空き家投資とFIRE

【2年半でFIRE達成】モフ蔵さんに「築古戸建て投資でFIREする方法」を直撃インタビュー!

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独学・実学で築いた築古戸建て投資でFIREする方法をモフ蔵さんに直撃インタビュー!

「築古戸建て投資でFIREするなんて、何年もかかるのでは?」
「大工並みの技術を持っていないと何も始められないのでは?」

築古戸建てに投資したいけど、このような不安があって一歩を踏み出せずにいませんか?

ですが、「自己資金300万円と少しのDIY技術があれば、FIREを目指す第一歩を踏み出せる」と言われたらどうでしょうか?
今回の記事を読めば、「もしかしたら自分にもできるかも」と思えてくるかもしれません。

今回、お話を伺ったのは、築古戸建て投資でFIREを達成し、現在60戸・家賃年収3000万円を実現している「モフ蔵さん」です。

築古戸建て投資家 モフ蔵 さん

会社員時代に15年間、白アリ駆除や電気工事、ビルメンテナンスなど設備系の仕事に従事。祖母から引き継いだ家を自力でリフォームしたことをきっかけに、築古戸建て投資の世界へ。

独学と実践を繰り返しながら、わずか2年半でFIREを達成。現在は長野県を中心に戸建て30戸・アパート30室の計60戸を運用。家賃年収3000万円、年間利益2000万円超を実現している。

自らが主宰する「DIY大家塾MOF」では、築古戸建て投資のノウハウを初心者向けに伝えており、現在3期生が活動中。YouTubeチャンネルでもDIYや物件情報を発信している。

公式サイトXインスタYouTube

モフ蔵さんは、もともと会社員として働きながら、株やソーラー売電などの投資を経験してきました。

しかし、不動産投資に関しては初心者。
動画で学びながら、「まず試してみる」という実践主義で一歩ずつキャリアを積み重ね、FIREを達成しています。

このインタビューでは、「会社員からFIREへの道のり」「成功の鍵となった物件選びとDIY戦略」「自己資金300万円からのロードマップ」を、モフ蔵さんの実体験を交えながらご紹介していきます。

※なお、本記事はモフ蔵さんの体験に基づくものであり、投資効果などを保証するものではありません。

会社員からDIY大家へ【経歴・きっかけ・スタンス】

築古戸建て投資のスタートは、祖母から引き継いだ家をDIYで直したこと。
会社員時代に培った設備系の技術が、モフ蔵さんの現在の投資スタイルにつながりました。

会社員として「今につながる仕事」をしていた

編集部: まずは経歴についてお伺いさせてください。
現在行われている築古戸建て投資の前は、どんなお仕事をされていましたか?
モフ蔵さん: いろいろありますが、最初は白アリ駆除の営業、その後は電気工事屋さん、消防点検、ビルメンテナンスなど。電気系・設備系の仕事ばかりを、会社員をしながら15年ほどですね。
編集部: その頃から戸建てや不動産に関係のある仕事をされていたんですね。
モフ蔵さん: はい。改めて考えれば、今につながることばかりで。DIYの世界にも違和感なくスムーズに入ることができて、ありがたかったですね。

投資スタイルのきっかけは「祖母の家」

編集部: 不動産投資を始めたきっかけを教えてください。
モフ蔵さん: 僕が住んでいる家は祖母から引き継いだ家なんですが、これを自分で直したことが直接のきっかけですね。
大工そのものという仕事はしてこなかったのですが、近い仕事はいろいろとやってきていましたので、「意外とできるな」と。
結果、しっかり仕上がりまして、今も同じ家に住み続けることができています。
編集部: その流れで、築古戸建て投資にスーッと繋げられた、という感じなんですね。
モフ蔵さん: はい。試しに1戸やってみたら、本当にすぐに入居者が決まりました。
編集部: DIYはなにか勉強したり、参考にしたりしたものはあったんですか?

 

モフ蔵さん: 動画ですね。
ただ、今とは情報の出回り方が違いますから、いわゆる不動産投資をまとめたような動画はありませんでした。
床の直し方、壁の直し方など、大工さんが個別でアップしているものはあったので、それらを事前にチェックしていました。

「他人より早く動く」は家訓の影響

編集部: モフ蔵さんのYouTubeチャンネルを拝見させていただき、「行動力がすごい」と思いました。
なんというか、「1歩の踏み出し方」が一般的でないというか。もともとそういった性格でいらっしゃるんですか?
モフ蔵さん: ええ、前からそんな感じです。
僕は株も14、5年前くらいの「株なんてギャンブルだ」というような時代から始めていましたし、ソーラーの売電も売値が38円くらいの初期にはもう手をつけていました(※現在は1kWhあたり 15円〜24円、11年目以降はさらに下がる)。
結果的に、「他人より早く始める」ということによる優遇で得られるものって、なかなか大きいですしね。
編集部: なにかそのようなスタイルになったきっかけはあったんでしょうか?
モフ蔵さん: これというのは思い出せませんが、「家訓」なのかな。「自分の道は自分で決めろ」という感じです。

「築古戸建て」を選んだ理由は?長野県の戸建ての魅力

編集部: もう少し踏み込んでお伺いしたいのですが、不動産投資のなかでも「築古戸建て」を選ばれたのは、やはり今の住まいを自力で直したことが大きかったのでしょうか。
モフ蔵さん: そうです。そのおかげで、「お金をかけずに自分でやればいい、普通の投資よりもアドバンテージが取れる」と確信しました。
実際、その時も工務店に依頼するのと比べたら、費用は5から8分の1ぐらいで直せるんだな、とわかりましたので。
編集部: 区分マンションやワンルームなどいろいろあると思いますが、そちらには気持ちが行かなかったんですか?
モフ蔵さん: はい。というのも、長野という土地に大きな要因があります。長野なら土地付き物件を安く買える。
そのような土壌があるところで、あえて「他人の土地」や「その上の建物の何分の1」に投資することに魅力を感じなかったというか。管理費などもかかってきますしね。
編集部: なるほど。モフ蔵さんの長野は地元なんですよね?
モフ蔵さん: はい。だから移動時間がとても少なくて済みます。移動時間は少ないに越したことはないですから。
実は、初期は新潟でも投資をしていたんですが、やはり移動時間がネックになってしまったんですよね。
編集部: そうですね、やっぱり作業できないので無駄になってしまうような……。
モフ蔵さん: はい、ですから、長く投資するにあたっては特定のエリアでのドミナント戦略を取るのがいいのではないかと思いました。

独学で築いた「買う・直す・貸す」のスタイル

不動産投資の本は1冊も読んだことがない。
そう話すモフ蔵さんが重視したのは、「まず試してみる」こと。
独学と実学を繰り返しながら、「買う・直す・貸す」のサイクルを確立していきました。

投資の勉強は書籍より独学・実学

編集部: 投資の勉強はどんなふうにされましたか?
参考書を読んだりなどしたんでしょうか。
モフ蔵さん: 僕、実は投資関連の本を1冊も読んだことがなくて。僕の性格的に「まず試してみる」ということのほうが重要でした。
行けそうだ、とある程度の根拠を掴んで判断したら、まずは1戸、そして次の1戸、というのをずっと繰り返してきた結果が現在です。
編集部: なるほど。完全な独学・実学に近いですね。
モフ蔵さん: そうですね。でも「師匠」はいますよ。
投資を始めて10件いかないぐらいのときに出会って、さまざまなことを学びました。師匠との出会いが規模拡大のブーストとなったとも言えます。
編集部: なるほど。
今でも師匠にお会いすることはありますか?
モフ蔵さん: あります。たまに現状をお話しさせてもらって、ケツを叩いてもらう感じで(笑)。
編集部: 精神面でサポートをしてもらっているという感じですね。
大家さんの会など、どこかに所属はしていらっしゃるんですか?
モフ蔵さん: 所属はしていませんが、自分で戸建ての「DIY大家塾MOF」をやってます。
今3期で、これから4期生を募集しますよ(※後述)。
編集部: そういうことで同業者とのつながりも、学びもあるんですね!

「そんなことで?」という失敗もしつつ技術を磨いた

編集部: DIYは独学で学んでいらっしゃっていましたが、失敗はありましたか?
モフ蔵さん: めちゃめちゃありましたよ。今思うと笑っちゃうくらい「そんなことで?」というようなレベルですが。
でも、正解を知らなければ簡単に失敗してしまうんですよね。ただ、重要なのはやはりトライアンドエラーの繰り返しです。
編集部: そこはもう試行錯誤ですよね。
入居者が入らないような大きな失敗、というのはありませんでしたか?
モフ蔵さん: 木造の戸建てならそういったことはありません。状況によっては業者さんにお願いすることもできますし、大抵は直せる技術を持っています。
必ずきちんとした形には収まっているから、どの物件も入居者が決まっていますね。

初めての築古戸建ては「290万円・利回り20%」

編集部: 初めて買った築古戸建ての詳細を教えてください。
モフ蔵さん: 自分のYouTubeの最初の動画にもありますが、290万円で購入した物件です。リフォーム費用が約30万円。駐車場込み・家賃6万円で貸し出しているので、実利20%前後ですね。
編集部: おお、すごいですね……!
【290万円物件の詳細はモフ蔵さんのYouTubeで!】
モフ蔵さん: でもこれ、逆算したんです。
「リフォーム費用が見込み30万円くらい」とイメージできたので、「諸経費を引いて、290万円で買えたらちょうど利回り20%になるな」と。
それで指値を入れてみたら、刺さったんです。だからこれはもう進むしかないな、と思いました。
編集部: その動画、拝見しました。
「そこで買わないと次に繋がらない」というようなことをおっしゃっていたのが印象的でしたね。不動産業者との繋がりを重要視されていました。
今もその業者さんとはつながっていらっしゃいますか?
モフ蔵さん: はい。たまに顔を出させていただいていますね。
編集部: やはりそういったつながりを大事にしないと、いい物件は掴めないという感じですか。
モフ蔵さん: はい、地域性もありますしね。
誠意をもって対応をしたとしても、なにかしら悪い印象を残せば「そういう人間だ」という噂になり、瞬く間に広がってしまう。
業者さんの数自体も多くないですから。
あのときは「ここで引かないほうが結果的にはいい方向に行くだろうな」と思ったから、NOという選択肢はありませんでした。
編集部: なるほど、そういうこともあるんですね……。

安定した投資を支える「物件選び」と「管理」

モフ蔵さんは、築古戸建て投資を「完結性が高い、株とは違う」と表現。事実、安定した増益を維持できている、その秘訣について伺いました。

運用の具体的な数字から見る「安定」

編集部: 築古戸建て投資を始めてどれくらいになりますか?
モフ蔵さん: 今年でまだ8年経っていないのかな……?
編集部: 現状の投資について、キャッシュフローも含めて具体的に教えてください。
モフ蔵さん: 戸建てが30戸ほど、アパートなどが30室ほどで、合わせて60くらい。家賃年収は3000万円ほどで、2000万前後の利益が出ている計算です。借金もそんなにしていません。
編集部: では、これまでに利益ががくっと減ることもなく、ずっと積み上げることができているような……。
モフ蔵さん: はい。築古戸建て投資のメリットと言ってもいいと思いますが、物件1つ1つの完結性が高いわけです。株などとは性格が違う。
1戸を直して、家賃収入を得て、また新たな1戸を直して家賃収入を得て、というのが重なるので、ずっと右肩上がりですね。
編集部: 確かに、株のような増減の恐怖はないように思えます。
モフ蔵さん: そうです。地域差はあると思うんですが、戸建てに関して言えば「客付け力」がすごく強い。
「出せばだいたいすぐ決まる」という感じです。
編集部: 現在長野で投資をされているんですよね?
長野はそんな感じなんですか?
モフ蔵さん: ええ、必ずとは言い切れないんですが、僕の場合は苦労していません。駐車場がある一般的な戸建てであれば、募集して平均1ヶ月強で8、9割は決まっていると思います。
編集部: かなり安定しているんですね。
モフ蔵さん: もちろん適当なことをやっていたらダメだと思います。
決まらないケースがあるとすれば、物件の立地が悪いか、家賃がスペックに相応しくないか、その他の条件に問題があるのかわかりませんが、どこかしら「しくっている」はずなんです。
編集部: そうですね。
戸建てを30やられていて「決まらないことがない」というのは、押さえるべきところを押さえているからなんだと思います。
モフ蔵さん: はい。空室が1戸出たとしても、それは「30分の1」。20室一気に空室になることはありませんから、非常に安定した投資と言えます。

「キャピタルゲイン」重視の投資へ

編集部: 築古戸建て物件を選ぶにあたり、一番重要視していることはなんでしょうか。
モフ蔵さん: 投資における大切なことは投資家のレベル感によって異なると思いますが、僕の場合は「あまり現金を使いたくない」「技術的なアドバンテージがある」というポイントを踏まえ、安くて利回りが高そうな物件、ということでした。
初心者のうちは水回りがいいことも重要でしたね。
編集部: なるほど。今だと少し違いますか?
モフ蔵さん: 土地値がつくところですかね。
銀行融資も使いたいので、例えば共同担保に入れられる土地だとか。将来的に更地になったとしても、その土地だけで売れるような価値があるものを探すことで、実りが大きくなっている気がしますね。
編集部: 「出口」まで考える、ということでしょうか。
モフ蔵さん: おっしゃる通りです。
以前は利回り・インカム・月々の家賃さえ高く取れればいいと思っていました。出口に対して入口というか、入りやすさを重視していた。
現在は出口、つまりキャピタル的な部分を重視していると思います。
編集部: なるほど。
投資家によっては持ち続けるという人も多いので、それぞれですね。
モフ蔵さん: 僕の場合、もちろん持っている間はきちんと持ちますが、手持ちの物件が増えてきていますので、長期的に見て「残すべきものは残す、整理すべきものは整理する」ということは必要かなと。
編集部: なるほど。実際に売った物件はありますか?
モフ蔵さん: 4、5戸ぐらい売っています。入居者がいればオーナーチェンジでも売れるので、少なからずお金になります。
編集部: ちゃんとしたものに投資していれば、売れないと心配はあまりないということですね。
モフ蔵さん: そうですね。僕の場合、「直して住める状況・貸せる状況を作る」ということができますから。
そもそも築古戸建ては買値が安いので、買った値段以下になることはほぼないんじゃないかなと思います。
編集部: 確かに。
ちゃんと投資していれば最後まで安心して持ち続けられますし、出口も考えてあるからさらに不安は少なくなると思います。
モフ蔵さん: そうですよね。
やっぱり最初に目利きしてある程度きちんと選別しています。さらに、自分でちゃんと直していますから、いい状況を維持できているわけですね。
【「物件の目利き」についてはモフ蔵さんのYouTubeで!】

自主管理の秘訣は「ドミナント戦略」

編集部: 現在、モフ蔵さんは投資物件の管理をどのように行っていますか?
モフ蔵さん: アパートは管理会社に委託しているところが多いですが、戸建ては9割が自主管理です。
編集部: 自主管理となると、入居者さんからの連絡などは来ますか?
モフ蔵さん: それが、ほぼ来ないんです。最近も月に2件くらい。
編集部: それは少ないですね?
モフ蔵さん: 入居までにしっかり直して整えていることが大きいのかと。
入居してすぐには「テレビのアンテナ線どこですか」といったような話もあるんですが、これはすぐ対応できるレベルですし、一度入居してしまえば、それ以降に連絡が来ることはあまりないかな……。
編集部: 連絡がある場合にはどういった内容が多いですか?
モフ蔵さん: 地域柄、冬は凍結防止のコンセントを入れ忘れてしまったとか、温水関係が凍結してしまったとか。あとは落雷による機器の不具合ですかね。
編集部: それはあってもしょうがない、という感じですね。モフ蔵さん自らが直しに行かれるんですか?
モフ蔵さん: はい。僕が行きます。
編集部: やはり長野県内だからスッと行けるのは強みですよね。
モフ蔵さん: そう思います。ドミナントでやっていますから、物件は1時間移動圏内です。
それに、「とにかく緊急でいますぐ来てくれ!」というのはほぼ経験していないんですよ。電話で「ちょっとこうしておいてください。明日行きますね」ぐらいのお願いで済んじゃう。水漏れが止まらないとか、緊急で動かなければすごく困るということはないです。
編集部: それは、設備の基礎的なところがしっかりしているからでしょうね。

失敗も経験しながら「2年半」でFIRE達成!

「安いから買った」という理由だけで物件を選んだ結果、利益は思ったほど伸びなかったとのこと。
のちの投資戦略を変えていくきっかけになった初心者時代の失敗をお話いただきました。

世界の資産家は「株」と「不動産」

編集部: 最初の物件は自己資金だけで購入したんですか?
モフ蔵さん: そうです、そのくらいは貯まっていたので。
当時、株をやっていたんですが、日本株に一点集中していて、リスク分散ができていなかったんです。どうにか分散投資ができないかなと考えていた時期に踏み出しました。
世界の資産家は皆さん投資をしていますし、株と不動産、というのは王道ですよね。そのセオリーに乗るしかないなと。
編集部: なるほど。物件はどうやって探しましたか?
モフ蔵さん: ネットです。
半年はかけてじっくり慎重に探しました。

失敗談:「安い物件」は利益になりにくい?

編集部: 築古戸建て投資の初心者時代の失敗はありましたか?
モフ蔵さん: 失敗というか、こうすればよかったな……というのはあります。
今と違って土地値がつかないものでも「安いから」というだけで古い戸建てを買い進めていたんですが、今思えばもっと高い物件を買ってもよかったなと。
編集部: なるほど。具体的な例はありますか?
モフ蔵さん: 購入してすぐ入居者がついて、利回り200%になった物件の話なんですが。
それは3、4年くらい持って、その後利回り30%前後で売ったんですが、利益的にはそんなに出なかったんです。
編集部: 利回り200%でもそうなんですね?
モフ蔵さん: 利益は出るんですが、そうです。200%といっても元が安いのでたいした利益にはならない。
もっと高い物件だったら、同じ作業・同じ手順で、かつ、さらに低い利回りだったとしても、利益は大きくなったと思います。買うときに安い、という目先のお得さに釣られた例ですね。
編集部: ああ、なるほど。
例えばサラリーマンをやりながら副業で不動産投資をしていたら、毎月5、6万円家賃が入って、最終的に300万円くらいになれば十分な感じですが、ちょっとそこが違ってくるぞ、と。
モフ蔵さん: ええ、サラリーマンではないし、欲が出てきた。
それでは物足りなくなっちゃった(笑)。
編集部: でも、最初からわかることじゃないですよね。
モフ蔵さん: そうなんです。だってやっぱり最初から高い物件は買えないですから。
そういったことを繰り返し、規模を徐々に拡大していって次のステップへ……というのが順当ですから、しかたないんですけどね。だから「今思えば」でしかないけど。
編集部: 積み重ねがあっての結論ですよね。

【2年半でFIRE達成】睡眠時間を削って全力投球

編集部: FIRE達成は、不動産投資を始めてからどれくらいですか?かなり早いような……。
モフ蔵さん: 2年半ぐらいにFIREしましたね。
編集部: すごい。なんというか、魅力的です。夢のあるお話だなと……。
その頃、物件はどのくらい持っていらっしゃったんですか?
モフ蔵さん: それほど多くはなかったはずです。20か……15件くらいだったかな。
編集部: 2年で15件もすごいペースだと思いますが、結構精力的に動き回った感じですか。
モフ蔵さん: 「常に動いている」という感じだったと思います。睡眠時間も削って、不動産投資に充てられる時間は全部充てて、という勢いでしたね。
編集部: その原動力は何だったんでしょうか?
モフ蔵さん: 昔から欲張りで、他人の倍働いて他人の倍以上いい思いをしたい、というのがありました。将来楽になるためには今やるしかない、と。
株式投資をやって複利についても詳しかったので、「早ければ早いだけ雪だるまが大きくなっていく」ということも知っていた。同じ努力なら、今始めるか10年後に始めるかで、莫大な差が生まれる。
そうであれば、やっぱり今しかない、雪だるまを大きくしていくのなら遊びよりも投資だ!みたいな感じでしたね。
編集部: すごいですね。人間、平坦にバランスよく……となりがちですが、ここぞというところでガツッといけるのは不動産の強みかもしれないと思います。
モフ蔵さん: 僕もそう思うし、それを知っていたからこそ、というか。
それに、物理法則でもありますよね。球体を転がすとき、高低差のない平らな道を転がすのがいちばん速いように思うけど、実際には谷と山があるほうが、勢いがつくから速くなるという。それと同じなんじゃないですかね。

FIREで実感した「時間的余裕」と「ノンストレス」

編集部: FIREされて一番よかったと思うことを教えてください。
モフ蔵さん: ダントツで「時間的な余裕ができたこと」ですね。十分に睡眠を取って、好きな時間に起きて、好きなことをやって。そもそもDIYは稼ぐためにやっているとしても基本は趣味みたいなものですから、いくらやっても楽しくて仕方ない。
編集部: それが強いですよね。羨ましいです。
モフ蔵さん: 時間の余裕がほかの面でも心の余裕を生んでくれている気がします。次の日のことを考えてセーブして動く必要もない。
旅行に行っても、「もう帰らなくちゃ」だったのが「もう一泊しちゃえばいいじゃん」となる。なんだか寿命も延びる気がする。
編集部: 時間的な制約があることでのストレスって、かなり大きいですよね。
モフ蔵さん: ですよね。僕は会社員時代からそのストレスを感じやすくて。
今の状況は想像通りといえば想像通りなんですが、でも、少し違ったのが、FIREしても「意外に遊んでいない」というか。
編集部: そうですね、むしろガンガン働いていらっしゃる。
モフ蔵さん: はい。結果的に「思っていたよりもさらに自由」だから、仕事が拘束を伴わないものになった。
「拘束されない仕事」だからこそ、すごく楽しいんです。
編集部: ああ、なるほど。それはわかるような気がします。
モフ蔵さん: 誰かに強制されているわけじゃないし、がんばらなくてもいい環境にはあるんですが。
Xでの知り合いや同時期からやってる同じ規模の投資家たちに会うと、自分のことを報告し合って「負けていられないな」「自分ももっと上を目指さなくちゃ」という気持ちになります。
編集部: それは、いわば「天職」というものですね。
モフ蔵さん: そうですね。
野球の大谷翔平が好きで努力してる感じと……世界は全然違うとしても、感覚としては似ているのかな。毎日楽しいです。
編集部: めちゃくちゃ羨ましいです。
天職を見つけたら「人生、勝ち」じゃないですか。私はそういうふうに思っているんですが……。
モフ蔵さん: そうですね。しかも、報酬ゼロの趣味とは違う。
もしそうならやっぱり全然楽しくないと思うんです。
編集部: 確かに。
モフ蔵さん: 労力を費やしたぶんの対価がしっかりともらえるから楽しいんです。
経験してきた限り、サラリーマンだと100頑張ったとしても入ってくるのは30、200頑張っても40とか。やはり目減りしてしまう環境です。
今は100頑張れば120、200頑張れば240。「総取り」以上の世界にいますからね。
編集部: 雇われるよりは自分でやったほうが……となりますね。
モフ蔵さん: そうです。特に僕は「手残りが十分になったからFIREした」というのではないので。「投資での見通しが立ったから」というのが大きかったんだと思っています。
編集部: サラリーマン現役時代、すでに、ということですね?
モフ蔵さん: はい。自分が年間で直せる物件のキャパシティは5件くらいだと思っていたら、その5件を超える案件が紹介された。これが1年だけでなく2年以上続きました。
それなら不動産に全力投球したほうが逆に安定するし、生活が豊かになるなと思ったんです。
編集部: サラリーマンを続ける目的が「安定」だとすると、サラリーマンを続ける意味がなくなってしまったんですね。
モフ蔵さん: そういうことだと思います。
先を見越せて将来的な安定も手に入れた。そうしたら、やっぱりサラリーマンでいることはないですよね。

反省点:「知らない」ことで大きな回り道に

編集部: 改めて考えて、FIREに至るまでに「これはやらなくてもよかったな」「やらないほうがよかったな」ということはありましたか?
モフ蔵さん: ありますよ。
やっぱり「気力体力任せでなんとかなる」と思えても、知識と技術があればもっとスピーディーに、もっと効率的にできる。
それは皆さんにもお伝えしておきたいことですね。僕はかなり体力任せなDIYをやってしまっていたから。
編集部: 例えばどんなことがありますか?
モフ蔵さん: 「抜根」の作業などですね。
チェーンブロックのような機械があればそこまで苦労せず抜くことができるんですが、僕はスコップ1本で勝負してしまった。10分かからず抜けるのに、2、3時間かけてね。
ただ、いくら体力があっても、どんどん「腰が、ああ……」と(笑)。
編集部: そこはもう、誰にもある限界点ですよね。
モフ蔵さん: 外壁を塗るにも、長いはしごに乗り、長い棒のローラーを使って……というやりかたをしていて。
これは動画にもしているんですが、すごく時間がかかるし、なにより疲れる。でも、今なら足場を一部作って、ラクに、しかも安全にできちゃう。
編集部: それはあとから考えてしまうと、「もうちょっとなんとかなったのに」となるかもしれません。
モフ蔵さん: そうです。知っていれば避けられた労力もある。時間短縮も含め、諸々いろいろできたのにな、という悔しさがありますね。
まあ、「バカだったなあ」って笑い話にはしてるんですが。
編集部: 「知識をつけて、削減できるところは削減していこう」というところですかね。
モフ蔵さん: おっしゃる通りです。
もちろん、今とは情報量や情報を得られる環境もだいぶ違うので単純な比較はできないんですが、この観点で当時から進めていたら、今の規模にもっと早く到達していたかもしれないな、と思います。

【自己資金300万円からのFIRE】まずは身の丈に合った物件を選ぼう

「もし自己資金300万円しかなかったら、どうやってFIREを目指すか」
モフ蔵さんが語る、再現性のあるロードマップです。ご自身の反省点も含めてご説明いただきました。

「買う・直す・貸す」の流れを体験して自信をつける

編集部: もし仮に、今モフ蔵さんが何の物件も持っていなくて、自己資金が300万円しかなかったとします。
この状態から築古戸建て投資でFIREを目指す場合、どのようなロードマップをたどっていきますか?
モフ蔵さん: そうですね。その時点ではDIYの技術力もないと思うので、まずは水回りが綺麗で、DIYも多くは必要のない、安すぎず・高すぎずの安全な物件を買います。それをなんとか直して客付けまで進めていきますね。
この「買う・直す・貸す」という一連の流れを体験することが大事で、1回転すると自信がつくと思います。
編集部: なるほど。
その「買う・直す・貸す」の流れを何度も重ねていくんですね。
モフ蔵さん: そうです。2件目、3件目とだんだんDIYレベルが高く、利回りのいい物件への投資をしていきます。
そうしているうちに融資も絡めていくでしょうし、5件・10件と増やせば月50万円くらいの家賃収入になってくると思うんですよ。
編集部: 人それぞれとしても、それだけ家賃収入があれば拡大はしていけますね。
モフ蔵さん: はい。DIYの費用も毎月の家賃で賄えますし、数ヶ月待てば戸建て1軒分の金額が家賃で入ってくるようになります。
すると、2、3ヶ月に1件は買えるという流れができてくるので、今度は土地値や資産価値のある物件など、インカムゲイン中心の投資からキャピタルゲインも狙える投資へと少しずつシフトできる。
これが最適解ではないかと。
編集部: なるほど、流れがわかりやすいです。

「身の丈に合った物件」からがつまずきにくい

編集部: 最初の物件については、そのほかに選び方の基準などはありますか?
モフ蔵さん: そうですね、まずはこの投資が自分に合うか合わないかを確認するためにも、あまり難易度の高くない物件がいいです。
一連の流れを経験してみて、うまくいったら次へ。「今回が大丈夫だったんだから、次も大丈夫だ」という自信がどんどんついてきて、メンタルも安定してきます。築古戸建て投資がどんどん楽しくなっていくと思いますね。
編集部: 最初は身の丈にあった物件を選び、着実に成功させて、少しずつレベルが高い物件にチャレンジしていくということですね。
モフ蔵さん: はい。目先の利回りにつられず、きちんとゴールを目指せる物件です。
どうしてもレベルが高すぎて初心者には厳しいな……という物件というのはありますから。10件目の人にとっては「お宝」みたいな物件だったりするんですけどね。
編集部: つまずいてしまったら意味がないですし、その視点はすごく大事ですよね。
【「1件目の物件」についてはモフ蔵さんのYouTubeで!】

築古戸建て投資でFIREを目指す人へのメッセージ

編集部: 最後に、これから築古戸建て投資でFIREを目指す人に向けて、一番伝えたいことは何でしょうか。
モフ蔵さん: 僕も塾生の皆さんに言っていることですが、「無理をしない」ということですね。毎日コツコツ確実にやれる作業を前進させていくのが大切ではないかと。
腕立ても1日100回を毎日続けるのは無理でも、5回なら「まあ毎日やってみようか」となるでしょうし。
編集部: やる気がみなぎっていると、無理もしてしまいそうですが、そうではなく、ですね。
モフ蔵さん: はい。「確実にゴールに到達する」のが目標なんだから、ちょっとでいいんです。ちょっとずつやっていると、間違いなく前進できる。
気づいたらもう戸建てが一軒完成してる!ということも結構多いんですよ。
編集部: モフ蔵さんでもやる気が出ないときなんてありますか?
モフ蔵さん: あります、あります。
目に見えて綺麗になるクロスや床の作業はいいんですが、「水栓の交換」なんていう大変なのに見栄えが全然変わらない作業はやっぱりあんまりやる気にはならないですし。
編集部: 確かに、なんでも成果が見えにくいと腰は重くなります。
モフ蔵さん: はい。でも、とりあえず行くんです。最悪、作業はしなくていい、見るだけにしよう、とか。
でも、行ってみると掃除を始めたりして、そうなると少し作業してもいいかな……となる。
見栄えのしない作業でも、「あれ、意外とうまくいったな?」なんてふうになると、来てよかったな、となりますしね。
「無理なくコツコツ続ける、ほんの少しでいいから動いてみる」が一番です。
編集部: 継続が大事ですね。
無理をして続けられなかったら意味がないですし。
モフ蔵さん: 本当にそうですね。
ドラクエみたいなロール・プレイング・ゲームだと思ってもらえるといいかもしれない。モンスターの中では一番弱い「スライム」の討伐から始まるでしょ。
編集部: ああ!なるほど。
ゲーム制作者側からすると、ユーザーにゲームを続けさせやすくする仕組みですもんね。
モフ蔵さん: 急にラスボスは無理です。今日はスライム5匹、10匹から行けばいい。
お金を増やすのも、そういったゲームみたいに捉えて、コツコツ毎日続ける。そうすればだんだんと楽しくなってくるはずです。
楽しいのが大事ですから。皆さんにはそういうことをお伝えしたいですね。
編集部: わかりました。ありがとうございました!

まとめ

モフ蔵さんの築古戸建て投資は、再現性の高さが最大の魅力と言えます。

【要点まとめ】

  • 会社員時代の設備系スキルをDIYに活かし、リフォームコストを5〜8分の1に削減
  • 自己資金のみでスタートし、2年半ほどでFIREを達成
  • 「買う・直す・貸す」のサイクルを着実に繰り返し、60戸・家賃年収3000万円の規模へ
  • 初心者時代は「安くて利回りが高い物件」、現在は「土地値・キャピタルゲイン重視」と、投資戦略を進化させてきた
  • ドミナント戦略で管理の手間を最小化し、月2件程度の連絡で済む運用を実現
  • 「拘束されない仕事」だからこそ、さらに上を目指せる

重要なのは、無理な加速ではなく、持続可能なペース配分。
楽しみながら長期間続けるロール・プレイング・ゲームに例えたところが、モフ蔵さんの築古戸建て投資の本質を物語っているのではないでしょうか。

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この記事の監修者

株式会社AlbaLink代表取締役の河田憲二です。弊社は空き家やボロ戸建ての買取再販を行う不動産業者です。同社は東京証券取引所のグロース市場に上場しています。当サイトを通じて、空き家投資でFIREしたい方をサポートしていきます。【投資経験】築古戸建て、シェアハウス、アパート、民泊、古ビルなど(当時のキャッシュフローは月100万)【保有資格】宅地建物取引士

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