【老後資金はどうやって貯める?】将来に向けた準備と目標額を男女500人にアンケート調査

あなたは老後の生活に向けて、お金を準備していますか。
「不安には感じているけれど、どうやって貯めたらいいのかわからない」「そもそも貯める余裕がない」という人も、多いかもしれません。
今回は30代~50代の男女500人を対象に、「老後資金はどうやって貯めているのか」についてアンケートを実施。
また「準備にあたってどんな悩みを抱えているのか」についても聞きました。
- 調査対象:30代~50代の男女
- 調査期間:2026年2月2日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性342人/男性158人)
- 回答者の年代:30代 46.2%/40代 33.0%/50代 20.8%
目次
老後資金に不安を感じる人は93.2%

30代~50代の男女500人に「老後資金に不安を感じるか」を聞いたところ、「とても不安(58.0%)」「やや不安(35.2%)」が合わせて93.2%でした。
「とても不安」だけで全体の6割近くとなっており、多くの人が老後資金について強い危機感を抱いている様子が伺えます。
テレビやネットなどでも「年金額が減るのではないか」「物価上昇で生活が苦しくなるのではないか」といった懸念が取り上げられていることで、問題意識を抱くようになったと考えられます。
老後資金はどうやって貯める?準備していること1位は「預貯金」

「老後資金として準備していること」を聞いたところ、1位は「預貯金(46.2%)」でした。
2位「NISA(35.8%)」と答えた人も多くなっています。
3位「iDeCo(7.0%)」、4位「保険(6.0%)」、5位「株式投資(5.6%)」という結果でした。
最も多かったのは預貯金で、比較的安全でわかりやすい方法を重視する人が多くなっています。
一方で「NISA」や「iDeCo」など、リスクをとりつつ税制面でメリットを活用しようとする層も少なくないことがわかります。
さらに「預貯金メインでNISAも活用」など、比較的リスクの低い方法と高い方法を組み合わせている人も多くいて、バランスが重視されていることも伺えました。
1位 預貯金
- 預貯金くらいしかできてないのが現状(30代 男性)
- 貯金するしかない。収入があまりにも少ないので投資のようなリスクのある運用はできない。少額でも確実に貯めるしかないと思っている(40代 女性)
- 預貯金でしたが、家族の介護で大変なことになっています(50代 女性)
1位は「預貯金」でした。
預貯金は元本割れのリスクが低く、誰でもすぐに始められる方法です。
お金を守りながら老後資金を準備する方法とも言えます。
一方で日本国内の銀行に預けても金利はいまだに低く、資産が増える効果はあまり期待できません。
アンケート回答からは「本当は他の方法も気になるが、現実的に選べるのは預貯金しかない」という、やや消極的な選択でもあることが伺えました。
預貯金を選ぶしかない理由としては「リスクが怖い」「知識がない」などが挙げられています。
2位 NISA
- 20代は貯金をメインにしていましたが、「置いていても増えていかない」「物価高に耐えられない」と思い、30代でNISAを始めました(30代 女性)
- NISAを使って資産運用はやっています(40代 女性)
2位は「NISA」でした。
NISAは、投資信託や株式に投資した場合の運用益が非課税になる制度です。
貯金だけでは増えないと感じたことをきっかけに始めた人もいることからもわかるように、貯金に比べると「リスクはとりつつも資産増加を期待したい」という積極的な選択となっています。
選んでいる商品としては「投資信託」と答えた人が多くなっていて、長期目線で運用していく意向が感じられます。
3位 iDeCo
- 最近iDeCoも始めました(30代 女性)
- 預貯金のみをしていたが、iDeCoを始めたのでiDeCoがメインです(30代 女性)
3位は「iDeCo」でした。
iDeCoは「掛金が全額所得控除になる」「受け取り時にも一定額まで非課税になる」など、税制面で優遇されている制度です。
60歳まで原則お金は引き出せないため、老後資金づくりに特化するなら魅力的な制度。
「最近始めた」「預貯金からiDeCoに切り替えた」などの声が寄せられました。
ただ投資信託に投資する場合には、元本割れするリスクがあります。
元本割れのリスクを減らしたい場合には、掛金の振り分け先として定期預金の割合を増やす方法があります。
4位 保険
- 保険の積立をわずかですが続けています(30代 女性)
- 資産形成ができる保険に2つ入っている(30代 女性)
- 外貨保険くらい(50代 男性)
4位は「保険」です。
「積立型の保険」「個人年金保険」「外貨保険」などを選んでいる人が多く見られました。
保険で老後資金を準備することで、「万が一への備え」や「家族の安心」と「資産形成」を同時に考えられるようになります。
また計画的に積立ができ、生命保険料や個人年金保険料については「生命保険料控除」が使えるのもメリットです。
ただし中途解約すると解約返戻金が支払った額より少なくなり、元本割れしてしまう可能性もあるので注意が必要となります。
5位 株式投資
- 余剰資金から高配当株を購入し、配当金で少しでも資産を増やす。また株主優待で割安に商品を購入したり、QUOカードを入手し普段の食費に当てたりしています(30代 女性)
- 外国株(40代 女性)
5位は「株式投資」でした。
株式投資は、比較的大きな価格変動のリスクがある商品です。
一方で、配当金や値上がり益によって資産を増やせる点が特徴となっています。
上手に銘柄を選べさえすれば、長期安定的に配当金が入って収入減となってくれます。
ただ上手な銘柄選びは難しく、投資資金が少ないと分散投資もしにくいことから、老後資金の準備方法として選んだ人は「NISAでの投資信託投資」や「iDeCo」などに比べて少なくなりました。
老後資金の目標金額は「1,000万円超2,000万円以下」が最多

「老後資金の目標金額」を聞いたところ、目標金額を決めている人の中でのボリュームゾーンは、「1,000万円超2,000万円以下(26.6%)」でした。
とくにキリのいい数字で「2,000万円」と答えた人が多くなりました。
老後資金の目安について語られるときに、「2,000万円」という数字がよく出てくるために、ひとまずの目標にしている人も多いと考えられます。
「ひとまずは◯◯万円が目標だが多ければ多いほうがいい」「いくらあっても不安なので、できるだけ多く」という声も複数ありました。
また「未定」という人が27.6%と多かったのも特徴。
目標を決めていない理由としては、まず「夫婦間で現状の整理を始めようという段階」など、準備段階であることがひとつ。
一方で「決めてないし貯められるイメージがつかない」「よく言われていた2,000万円はもう間に合わない気がするので決めていない」と、諦めムードの人もいました。
老後資金の準備で苦労していることは「日々の生活費で精一杯」

「老後資金の準備で苦労していることは何か?」という問いに対する回答で最も多かった回答は「日々の生活費で精一杯(44.0%)」でした。
2位「物価が上昇している(21.0%)」、3位「今後教育費がかかる(12.4%)」、4位「資産運用の知識がない(12.0%)」が続きます。
老後資金の準備における最大の壁は「そもそも準備に回せる余裕がない」という点だとわかります。
「日々の生活費で精一杯」「教育費の心配もある」「収入が伸びない」といった状況があると、資産運用しようにもお金が足りないからです。
「資産運用の知識がない」という声も一定数あり、どう準備すればよいかわからないという点も課題となっています。
危機感や意欲はあっても経済面や知識面でハードルが多く、老後資金の計画自体が立てにくいと感じている人も多いと推測できます。
1位 日々の生活費で精一杯
- 今の生活費でカツカツなので、なかなか貯金に回すお金を捻出できない(30代 女性)
- 食費などが高くて貯金ができない。毎日の生活で疲れていろいろ買ってしまい、貯金ができない(40代 女性)
- 生活費を切り詰めているが、なかなか余剰資金を確保できないです(50代 男性)
1位は「日々の生活費で精一杯」でした。
「食費や日用品など、日々支出する生活費が多く、預貯金や資産運用に回せるお金が少ない」と感じている人がかなり多くなっています。
将来の生活も大切ですが、今の生活が破綻してはいけませんから、「節約しても資金ができない」という声も。
老後資金が気になるという思いがあっても、後回しになっていることが読み取れます。
解決策としては「少額でもいいので、自動で積み立てられる仕組みをつくる」「収入を増やす」「家計を見直す」などがあります。
2位 物価が上昇している
- 物価が上がり続けているため、「今の目標金額で将来本当に足りるのか」という先行き不透明な点に苦労しています(30代 男性)
- 今現在は物価高だと感じます。さらに高くなっていくだろうし、どれくらい上がるのか見通しが立たないのも不安に感じる原因です(30代 女性)
- インフレが進行するのではないかとか、今後先が読めない(40代 男性)
2位は「物価が上昇している」でした。
物価上昇が苦労の原因となる理由としては、ふたつの側面があります。
まずは「現在の物価上昇によって生活費が増えるので、老後資金に回せるお金が減る」という点。
さらに「将来にわたって物価上昇が続くことによって、老後資金としていくら必要なのかが見えにくくなる」という問題もあります。
どう考えても未来のことはわからないので、定期的に見直す前提で準備を続ける考え方が現実的です。
3位 今後教育費がかかる
- まずは子どもの学費貯金で精一杯(30代 女性)
- 子どもが3人と多くまだ小さいので、教育資金や生活費が今後どれくらいかかるのか未知数である。また受験期にどれくらい追加でお金がかかるのかもわからない(30代 女性)
- 今はまず教育費が心配で、老後の資金まで考えられない(40代 女性)
3位は「今後教育費がかかる」でした。
お子さんを育てているご家庭では、老後資金とともに教育資金の準備も大きな課題となります。
子どもの人数や進路によって必要額が大きく変わるため、将来の支出が読みづらく、不安につながっていました。
実際に「子どもの留学資金が思ったよりかかり、老後資金として貯めていたお金で賄った」など、教育費が思ったより大きくなって、老後資金の準備計画を練り直しているという人もいます。
親子の年齢によりますが、通常は教育費のかかる「子どもの高校~大学進学」よりあとに、「親の老後」が来ます。
そのため、まずは教育費優先であり、老後資金のことまで考えられないという人も多くなりました。
4位 資産運用の知識がない
- NISAなどの知識がなく、始めてみたいが手をつけられない(30代 女性)
- 知識がなく、勉強する時間もなく、1日があっという間に過ぎていく(40代 女性)
- 上手にお金を運用するための知識が足りないと感じます(50代 男性)
4位は「資産運用の知識がない」です。
「預貯金だけではお金が増えないから、老後資金準備のためにも、お金を投資に回しましょう」とよく言われます。
しかし投資に関する知識がない場合には、どの金融商品を選んで、どのように投資したらいいのかもわかりません。
知識や経験がないことで、リスクへの不安が大きくなる面もあると考えられます。
勉強すればいいと思っても、仕事や家事育児で忙しいと勉強する時間が取れないことも。
わかりやすい情報を求めるのであれば、公的機関や金融機関の初心者向け情報を活用するのがおすすめです。
5位 収入が増えない
- 賃金はアッパーが見えてる(30代 男性)
- 非正規雇用で賃金が上がらないため、なかなか貯金が貯まらない。いつクビを切られるかわからず、老後を迎える前に、貯金を切り崩す可能性がある(30代 男性)
- 子育てをしながら仕事時間を増やすのは難しい。また在宅ワークが気になっているが、何をどう始めればいいかわからない(40代 女性)
5位は「収入が増えない」でした。
「物価は上がっているのに、給料は増えない」「昇給が見込めない」「家庭の事情で働けない」「配偶者の年収が減った」などの回答が寄せられています。
生活費に余裕がない状態で、さらに収入が増えないと、老後資金に回せるお金が生まれません。
また不安定な雇用だと、老後資金より先に「急に仕事を失ったときに備える資金」を用意する必要もあり、長期的な準備はさらに難しくなります。
解決策としては、「支出の見直し」があります。
本業で昇給が見込めないなら、副業や転職を検討するのもひとつの方法です。
まとめ
老後資金については預貯金メインで準備している人が多く、「できるだけ安全に備えたい」「投資はちょっと怖い」といった意識が見られました。
ただ預貯金メインだとお金はあまり増えず、物価が上昇すると実質的には目減りしてしまう可能性も。
そのためNISAやiDeCoといった投資を組み合わせて準備している人も多数いました。
「少しずつだけど投資や貯金をしている」という声もあり、生活費や教育費とのバランスを見ながら、できる範囲で老後に備えようとする姿勢が伺えます。
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