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狭小地が売れない理由とは?メリットや売却が難しい時の対処法も解説

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この記事では、狭小地が売れない理由、狭小地のメリット、売れないときの対処法をご説明します。

狭小地をお持ちのあなた、こんなお悩みはありませんか?

  • 狭小地が売れない理由は?
  • メリットはないの?
  • 売れないときの対処方法はある?

祖父が購入した小さな土地を譲り受けたけれど、果たしてこの土地に資産価値はあるのだろうか?

固定資産税ばかりがかさむのではないかと不安になりますよね。

今回は、「狭小地」の一般的な定義、売れない5つの理由、メリットもあること、売れなかった場合の対処方法3つをご説明します!

【この記事でわかること】

  • 一般に狭小地とは、15~20坪以下の土地、不整形のことが多く、利便性が高いエリアや都市部に多く存在する!
  • 建設費用・メンテナンスと解体が高くなりがち、日当たり・駐車場スペースが確保しにくい、住宅ローンが通りにくいのが売れない理由。
  • 狭小地であれば利便性の高いエリアに、土地費用と税金を抑えて家が建てられるメリットがある!
  • 売る方法3つは、隣地所有者に相談、不動産会社の変更、不動産買取の活用!

それでは詳しく見ていきましょう。

狭小地とは

狭小地とは、一般的に面積の小さい土地を指し、明確な基準はありませんが、15~20坪以下の土地が狭小地とされることが多いです。

狭小地は利便性の高いエリアや地価が高い都市部に多く存在します。

これは、都市部では土地の価格が高いため、大きな土地をそのまま販売するよりも、小さく区分して売るほうが需要に合うからです。

不動産会社は購入者のニーズに応じて土地を細分化し、その結果、都市部には狭小地が数多く見られるようになります。

また、狭小地には、四角形ではなく、台形や三角形などの不整形地が多いという特徴もあります

もともと形が整っていない土地を、不動産会社が開発・分割する際、売りやすい整形地を作るために一部の土地が余ることがあり、台形や三角形の狭小地が発生することがあります。

もしくは、相続時に土地を複数の相続人で分ける際、均等に分割しようとすると、どうしても不整形の土地が生まれやすくなります。

さらに、相続が繰り返されることで、より細かく分けられ、最終的に狭小地が増えていき、台形や三角形といった形の狭小地が形成されることもあります。

狭小地が売れない5つの理由

狭小地が売れない5つの理由は以下の通りです。

  • 建設費用が高くなる
  • 日当たりが確保しにくい
  • 駐車スペースが確保しにくい
  • 住宅ローンを組むのが難しい
  • メンテナンスや建物の解体が割高になる

狭小地に家を建てる場合、建築費が高くなりやすく、採光や駐車スペースの確保が難しいほか、住宅ローンの審査が通りにくいなどの課題があります。

さらに、メンテナンスや解体費用も割高になるため、事前の計画と長期的なコストの見積もりが重要となるでしょう。

詳しくご説明します!

住宅の建築費用が高くなる

狭小地に家を建てる場合、一般的な敷地と比べて建築費用が高くなる傾向があります。

限られた土地を有効活用するために、3階建てにするケースが多くなりますが、その分の設計や施工にコストがかかります。

また、地下を掘る場合も掘削や補強工事の費用が発生するため、2階建て以下の住宅と比べて割高になりがちです。

さらに、土地が狭いと大型の重機を使うスペースが確保できず、人力での作業が増えるため、工期が長くなり、人件費がかさむことがあります。

また、資材を保管するスペースがない場合、一時保管場所を別途用意する必要があり、運搬費などの追加コストが発生する可能性もあります。

このように、狭小地では土地の価格が比較的安い一方で、建築費が想定以上に高くなるリスクがあるため、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。

日当たりが確保しにくい

狭小地に家を建てると、敷地いっぱいに建物を建てることになり、周囲の建物との間隔が狭くなりやすいため、十分な日当たりを確保しにくくなります。

特に、隣接する建物が自宅よりも高い場合、日光が遮られて室内が暗くなりやすくなり、窓の配置によっては日光を取り入れるのが難しくなることもあります。

このように、狭小地では周囲の環境によって採光が制限されることがあるため、間取りや窓の位置を工夫して、できるだけ自然光を取り入れる工夫が必要です。

駐車スペースが確保しにくい

狭小地では、駐車スペースの確保が難しくなりがちです。

限られた敷地に駐車場を設ける場合、その分だけ居住スペースを削る必要があり、間取りの自由度が下がってしまいます。

また、1階部分を駐車スペースにして2階以上を居住エリアとする設計をすることもありますが、その分構造を強化する必要があり、建築コストが上がる可能性があります。

もし敷地内に駐車場を設けられず、近隣の月極駐車場を利用する場合は、毎月の賃料が発生し、長期的に見ると費用負担が増える点にも注意が必要です。

このように、狭小地では駐車スペースの確保が難しく、住まいの設計やコストに影響を及ぼし、検討に時間がかかりがちです。

住宅ローンを組むのが難しい

狭小地は、住宅ローンの審査を通過しにくい場合があります。

金融機関によって基準は異なりますが、融資を受けるための条件として、一定以上の土地面積が求められることが一般的です。

多くの場合、その基準は40㎡以上とされており、これを下回るとローンが利用できない可能性があります。

住宅ローンが組めない場合、現金で購入する必要があり、資金の準備が難しいために買い手がつきにくくなるケースも考えられます。

また、長期固定金利型の住宅ローン「フラット35」も、適用条件として建物の延床面積が70㎡以上であることを求めているため、狭小地の住宅では利用できないことがあります。

ただし、延床面積の条件を満たせば、3階建てなどのプランで適用を受けられるかもしれません。

このように、狭小地は土地の取得費用が比較的安いものの、住宅ローンの利用が難しくなる点には注意が必要です。

メンテナンスや建物の解体が割高になる

狭小地に建てた住宅は、完成後のメンテナンス費用や将来的な解体費用が、一般的な住宅よりも高くなる傾向があります。

たとえば、隣接する建物との間隔が狭いため、エアコンの室外機などの設置がしづらく効率が落ちたり、故障時の修理作業用スペースが限られたりするため、通常よりも手間取り、費用が高くなることがあります。

また、外壁や屋根、雨どいの修繕や交換を行う際も、作業スペースが狭いために足場の設置が難しく、その分の施工費が割高になることが多いです。

さらに、建物を解体する際も、重機が入りにくいことで手作業が増えたり、周囲への影響を考慮した慎重な作業が求められたりするため、解体費用が一般的な住宅より高くなる可能性があります。

このように、狭小住宅は建築費だけでなく、維持管理や解体のコストも考慮する必要があるため、長期的な計画が重要になります。

さらに、お持ちの狭小地が袋小路である場合は、こちらの記事をご参照ください。

袋小路にある家の売却方法4選!売れないといわれる理由や相場も解説

狭小地のメリット

狭小地のメリットは以下の通りです。

  • 利便性の高いところにあることが多い
  • 土地の費用が抑えられる
  • 税金の負担も抑えられる

狭小地は駅近など利便性の高い場所に多く、商業施設が充実しているため生活しやすい点が魅力であります。

さらに、土地の購入費用や税金の負担を抑えられるため、都市部での住宅取得の選択肢として有利となるでしょう。

詳しくお伝えします!

利便性の高い場所にあることが多い

狭小地は、利便性の高い場所に位置していることが多く、特に駅に近いエリアが多い点で通学・通勤に便利なことが、大きなメリットです。

駅周辺は住宅が密集しやすく、結果として狭小地ができやすくなります。

駅近の利点は、通勤や通学の便利さだけでなく、周辺に商業施設が集まり、生活に必要なものが近くで揃う点でも魅力的です。

都市部では、駅周辺の土地が商業地域として利用されていることが多いため、建物の建築規模が大きくできることが多いのも特徴です。

特定の条件を満たせば、建ぺい率の制限を受けずに、狭い土地でも敷地いっぱいに建物を建てることが可能になります。

このように、狭小地は利便性の面で非常に優れているため、特に都市部での生活に便利な選択肢となります

土地の費用が抑えられる

狭小地は、土地の面積が小さいため、土地の購入費用を抑えることができるメリットがあります。

狭小地は坪単価が高くなる傾向がありますが、敷地が狭いため、最終的には全体的な購入費用を安くすることが可能です。

特に、大きな家を建てる予定がない場合、狭小地は購入コストを抑えながら住宅を建てるための魅力的な選択肢になります。

このように、狭小地は土地費用を抑えられる点で、予算に余裕を持たせつつも都市部での生活を実現する手助けになります。

税金の負担も抑えられる

土地にかかる税金、例えば固定資産税や都市計画税は、土地の面積や立地によって決まりますが、狭小地は土地面積が小さいため、これらの税金の負担を軽減することができます。

このように、狭小地には税金面でのメリットもあります。

もし売却を考えている場合は、これらの利点を強調して売却活動を進めることで成功につなげられるかもしれません。

狭小地が売れない時の3つの対処法

狭小地が売れないときの3つの対処法はこちらです。

  • 隣地所有者に売却する
  • 不動産会社を変更する
  • 不動産買取を利用する

狭小地の売却方法として、隣地所有者への売却や狭小地に強い不動産会社への依頼、不動産買取業者の利用があります。

特に、隣地所有者にとっては土地の有効活用が可能となるため、まずは相談し、不動産会社の選定も慎重に行うことが重要となります。

詳しくみていきましょう!

隣地所有者に売却する

狭小地自体の価値は低く見えるかもしれませんが、隣接する土地を所有している人にとっては、土地を購入することで大きなメリットがあるかもしれません。

たとえば、隣の土地が狭小地であれば、その土地と合わせて広くすることができ、より多くの用途に活用できるようになります。

さらに、購入した土地を駐車場や庭、物置スペースとして使うことができるため、新たに広い土地を購入するよりもコストを抑えることができます。

売却する際には、まず隣地の所有者に相談するのが一つの方法です。

隣地所有者に声をかけることから考えてみましょう。

ただし、個人間で直接売買を行うとトラブルの原因になることがあるため、不動産会社を通じて仲介を依頼することをおすすめします。

不動産会社を変更する

もし現在契約している不動産会社が狭小地の売却にあまり力を入れていない場合、別の会社に切り替えることを考えてみましょう。

特に、地方の不動産会社は都市部と比較して不動産売買の案件が少なく、狭小地の特性や魅力をうまくいかすアイデアを持ち合わせていないことがあります。

狭小地の売却には、特定のノウハウや経験が必要な場合もありますので、狭小地の売却に強い不動産会社を選ぶことで、よりスムーズに売却を進めることができるでしょう。

不動産買取を利用する

不動産買取業者に売却する方法も一つの選択肢です。

買取業者に売却する場合、相場価格よりも買取価格が低くなることが多いですが、仲介手数料がかからず、しかも即金で現金化できる点が大きな利点です。

これにより、時間を無駄にせず、早急に資金を手に入れることができます。

ただし、狭小地の特性を理解している業者でないと、適正な買取価格を提示することができません。

狭小地に関する買取実績と豊富なノウハウがある買取業者を選ぶことが重要です。

まとめ

  • 一般に狭小地とは、15~20坪以下の土地、不整形のことが多く、利便性が高いエリアや都市部に多く存在する!
  • 建設費用・メンテナンスと解体が高くなりがち、日当たり・駐車場スペースが確保しにくい、住宅ローンが通りにくいのが売れない理由。
  • 狭小地であれば利便性の高いエリアに、土地費用と税金を抑えて家が建てられるメリットがある!
  • 売る方法3つは、隣地所有者に相談、不動産会社の変更、不動産買取の活用!

狭小地の一般的な定義、売れにくい理由、購入者にメリットもあること、売却できる方法についてご紹介しました。

狭小地が利便性の高い都市部にあれば、若者に人気の3階建て住宅の需要があるでしょうし、隣地の住民がその土地を必要としているかもしれません。

記事を参考に、どうしたらよいかわからない狭小地のお悩みがあれば、一度不動産業者に相談することをご検討ください!

この記事の監修者

株式会社AlbaLink 代表取締役 河田 憲二

株式会社AlbaLink社長の河田憲二です。弊社は空き家やなど訳あり物件の買取再販を行う不動産業者です。弊社が運営しているサービスサイトである「訳あり物件買取プロ」の運営者も務めています。同社は東京証券取引所東京プロマーケット市場にも上場している不動産会社になります。

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