【家賃滞納の経験者442人】滞納した理由や困ったこと・対処法をアンケート調査

賃貸物件に住んでいる以上、家賃は毎月発生します。
そのため「無理なく支払える範囲の家賃で」と考えて契約するわけですが、実際にはさまざまな事情で滞納してしまうことも。
実際に家賃を滞納したことがある人は、どんな理由で、どのくらい家賃を滞納したのでしょうか。
今回は家賃を滞納したことがある442人を対象に、家賃滞納についてのアンケートを実施。
「家賃を滞納して困ったこと」や「滞納してしまったときに、どう対応したか」についても聞いています。
- 調査対象:家賃を滞納したことがある人
- 調査期間:2026年7月30日~8月13日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:442人(女性255人/男性187人)
- 回答者の年代:20代 24.2%/30代 32.1%/40代 23.8%/50代以上 19.9%
目次
家賃を滞納した期間の実態|回答者の内訳

家賃を滞納したことがある442人に「家賃を滞納した期間」を聞いたところ、最も多かったのは「~2週間(45.1%)」でした。
次に多かったのは「~1か月(39.4%)」で、多くの人が1か月以内には滞納を解消していることがわかります。
また「2日」「3日」などの回答も多かったことから、滞納に気づいてすぐ支払う人が多いと推測できます。
家賃を滞納した理由1位は「うっかり忘れていた」

家賃を滞納した理由の1位は「うっかり忘れていた(40.3%)」で、4割を占めました。
一方で、2位「他のことに使った(27.4%)」、3位「収入が少なかった(19.5%)」も合わせて4割を超えており、単なる支払い忘れではなく、家計に余裕がないケースもうかがえます。
さらに「給料日の都合(2.5%)」も4位にランクインしており、収入と支出のタイミング次第で家賃の支払いが難しくなる人もいるようです。
1位 うっかり忘れていた
- 家賃の引き落としがある口座に入金するのを忘れていた(30代 女性)
- 家賃の支払いが引き落としではなく振り込みであり、完全に振り込みを忘れていた(30代 女性)
- クレジットカード引き落としで支払っていたのですが、カード番号が変わったときに連絡し忘れました(40代 男性)
1位は「うっかり忘れていた」でした。
とくに多かったのは「振り込みを忘れていた」です。
家賃の支払いを毎回振り込みで行っている場合には、うっかり忘れてしまうことも多いとわかります。
また自動で引き落とされる場合にも、給与口座と支払い口座が別だと、資金移動を忘れて残高不足で滞納してしまうケースが見られました。
「収入が入ってくる口座からの自動引き落とし」や「給与口座から支払い用口座への自動送金」を利用すると、うっかり忘れは減らせます。
ただし管理会社や大家さんによっては、支払い方法や使える口座が限られていることもあり、対応が難しいケースもあると考えられます。
2位 他のことに使った
- 支払い日前日に飲み会で酔っ払って、残しておいた家賃まで半分使ってしまった(30代 男性)
- 出産費用が思っていた以上にかさみ、家賃分として口座に置いていた分から引き出してしまいました(30代 女性)
- 家電の買い替えや病院代が予想以上にかかってしまい、家賃を用意できませんでした(40代 女性)
2位は「他のことに使った」です。
「医療費」「出産費用」「家電が壊れた」など予想外の出費があり、家賃分のお金に手をつけてしまい、払えなくなったという人もいました。
緊急性や必要性の高い出費があったために、家賃分が足りなくなって滞納したケースが多く見られます。
一方で「浪費してしまった」「家賃のことを考えず使ってしまった」というケースも。
つまり、家計に補填できるだけの余裕がない層もいる実態がうかがえます。
3位 収入が少なかった
- 転職活動中で収入がなかった(20代 男性)
- 当時仕事の収入が一時的に減ってしまい、生活費のやりくりが難しくなったためです(30代 女性)
- 事故で入院し、収入が減ってしまった(40代 女性)
「収入が少なかった」が3位となりました。
収入がなくなったり大幅に減ったりして、家賃が払えなくなった人もいました。
理由としては「退職」「時給制の仕事で、出勤日が減った」「自営業で収入が不安定」などが挙げられています。
大幅に収入が下がると、節約だけで家賃を捻出するのが難しくなりますね。
無収入や定収入の状態が続いてしまうと、家賃を払うことはどんどん難しくなっていくと考えられます。
収入が安定しているときには、少しずつでも「万が一」に備えて予備費をつくっておくことが大切です。
4位 給料日の都合
- 給料の支払いが祝日の関係でずれてしまい、引き落としに間に合わなかった(20代 女性)
- 職場の給与支払い日が変わってしまったことが原因です(40代 女性)
- フリーランスで仕事をしており、報酬が予定入金日より遅く振り込まれたので。貯金もなかったので、遅れてしまった(50代以上 女性)
4位は「給料日の都合」でした。
給料日がずれてしまったり変わってしまったりして、支払い日のほうが早く来ることで、滞納につながったケースもありました。
給料日と支払い日のタイムラグをきちんと把握していれば、支払い日のほうが早く来ても滞納は防げます。
ただ「クライアントや勤務先の都合で、報酬や給料の振り込みが遅れた」など、自分でコントロールできない事情も。
そのため、まずは給料日と支払い日を把握したうえで、口座に余力をもたせておくとより安心できます。
5位 時間がなかった
- 忙しくて振り込みが後回しになってしまった(30代 男性)
- 家賃は銀行振り込みだったのだが、仕事がとにかく多忙で、銀行に行く暇がなかった(50代以上 男性)
「時間がなかった」が5位です。
家賃の支払い方法が振り込みや直接手渡しの場合、時間がなくて支払えないこともあるとわかりました。
自動引き落としやネットバンキングなどが使えない場合に、起こりやすいケースだと言えます。
「払うつもりなのに、忙しすぎて後回しになっているうちに、期限が過ぎてしまった」という人もいるのですね。
家賃を滞納して困ったことは「督促への対応」

「家賃を滞納して困ったこと」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
- 督促の電話が来ること。常に家賃(お金)のことが頭の片隅にあるため、心が休まりません(30代 男性)
- 管理会社から連絡が来るたびに気まずく、電話が鳴るだけで緊張していました。次の家賃もあるので生活費のやりくりが大変になり、しばらく節約生活が続きました(40代 女性)
- 大家さんにかなり怒られ、精神が参った(20代 男性)
- 一度に払う金額が3か月分になり、生活費がなくなってしまい困った(20代 男性)
- 4年後に家を建てようとしたところ、滞納した記録が残っていたためにすぐにローンが組めなかったことです。滞納した記録がなくなるまで、1年待つ形になりました(40代 女性)
1位は「督促への対応(18.8%)」でした。
2位「まとめての支払い(17.2%)」、3位「信用の失墜(7.5%)」、4位「消えない不安感(7.0%)」が続きます。
「翌月まとめて支払うこと」「ペナルティが上乗せされること」など経済的な困りごとを挙げる人もいましたが、より多かったのは精神的なストレスです。
督促や関係者からの叱責などによって、不安や罪悪感が大きくなるからですね。
どのような事情があれ、家賃の滞納は「払うべきものを払えていない状況」であり、大家さんにとっては期待していた収入が入ってこないことを意味します。
そのため「悪いことをしてしまったから怒られるのは当然だけど、辛い」という人も多くなりました。
また滞納によって信用情報に傷がつき、ローン審査などに影響したという人もいます。
家賃滞納は、心理的、経済的、社会的などさまざまな面で、困りごとや不都合を引き起こすとわかりました。
家賃を滞納したときの対処法1位は「自力ですぐ払った」

「家賃を滞納したときの対処法」の1位は「自力ですぐ払った(33.3%)」でした。
2位「支払いを待ってもらった(30.1%)」という人も3割を超えました。
3位「家族に頼った(13.1%)」、4位「カードローンで借りた(4.5%)」は、自力でお金を用意できずに、借りたパターンです。
そして5位は「分割で支払った(3.6%)」でした。
滞納してしまったときには、できるだけすぐ支払おうとする人が多いとわかります。
自力ですぐ支払うのが難しい場合には、まず金融機関よりも親など身近な人を頼る人が多い傾向です。
すぐに支払えない場合には、支払い期限の延長や分割払いができないか交渉した人も多くいました。
1位 自力ですぐ払った
- 口座にお金はあったので、すぐに振り込んだ(30代 女性)
- 振り込みを忘れただけなので、思い出したときに振り込みに行きました(40代 女性)
- 振り込みのうっかり忘れだったので、貸主に電話して謝罪したうえで、すぐ振り込んだ(50代以上 男性)
1位は「自力ですぐ払った」でした。
滞納の理由として「うっかり忘れ」が多かったので、対応としても自力ですぐに払った人が多くなりました。
お金はあるなら、振り込みの手続きさえすれば、すぐに滞納は解消可能です。
謝罪や説明が必要になるケースでは精神的な負担がかかると予想されるものの、比較的ストレスは少ない対処法だと考えられます。
2位 支払いを待ってもらった
- 管理会社に入院してる旨を伝え、翌月に2か月分をまとめてお支払いする形にしました(20代 女性)
- 管理会社に相談して1週間猶予をいただいき、1週間後の給料日に支払った(30代 女性)
- まずは大家さんに事情を正直に伝え、支払い日を少し延ばしてもらえるよう相談しました。連絡を後回しにすると不安が増すだけだったので、早めに相談したことで気持ちが少し楽になりました(40代 男性)
2位は「支払いを待ってもらった」です。
「一時的な資金不足」や「入院などで手続きができない状態」になっている場合には、支払い期限を延長してもらうケースもあります。
支払い日を決めずに待ってもらうのは難しいため、「◯月◯日には給料が入る」など、支払える日のめどがついているときに使いやすい対処法です。
中には、滞納してしまいそうと気づいた時点で、事前に大家さんや管理会社に連絡した人もいました。
黙って滞納して連絡もしないままでいると不安が募り、管理会社や大家さんに不信感を抱かせることにもなりかねないからです。
滞納は大家さんにとって決して嬉しいことではありませんが、「払えるめどがあるなら、待つ」と言ってくれるケースもあります。
3位 家族に頼った
- 親に事情を話して頭を下げて一時的に借り、すぐに指定口座へ振り込みました(20代 男性)
- 連帯保証人の親にすぐ連絡が入ったので、親が払いました。後日、自分から親にお金を返しました(40代 女性)
- 家族に理由を説明して、借りました(50代以上 男性)
「家族に頼った」が3位となりました。
「自力ではお金を準備できない場合」「自力で準備していると遅くなりそうな場合」などには、家族に頼る人もいます。
また保証会社を使うのではなく、連帯保証人ありの賃貸契約をしている場合には、滞納すると連帯保証人に連絡が入ります。
家族が連帯保証人になっているなら家族に連絡が入るので、家族が立て替えて払ったケースもありました。
家族は頼りやすい相手ではありますが、滞納していることや経済状況を知られてしまう可能性があります。
4位 カードローンで借りた
- 仕事を再開したが期日に間に合わなかったため、消費者金融にお金を借りた(20代 女性)
- 手元のお金だけでは生活費や家賃の支払いが厳しかったため、クレジットカードのキャッシングを利用してお金を借りて、何とかつなぎました(30代 男性)
- 誰にも言えなかったので、こっそり消費者金融で借りた(40代 女性)
4位は「カードローンで借りた」でした。
自力で家賃を用意できず、家族にも頼れない場合などには、カードローンを使った人もいます。
カードローンやキャッシングでは用途を聞かれることはないので、事情を説明する手間や気まずさがない点はメリットです。
また審査に通る信用力さえあれば、すぐにお金を用意して滞納を解消できます。
ただし借りたお金を返す必要があるため、慢性的な収入不足が続いている場合には、今後は借金返済が大変になる可能性もあります。
5位 分割で支払った
- 大家さんに連絡し、事情を説明しました。その後、毎月の家賃にプラス2万円を上乗せし、少しずつ払いました(30代 男性)
- 大家さんに謝罪に行き、数回に分けて払わせてもらえるようお願いした(40代 女性)
- 生活保護申請が通って、分割支払いした(50代以上 男性)
「分割で支払った」が5位です。
収入不足など滞納額を一括で支払うことが難しい場合に、分割払いができないか交渉した人もいました。
滞納分を一括で払うと生活が苦しくなってしまい、借金など別の問題につながる可能性があります。
分割払いは、時間はかかるもののリスクを抑えながら払っていける方法です。
ただ自分の希望だけで分割払いできるわけではありません。
また、分割払いでしか払えないくらいに余裕がない状態だと、再度滞納する可能性も。
「生活保護申請」というコメントもあるように、再度滞納しないような対策も同時に行う必要があります。
まとめ
家賃を滞納する理由は人それぞれですが、比較的多かったのは「うっかり忘れ」です。
うっかり忘れの場合には、気づいた時点ですぐに対応し、自力で滞納を解消できます。
そのため滞納期間も「2週間以内」など比較的短い人が多くなりました。
一方で、収入が少なくて滞納してしまう場合などには、同じ状態が続くと滞納期間が長くなり、滞納額も増えていく恐れがあります。
放置すれば問題が大きくなることも考えられますので、家族など身近に人に相談したり、早めに管理会社に状況を説明したりすることをおすすめします。
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