【地方の築古戸建てに住むのはあり?なし?】男女500人アンケート調査

地方の築古戸建てには、メリットもあればデメリットもあります。
そのため実際に検討するとなると、「本当に住みやすいのか」「後悔しない選択なのか」と迷う人も多いのではないでしょうか。
本記事では男女500人に「地方の築古戸建て」についてのアンケートを実施。
実際に地方の築古戸建てに住んでいる人からも、リスクやデメリットについての意見が寄せられました。
- 調査対象:全国の男女
- 調査期間:2026年4月3日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性362人/男性138人)
- 回答者の年代:20代 17.4%/30代 29.2%/40代 30.0%/50代 17.8%/60代以上 5.6%
目次
地方の築古戸建てに住むのは「あり派」が61.8%

全国の男女500人に「地方の築古戸建てに住むのはありかなしか」を聞いたところ、「あり:積極的に検討したい(8.4%)」「条件次第であり(53.4%)」が合わせて61.8%でした。
「条件次第であり」という人だけでも半数を超えていて、住みやすい環境であれば地方の築古戸建ても十分に検討されることがわかりました。
地方の築古戸建てのメリットは「敷地が広い」

「地方の築古戸建てに住むメリット」の1位は「敷地が広い(58.6%)」で、6割近い人から回答を得ています。
2位は「隣家と距離がある(15.8%)」、僅差の3位は「住宅コストが低い(15.4%)」でした。
都市部では得にくい広さや、自然豊かで静かな雰囲気に惹かれている人が多くなっています。
「広いわりに安い」「都会に比べると圧倒的に安い」など、住宅コストの低さも魅力となっています。
1位 敷地が広い
- 広くてのびのびできるので、子どもやペットがいる家庭にはメリットも大きい(20代 女性)
- 土地が広いので、駐車場が多く設置できる。庭を大きくとれる(30代 女性)
- 間取りが広そう。都会は土地が狭く、無理やり建てた家が多い。地方は土地が広く、しっかりした庭もついているイメージ(40代 男性)
1位は「敷地が広い」です。
地方では一戸あたりの敷地が広く確保されやすい傾向にあります。
背景には地価の低さや人口密度の低さがあり、都市部では難しい「ゆとりある間取りと敷地」が可能になります。
広さから派生するメリットとして、「子どもやペットがのびのび過ごせる」「駐車スペースが確保できる」「家庭菜園を楽しめる」などが挙がりました。
広い敷地をもてることで、自由度の高い住まい方が可能になると期待する人も多くなっています。
2位 隣家と距離がある
- 家と家との間が広く、圧迫感がないことです(30代 男性)
- 隣の家まで距離があるので、プライバシーが保たれる(50代 女性)
- ある程度近隣との距離があると思うので、日常会話や楽器が発する音などに気を遣わなくてもいい(60代以上 男性)
2位は「隣家と距離がある」でした。
地方の住宅は敷地が広いため、隣家との距離が自然と確保されます。
また住宅が密集しているのではなく点在しているエリアもあり、敷地自体が離れることも。
隣家と離れているとプライバシーが保たれやすく、生活音への気遣いも減るというメリットが生まれます。
「子どもを走り回らせたい」「音楽を楽しみたい」といった人にとっては、大きなメリットと言えます。
3位 住宅コストが低い
- 地方のほうが、やはり値段が段違いに安い。浮いたお金で、家をより理想に近づけられる(20代 女性)
- 土地自体も安く、築古であれば建物自体も安い。固定資産税も比較的安く済むケースが多い(30代 男性)
- 地方の田舎なら、都会と比べてまず価格が安い。築古でリフォーム前でいいなら、都会と比べて本当に格安(50代 女性)
「住宅コストが低い」が3位でした。
地方の築古戸建てでは、地価が安いため土地価格は低く、古いため建物価格も低くなります。
そのため、購入コストを抑えられる点が大きな特徴です。
購入時の負担が軽減されるだけでなく、浮いた資金をリフォームや生活の充実に回せます。
また土地建物の大きさや古さなどにもよりますが、固定資産税が比較的低いケースも。
長期的な支出を抑えやすい点も魅力です。
4位 自然豊かな環境
- 都会の住宅とは異なり、自然が多くのびのびと生活ができる。庭や畑があればお花や野菜などを育てやすく、都会では味わえない自然と触れ合える(30代 男性)
- 自然が近くにあり、子育てには適している環境だと思う(50代 男性)
- 自然と触れ合える。鳥の声や優しい日差しで目が覚める(60代以上 女性)
「自然豊かな環境」が4位に入りました。
地方では都市部に比べて自然が身近にあります。
とくに庭や畑のついている物件だと、外出しなくても土や植物と触れ合える機会が多くなります。
自然が近くにあることで、「穏やかに過ごせる」「子どもの教育にプラスに働く」といったメリットを期待している人もいました。
5位 落ち着いて暮らせる
- 都会の息詰まった空気感ではなく、ゆったりと過ごせる(20代 女性)
- 環境が良く、穏やかに生活できる(40代 男性)
- 静かな環境で、のんびりと過ごせそうな気がします(60代以上 女性)
5位は「落ち着いて暮らせる」でした。
物件によりますが、地方の築古戸建ては、交通量や人口が比較的少ない環境にあります。
そのため静かで穏やかな生活を送りやすい点が特徴です。
都市部のような喧騒が少ないため、時間の流れをゆったり感じられる暮らしを期待する人も多くなりました。
静かにのんびりとした環境で「ストレスが軽減されそう」という声も。
「都会や人混みに疲れた」「せわしない暮らしから離れたい」という人にとっては、大きな魅力です。
地方の築古戸建てに住む際のハードル1位は「維持管理の負担が大きい」

「地方の築古戸建てに住む上でどのようなハードルを感じるか」を聞いたところ、圧倒的1位は「維持管理の負担が大きい(42.6%)」でした。
2位「生活が不便(18.2%)」、3位「将来的に売りにくい(16.4%)」が続きます。
手間や経済的負担の大きさを懸念する声が多くなっています。
築古だと家自体に維持管理の手間がかかります。
「建物の老朽化」「虫の発生」なども、手間につながる要素です。
また人間関係や住宅性能に関する項目も挙がっており、暮らしやすさや安心安全など、日常生活全般に関する幅広い不安が寄せられています。
1位 維持管理の負担が大きい
- 老朽化に対する維持管理が難しそうだし、お金もかかりそう(20代 男性)
- 広すぎると管理が大変。老朽化で新築よりお金がかかることもあるので、初期費用は安くても維持費が高くなる(40代 女性)
- 我が家も地方の築古戸建てです。庭が広めで家庭菜園にしていますが、手入れに時間がかかります。雑草が生えやすいので、草刈りをする必要も出てきます(40代 女性)
1位は「維持管理の負担が大きい」です。
築古戸建てに関する維持管理の負担としては、主に「経年劣化に伴う修繕」や「広い敷地や建物の日常的な手入れ」があります。
手間もかかりますし、設備の入れ替えといったリフォームにはまとまった費用も必要です。
とくに修繕費については、購入費用が安くても修繕費がかなり高くなりそうという不安が寄せられています。
初期費用が抑えられても、修繕費や庭の維持などで結果的にコストがかさむのではと考えられていました。
負担を軽減する方法としては、「購入前に修繕履歴や今後の維持費を見積もる」「フルリノベーション済みの築古物件を選ぶ」などがあります。
2位 生活が不便
- 交通の便が悪く、通勤や買い物が不便になる(20代 男性)
- 駅が遠い、病院が遠いなど、歳をとったときの不便さ(40代 女性)
- 病院や買い物など、社会的インフラが整っているのかが気になります。車必須の地域だと二の足を踏んでしまいます(50代 女性)
2位は「生活が不便」でした。
築古戸建てに限らず、地方では交通や商業施設の利便性が低いケースも多く見られます。
具体的には「駅が遠い」「スーパーやコンビニが近くにない」「通える範囲に医療機関が少ない」などですね。
とくに車の運転に不慣れな人にとっては、大きなデメリットです。
将来車が運転できなくなったら不便になりそうという不安も多く寄せられました。
地方の築古物件を検討する際には、今の日常生活だけでなく将来の暮らしについても考える必要があるとわかります。
3位 将来的に売りにくい
- 将来的に売却を考えた際に、すぐに買い手がつくのか心配(30代 女性)
- もし引っ越したくなったときに、困るだろうと思います。買い手がつかないと思います(40代 女性)
- もし何らかの事情ができて手放そうと思っても、政令指定都市や県庁所在地の人気エリアでなければ、高い価格はつかない。何よりも、たとえ売値を抑えても買い手がなかなか現れないことが、最大のネックになる(60代以上 男性)
「将来的に売りにくい」が3位でした。
地方かつ築古という条件は、需要が限られます。
そのため、売却時に買い手が見つかりにくいというリスクを挙げた人も多くなりました。
将来的に「施設に入りたい」「利便性の高い都会に引っ越したい」などと思ったときに、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できないリスクがあるのですね。
価格を下げても売れにくいのではないかといった声もありました。
リスクを抑えるための工夫としては、「地方の中でも需要のあるエリアを選ぶ」などが考えられます。
4位 人間関係に馴染みにくい
- ご近所付き合い。築古の家で周りの家も同じくらいの築年数だと、住んでいる人も上の年代が多いと思う。知らない土地で世代も離れた人たちばかりだと、価値観や常識の違いのギャップがあって困りそう(30代 女性)
- その地域の慣習や人付き合いが気になります。築年数が古いと周辺住民の年齢層が高いのではないかなと思いますので、気持ちの良いご近所付き合いができるか心配です(40代 女性)
「人間関係に馴染みにくい」が4位に入りました。
地方は都会に比べて地域コミュニティの結びつきが強い、とよく言われます。
そのため「昔からの人間関係ができあがっている」「町内会・自治会活動が盛ん」といった土地柄に馴染めるか、不安を感じる声が見られました。
また「築古物件」という特徴から、周りの家も古くて、住んでいる人も年配者が多いのではと考える人も。
世代が離れていて価値観の違いがある場合に、近隣との関係をうまく築けるかという不安が寄せられています。
5位 耐震性能が低い
- 地震が起こったときの耐震性能が一番気になる。どうしても新しい建築のほうが安全だと思うので(30代 女性)
- 古い建物の場合、耐震等級が現在の基準と異なるため、地震など自然災害のリスクを考えるとハードルに感じてしまいます(40代 男性)
- 地震などの災害での倒壊リスク。実際に地方の築古戸建てに住んでいますが、地震のたびにメキメキと家が軋む音がして、「大きな地震が来たら助からないのでは」と思いながら生活しています(40代 女性)
5位は「耐震性能が低い」でした。
築古住宅は現行の耐震基準を満たしていない場合があります。
そのため地震時の安全性について、不安を感じている人も多くなりました。
実際に地方の築古物件に住んでいて、揺れを感じた際の建物の軋みなどに不安を抱いている人もいます。
リスクを軽減するためには、耐震診断の実施や耐震補強工事などの工夫が可能です。
6位 建物が老朽化している
- 築年数に応じた、家の傷み具合(20代 女性)
- きれいにリノベーションされていたとしても、築古の隠れたリスクを防ぎきることはできない。地方の築古は本当に古い(30代 女性)
- 配管や床下などの劣化(50代 女性)
「建物が老朽化している」が6位でした。
築古物件では、築年数の古さに伴って老朽化も進みます。
外観はきれいにリフォームされていたとしても、配管や床下など見えない部分の劣化が進んでいる可能性も。
そのため「ぱっと見ではわからないような内部に問題があるのでは」という心配も多く寄せられました。
見えない部分の問題があとからわかると、購入後に想定外の修繕費が発生しかねません。
対策としては、購入時に専門家によるホームインスペクション(住宅診断)を行うなどがあります。
7位 断熱性能が低い
- 冬の耐え難い寒さと光熱費の負担でしょうか。断熱性能が低いため、底冷えや隙間風、水回りの凍結対策に苦労するかと思っています(30代 男性)
- 古い家は断熱性が悪いというイメージがあります。夏はエアコンが効かないほど暑く、冬はいくら暖房しても熱が逃げてしまって寒い(60代以上 男性)
「断熱性能が低い」が7位に入りました。
古い住宅では新しい住宅に比べて、断熱性能が低いことも多くあります。
断熱材の性能が低かったり、窓が二重窓になっていなかったりするからですね。
断熱性能が低いことで、冷暖房効率が悪くなって光熱費がかさむことを心配している人もいました。
また快適性が損なわれるだけでなく、ヒートショックなど健康面への影響も懸念されます。
地方の中でもとくに寒冷地だと、冬の寒さをしのぐための断熱性能が重要となります。
8位 虫が発生する
- 築年数が経っていることもあり、虫の侵入が多いこと(20代 女性)
- 虫が苦手なので、山の近くとかは厳しい(40代 女性)
「虫の発生」が8位となりました。
「自然環境に近い立地」や「建物が古いことによる隙間の多さ」などから、虫が発生しやすいことを懸念している人もいました。
虫が苦手な人にとっては大きなストレスになることはもちろん、虫対策に手間がかかるというデメリットもあります。
もちろん衛生面も心配です。
対策としては「隙間の補修」「網戸の設置」「庭の雑草取りなどの環境整備」などが挙げられます。
ただ自然が近くにある環境だと、なかなか防ぎきれない問題でもあります。
まとめ
アンケート結果からは、地方の築古戸建てには「広さ」「静かでのんびりした環境」「初期コストの安さ」といった魅力があるとわかりました。
一方で「維持管理の負担」「利便性への不安」といったリスクも。
初期コストが安くても修繕費がたくさんかかれば、トータルコストは高くなってしまいます。
また静かでのんびりした環境には、交通や買い物の利便性が悪いといったリスクもあります。
地方の築古物件を検討する場合には、まずメリットの裏にはリスクもあることを認識し、自身の「リスクの許容範囲」を考えましょう。
そのうえで、できるだけメリットを大きくしながら、リスクは抑えられる住宅を選ぶことが重要です。
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