処分費用の料金相場が分かりづらくなりがちです。
そのため、費用を抑えるには、複数の業者に見積もりを比較検討することが重要になります。
複数の業者から見積もりを取ることで価格交渉しやすくなり、結果として費用削減につながります。
信頼できそうな業者を複数社選定し、比較検討のうえ納得のいく業者を選びましょう。
まとめ
この記事では、残置物撤去の方法や処分費用を安くする方法などについて解説しました。
残置物は、ゴミとして処分したり、不用品回収業者や産業廃棄物処理業者などの専門業者に処分してもらったりすることで処分可能です。
売れそうなものは、リサイクルショップで現金化することもできます。
ただし、残置物を処分する際は、適切な業者に依頼すること、また、第三者の残置物を勝手に処分しないといった点には気をつけましょう。
残置物の費用を安く抑えるには、まず、自分で処理できるものは自分で処分することです。そのうえで、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
残置物の処分に補助金を活用できることもあるため、自治体に問い合わせてみてもよいでしょう。
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