「難あり物件」だけで130世帯!元芸人・荒井良太さんの「少ない自己資金からの築古戸建て投資入門」

「築古戸建て投資を格安物件でやるのって、本当に大丈夫なの?」
「自己資金も時間も少ないし、いろいろ考えていると動き出せない……」
築古戸建てに投資したいと思いつつ、一歩を踏み出せずにいませんか?
ですが、「自己資金50万円前後からでも、リスクを想定しながら築古戸建て投資を始められる方法もある」と聞いたら、少し現実味が出てきませんか?
今回お話を伺ったのは、芸人から賃貸仲介営業を経て、不動産投資家となり、「難あり物件」ばかりを対象にしながら、累計130世帯を購入してきた荒井さんです。
荒井良太さん
築古戸建て投資家/DIY大家養成講座サポート
1998年9月、東京都足立区生まれ。高校卒業後にお笑いの道を志し、NSC東京23期生としてお笑い学校に入学し、2018年から2021年まで吉本興業に所属。
その後、2021年8月に不動産会社へ就職し、賃貸仲介・管理・売買といった現場業務を幅広く担当。そこで得た実務経験と知識をもとに、2023年1月に独立し、不動産投資家としてのキャリアをスタートさせた。
これまでに購入した不動産は130世帯以上。実務で培った「現場目線」と、お笑いで鍛えた「わかりやすく伝える力」を活かしながら、初心者にも親しみやすいスタイルで不動産投資の魅力を発信している。
現在、荒井さんは戸建て32・アパート6の計38世帯を保有し、融資に頼らず手残りで月80万円前後の家賃収入を得ながら、不動産投資コミュニティ「ボロリッチ」や「DIY大家養成講座」を通じて、これから築古戸建て投資にチャレンジする人たちをサポートしています。
荒井さんは、もともと不動産投資の世界に飛び込んだとき、座学よりも「まずやってみる」実践主義で経験を積み重ねてきた「実務型」。
その過程では「登記費用・固定資産税を見落とした10円物件」や「ライフラインを想定していなかった8世帯物件」など、誰よりも痛い失敗も経験していますが、その一つひとつを「事前に想定すべきチェックポイント」として蓄積し、今の投資スタイルに結びつけています。
このインタビューでは、少ない資金でも「難しい案件」(いわゆる「難あり物件」)に取り組みつつ、築古戸建て投資を成功させてきた荒井さんの手法・実体験をご紹介していきます。
※なお、本記事は荒井さんの体験に基づくものであり、投資効果などを保証するものではありません。
目次
芸人から不動産へ──「稼がないと結婚を考えられない」からの転職
荒井さんの築古戸建て投資の背景には、意外なキャリアの転換点が……。
高校卒業後に吉本の芸人として活動していた荒井さんが、なぜ不動産の世界に飛び込んだのかを伺いました。


その後、不動産の賃貸仲介会社に転職しています。



不動産の道を選んだ理由は何だったのでしょうか。

その方から「ある程度稼いでいないと、結婚も考えられない」と言われて、自分でも芸人のままでは厳しいなと感じました。


そんな状態でも稼げる仕事は何かといろいろ調べていく中で、「不動産業界の営業なら稼げるかもしれない」と考えるようになりました。
ちょうど小中学校からの友人が不動産会社で働いていたので、その会社を紹介してもらい、転職したという流れです。


現場での仕事を通じて、「この場面ではこういう知識が必要なんだ」と実感しながら覚えていきました。

投資家・経営者としての立ち位置と、その出発点
築古戸建てや空き家投資の話に入る前に、「いま荒井さんがどのような規模で投資をしているのか」「そもそもなぜ不動産投資を始めたのか」を整理しておきたいと思います。
現在の収入と、そこに至るまでの「起点」になったできごとについて伺いました。
いまの不動産収入と物件保有状況

差し支えなければ、現時点での不動産収入やキャッシュフローについて教えてください。

だいたい月80万円前後の不動産収入があります。
融資には一切頼っておらず、すべて手残りですね。

これまでに購入された物件はどのくらいあるのでしょうか。

ただ、そのうち60件ほどは、ボロリッチ(荒井さんが運営するコミュニティ)の会員さまに最低限の利益を上乗せした上でお譲りしています。
そのため、自分が現在保有しているのは38世帯(戸建て32・アパート6)ということになりますね。
「借入をしながら130世帯を全部保有している」というわけではなく、会員様への売却も含めたお話だとご理解いただければと思います。


それぞれ役割を分けることで、投資とビジネスの両方を回している、という形です。

投資を始めるきっかけになった「客付けの現場」


客付けが非常に強い会社で、他社とはやり方がまったく違ったんです。それこそアルバリンクさんの「賃貸バージョン」と言えるような、少し特殊なスタイルでした。


そういった方に入っていただける「審査が緩い物件」であれば、多少家賃が高くても決まるケースが多い。
代表はそれを活かして、区分マンションを安く仕入れ、高めの家賃で入居者をつけてから売却する、という手法を取っていました。
そのやり方を間近で見て、「これは自分でもできそうだし、やってみたい」と思ったのが始まりです。


メンターとの出会い、法人化、1棟目購入


その方は30代で、家賃収入が年間約1億3000万円。本業は証券会社の株トレーダーで、副業として築古戸建てや築古アパートへの投資をされていました。


私は営業としてそれなりに数字を出していたので、その方とも自然と仲良くなれまして。「築古戸建て投資なら安く始められるし、荒井さんなら絶対できるよ」と背中を押してくださったんです。
翌月には法人を作り、消費者金融と親にお金を借りて1棟目(戸建て1軒目)を買いました。

ちょっと気になっているのが、転職は「安定を求めて」だったところなのですが……。
ここで一気にチャレンジ方向に振り切れたのはなぜでしょうか?

自分はもともとお笑いをやっていたような者ですし、安定したいという気持ちよりチャレンジしたい気持ちのほうが強かったですしね。


一方、戸建てならもっと安く買える上に、当時(3年半ほど前)は競合も今ほど多くなかった。
なので、まずは戸建てから始めることにしました。

消費者金融からお金を借りるのは勇気がいる決断ですよね。

お笑いをやっていたときも、芸人をやっていたときも、お金はなくて。飲み代も友達に奢ってもらうような状態でしたが、それでも毎日が楽しかったので。


思うんですが、例えば僕がまったく逆の状態、例えば高学歴で、大企業に勤めていたとしたら、今のようなリスクの取り方はできなかったと思います。
何もないからこそ、何でもできるという感覚はありますね。


先ほどのメンターの方が「この物件はいいよ」と勧めてくれた物件で、それを信頼して買いました。当時の自分にとって必要だったのは「実際に買ってみること」のほうだったと思いますから。
買わなければわからないことが多すぎますので。

荒井さん自身も実務主義なタイプですし。

ただ、不動産会社にはいたので、周囲の物件と比較して「これは相対的に安い/高い」といった感覚だけは持てていました。
細かい失敗はいろいろしましたが、それでも1棟目を早く踏み出したのは本当によかったかな。
理想的とも言える初めて買った築古戸建て
荒井さんが最初に手がけたのは、神奈川県秦野市の築45年の戸建てでした。
立地・価格・利回りのバランスが良く、「1棟目としては理想的」と言えるこの物件について、詳しく伺いました。


物件が出たその日のうちに内見に行き、住める程度の家だと判断できたので、すぐに買い付けました。




家賃は7万2000円で、購入から2カ月ほどで入居が決まりました。
年間家賃は約86万4000円になりますので、実質利回りは20%台後半といったところですね。


元はしっかり取れたという感じです。


現在の投資スタイル「全・難しい案件」
荒井さんは、誰も見向きもしないような「難あり物件」をあえて狙っています。
お金をかけすぎずに再生し、「初期費用ゼロ」の仕組みで入居を決めていく独自のスタイルについて伺いました。
他人が買わない物件を狙う理由・最低限リフォームと「初期費用ゼロ」戦略


理由はシンプルで、「皆さんが買わない=取得価格が安くなる」、「取得価格が安くなる=高い利回りが出せる」からです。

再建築不可とか、告知事項ありとか……。

そういう意味では、「全・難しい案件」というか、訳あり案件は一通り買ってきたかなと思います。


その前提があるので、「しっかりお金をかけてリフォームする」のではなく、「極力直さずに利回りを最大化する」という方針を取れます。
多くの方が何百万円もかけてリフォームするところ——例えば砂壁にボードとクロスを貼るようなケースでも、僕は掃除で終わらせたり、砂壁に直接塗装して白く仕上げるだけにしたり、とにかくコストを抑えます。

入居付けは問題ないのでしょうか。

「自分でリフォームしながら住みたい」という方や、「家賃さえ安ければ多少汚くても気にしない」という方も一定数いらっしゃいます。
加えて、前職で学んだノウハウとして、賃貸の審査が通りにくい方は一般的な物件を借りにくく、さらに初期費用の捻出が難しいケースが多いんですね。


そこで、僕は初期費用をいただきません。
入居のハードルを下げる代わりに、家賃保証会社(滞納があったときに立て替えてくれる保証会社)の審査は必ず通し、その審査さえ通過した方には、基本的にはお貸しするスタイルをとっています。


僕の手法であれば「多少汚されても、もともとの状態と大きく変わらない」になる。
これは皆さんが選択しない戦略なのかなと思います。
自己資金「50万円」からのチャンス

このやり方の場合、自己資金はどれくらいあればスタートできますか。

もちろん、電気・ガス・水道といったライフラインは最低限整っていることが前提ですが、修繕費用や取得税などを含めても、そのくらいで収まるケースはあります。


ちょっと変わった例として、井戸が完全に枯れて水が出ない状態の物件を倉庫として貸し出したことはありますけどね。
そういった需要もなくはないです。


ただ、それも決して夢物語ではなく、現実的にあり得る話です。
また、会社員の方であれば、物件によってはローンを活用してもいいと思います。築古物件に特化して融資してくれる金融機関もありますので、条件が合えば積極的に使っていくのが良いと思います。
物件の掘り出し方とアルバリンクとの付き合い方
どんな物件を狙うか、という投資スタイルと同じくらい、「どうやってその物件に出会うか」も重要です。荒井さんはどのように物件を仕入れているのでしょうか。また、アルバリンクをどう活用されていらっしゃるかについてもお聞きしてみました。


地場の業者を回って仕入れることもありますね。



弊社担当とのつながりが強くなっているからこそ、ですね。


この話を聞いて、「自分でもやれそうだ」と感じる読者の方も多いと思います。
一方で、「自己資金がなくて買い進められない」という悩みもよく届きます。この投資法なら、そうした方でも一歩を踏み出しやすいのかなと感じたのですが……。

そのぶんリターンも大きいので、公算は十分あると思いますが、そこはしっかり理解しておく必要がありますね。


なので、その想定の方法さえ分かっていれば、大きな失敗は避けられるのかなと思います。
初心者時代の失敗①:「安くさえ買えれば絶対に負けない」という過信
築古戸建て投資は、うまくいけば少ない自己資金でも大きなリターンが狙えます。
しかしその一方で、「安く買えたから大丈夫」と思い込むと、見落としたコストが一気に牙をむくことも。荒井さんにもそのような失敗がありました。


さきほどもお話ししたように、50万円ほどの予算でも投資を始めることはできると思うのですが、その際の注意点になるようなお話ができるかと。


「安くさえ買えれば絶対に負けない」と過信していた僕は、土地が約700平方メートル、建物が3棟付いている物件を「10円」で買わせていただいたんですね。
ところが、いざ決済というとき「登記費用がめちゃめちゃ高いな」というのに気づきまして。固定資産税評価額が1000万円ほど出ていたんです。


固定資産税も年間で10万円ほどかかります。リフォームはほとんどせず、ある程度現況のまま、家賃3万5000円くらいで貸そうと考えていたのですが、そこに固定資産税10万円が乗ってくる。「これは釣り合わないな」と判断して、早い段階で売却しました。
結果としてはトントンくらいで手放した形ですね。


家賃帯が低くなればなるほど、そういった年間のランニングコストの影響を受けやすくなりますから。特に注意が必要ですね。


まさに「初心者時代の失敗」だったなと思います。
初心者時代の失敗②:痛い経験から学んだ重要チェックポイント
築古戸建て投資では、建物そのものよりも「電気・水道などのライフライン」のほうが重いコストになることがあります。荒井さんが実際に経験した、ライフラインを見落としたことで大きな損失につながった事例を伺いました。

8世帯が入る建物で、価格は350万円。屋根も崩れているような物件でしたが、「直せばいつものように運用できるな」と思って買いました。


まず電気が供給されておらず、電柱を新しく建てる必要がありました。電気をつなぐだけで200万円かかる、ということがあとからわかったんです。


8世帯分の水を供給できるようにするのに、250万円。購入費用は350万円だったのに、電気と水道の整備だけで合計550万円ほどかかる計算になってしまいました。
結局は損切りで、50万円で手放した、という失敗です。

厳しいところです。ライフラインは手が抜けないですしね。

でも、この経験があったからこそ、今は空き家の築年数を見たり、「過去にどんなことがあった物件なのか」をヒアリングするようになりました。
「こういう履歴があるなら、修繕費はこれくらい見ておこう」と逆算ができるようになったんです。


これから築古戸建て投資にチャレンジする方々へ
独特な投資手法で、大きな資金がなくとも投資を成功させていった荒井さん。これから築古戸建て投資を行う皆さんに向けて、アドバイスとなる言葉をいただきました。
まず1棟買ってみることの大切さ


その気持ちはよく分かりますが、それでもまずは勇気を持って最初の一歩を踏み出してほしいですね。
勉強が大事なのは間違いないですが、1戸でも実際に買ってみないと何も始まりません。

失敗も含めて、経験が教えてくれる部分はかなり大きいですよね。

最初の1棟目でいきなり100点を取る必要はなくて、完璧を目指すよりも、80点とか60点くらいでもいいからまず1棟目に手を出してほしい。
そこで得た気づきをすぐ次に活かしていけば、5年後・10年後には自分の目標に近づいていけると思います。


僕がこうやって発信し続けているのも、そういった方の後押しになればという思いからです。


僕は不動産投資コミュニティも運営していますが、皆さんやはり1棟目を買うのが一番怖い。「本当に成功できるのか」といった不安になかなか勝てないんです。

だからこそ、すでに成功している人のやり方を見て、真似をしていくのが近道になる、と。

これが結果を出す上では、いちばんの近道だと思います。
「自分に合った物件」から始めてほしい



安い物件でも、高利回りの物件でも、逆に利回りが低めの物件でも、それぞれに良いところ・悪いところがありますからね。
向き不向きもそれぞれです。


時間に余裕があって、自分の手と時間をしっかりかけられる人向けの選択肢と言えますね。

その部分でできるひとは限られると思います。

そのあたりは、ぜひ意識してほしいポイントですね。


どちらが良い悪いではなく、「自分に合った物件タイプを選べているかどうか」。
そのうえで、最初の1棟に踏み出してもらえたらと思います。
不動産投資コミュニティ「ボロリッチ」について
荒井さんは不動産投資コミュニティ「ボロリッチ」を運営されています。
どのような活動を行っているのかについて、ご説明いただきました。


今お話したように最初の一歩を踏み出せない方や、「どんな物件を買えばいいのか」「どうリフォームして、どう客付けして、最終的にどう売却すればいいのか」がわからない方に、マンツーマンサポートさせていただきます。
それから、購入後の賃貸客付け・賃貸管理もお任せいただけます。


その点、弊社では現在300世帯以上を管理していて、築古物件に特化しているからこそ、さまざまなトラブルも想定したうえで対応できます。安心してご相談いただければと思います。


ボロリッチでは、その一連の流れをまとめてお教えしたり、一部を弊社側で代行したりすることもできますので、「一歩目を踏み出す」ハードルを下げるお手伝いができればと思っています。

お話いただきましてありがとうございました!
まとめ
荒井さんの築古戸建て投資は、「難あり物件」に特化しながらも、少ない自己資金で再現しやすい点が大きな特徴です。
【要点まとめ】
- 芸人から賃貸仲介営業を経て、不動産投資家へ転身
- いまは累計130世帯を購入し、うち38世帯を保有(手残り家賃は月80万円前後)
- 「ほかの人が買わない物件」を狙い、最低限リフォーム+初期費用ゼロで入居を決める独自スタイル
- 自己資金50万円程度からでも、エリアと目利き次第でスタート可能
- 初心者時代には「登記費用・固定資産税を見落とした10円物件」「ライフラインを想定しなかった8世帯物件」で痛い失敗
- そこから「税金・ライフライン・空き家期間・過去の履歴」を事前にチェックする重要性を学ぶ
- 投資戦略そのものより、「自分の家族構成・時間・目標に合った物件タイプ」を選ぶことが何より大事
- 完璧な1棟目を求めるより、80点・60点でもいいから早く1棟目を買い、小さな成功と学びを積み上げる
荒井さんの話を通じて見えてくるのは、「リターンの大きさ」よりも「どれだけ失敗を想定しながら、一歩目を踏み出せるか」が結果を分ける、ということでした。
正しい知識とチェックポイントを押さえつつ、自分に合った物件からチャレンジしてみるのが、築古戸建て投資で前に進むための一番の近道なのかもしれません。
本文でご紹介した「ボロリッチ」では、これまでの荒井さんの膨大な経験値を元に、以下のノウハウを受け取れます。
- 物件選び〜利回り計算〜リフォームを学べる講座
- 収支計算・契約の不安をマンツーマンサポート
- 弁護士、税理士による 契約書チェック・トラブル対応
無料オンラインセミナーを開催しているので、一度お話を聞いてみてはいかがでしょうか。
また、弊社アルバリンクでは、高利回りが期待できる空き家(築古戸建て)の「未公開物件」を含む最新情報を、LINE登録者限定で配信しています。
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