東京東部(江戸川区平井が本店)に拠点を置く小松川信用金庫に行って、不動産賃貸業に対するローンについて聞いてきました。
小松川信金(以降通称こましん)といえば、知る人ぞ知る不動産に積極的な信金さんですが、実際はどうなのでしょうか。さっそくどうぞ。
対象エリア
早速ですが、一番大切な融資対象となるエリアです。
原則として、物件については「融資実行する支店の管轄内」です。代表や法人の住所は、千葉県側は船橋市くらいまでは可能なようでした。
東京都内の西より、埼玉方面については詳しく聞けませんでしたが、法人の場合は管轄内に支店登記などすることでも対応できるケースがありそうです。
ちなみに今回相談に行ったのは、千葉県Y市の新築物件に対する打診でした。
物件の担保評価方法
担保評価は独自の計算方法があるようでしたが、おそらく他の金融機関に比べると高い評価をもらえるようです。
ざっくりですが路線価と建物の積算価格で見てそう遠くはない印象でした。
融資条件
融資条件ですが、不動産賃貸に対する融資の場合はざっくり2%前後の金利が多いとのことです。
実際に私も関連法人と自社で融資を打診しましたが、どれもちょうど2%です。
また、年数についてはかなり柔軟に対応してもらえるようで、耐用年数が切れていても出るケースがあります。(実際に承認まで行った案件があります)
簡易宿泊所やシェアハウスに対しても柔軟で、担保評価+収益性を見てくれる形になります。
当然ながら個人の場合は確定申告や個人属性の内容、法人の場合には決算書の内容も十分に加味されます。
また、どの物件を持って行っても融資審査結果が出るのが驚くほどに早いです。これは支店にもよるのかもしれませんが、ノンバンクさんよりもスピード感があり、これは投資家としてはかなりのメリットですね。
再建築不可物件については、基本的にはNGのようです。(住宅ローンでも)ただ、建蔽率や容積率のオーバーは多少なら可能性があるようですね。
個人属性への融資
個人に対しても同じように全体を評価して融資自体は可能とのことです。
また、住宅ローンに対する評価も年収に対して独自の計算をして借入可能額を教えて頂けます。
信用金庫さんとしてはかなり好条件かと思いますが、0.775~0.875%くらいの条件で話をしていただけたので、住宅ローンとしてお付き合いをしてみるのも良いかもしれません。
全体の感想
全体的な感想ですが、住宅ローン、不動産への事業ローン含め、かなり不動産に対しては前向きな印象です。
条件についてもまずは相談してくれという姿勢が伺え、柔軟に対応して頂けます。
個人的には、銀行特融の「応接室」のような空気もなく、さすが地元に寄り添う信用金庫さんというイメージです。
実際に今回お付き合いさせていただくにあたり、こましんの資料も閲覧してみましたが、年々不動産関連に対する融資が伸びています。
参考:小松川信用金庫の現況
http://www.komashin.co.jp/disclosure/pdf/disc2017.pdf
なかなか他ではやれないような物件も可能性がありそうなので、まずは一度相談してみると良いと思います。
KawataKenji
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