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​​旗竿地の評価方法は?具体的な計算方法や売れやすい土地の特徴を紹介

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旗竿地は、その形状の特殊性から売却が難しいとされていますが、適切な戦略と準備によって、スムーズな売却を実現できます。本記事では、旗竿地の評価方法や売却のポイント、そして成功事例などを解説し、売却を検討されている方の参考となる情報を紹介します。

 

旗竿地とは旗の形状をした土地のこと

旗竿地とは、道路に面した細長い部分(旗竿)と、その奥にある広い部分(敷地)がつながった旗のような形状をした土地のことです。一般的な長方形(整形地)の土地と比べて、形状が特殊なため、評価方法や売買の際に注意すべき点があります。

 

旗竿地のメリット

・整形地と比較して販売価格が安い

・奥まっている敷地なので、落ち着いたくらしができる

 

路線価を使った旗竿地の評価方法3ステップ

旗竿地の評価は、その形状の特殊性から、一般的な長方形の土地とは異なる評価方法が用いられます。国土交通省が定める路線価を基にした評価方法が一般的ですが、その詳細な計算方法を見ていきましょう。

 

想定整形地の評価額を算出する

想定整形地の評価額は、路面価と想定整形地の面積で計算されます。想定整形地とは: 旗竿地全体を囲む、最も小さな長方形の土地のことです。 路線価は、土地の評価額を算出するための基準となる価格で、国土交通省が毎年公表しています。路線価は、土地の所在、形状、利用状況などを総合的に勘案して決定されます。


計算方法: 想定整形地の評価額 = 路線価 × 想定整形地の面積

 

計算例・ 路線価が1㎡あたり50万円

・想定整形地の面積が100㎡の場合

想定整形地の評価額は50万円/㎡ × 100㎡ = 5,000万円

 

評価基準や路面価については下記記事も参考下さい。

参考:国税庁「財産評価基準書路線価図・評価倍率表」

参考:路面価の計算方法を詳しく解説

 

想定整形地の評価額から「かげ地」を差し引く

かげ地とは、 想定整形地から、実際の旗竿地を除いた部分のことです。一般的に、旗竿部分や奥まった部分など、利用価値が低いと判断される部分がかげ地に該当します。

かげ地の評価額は、想定整形地の評価額に、かげ地の割合を掛けて算出します。

 

計算方法:旗竿地の評価 = 想定整形地の評価額 - 路線価の評価額

 

計算例・想定整形地の評価額が5,000万円

・かげ地の割合が30%

かげ地の評価額は5,000万円 × 30% = 1,500万円

旗竿地の暫定的な評価額は5,000万円 - 1,500万円 = 3,500万円

 

想定整形地の評価額から、かげ地の評価額を差し引くことで、旗竿地の暫定的な評価額が算出されます。

 

不整形地補正をして旗竿地を評価をする

不整形地補正を行って、旗竿地を評価を評価することもできます。不整形地補正を行う理由ですが、旗竿地は、長方形ではない不整形な形状であるため、利用価値が低下すると考えられます。この利用価値の低下を補正するために、不整形地補正が行われます。最終的な評価額は、暫定的な評価額に、不整形地補正率を掛けて、最終的な旗竿地の評価額が算出されます。

不整形地補正には2つの計算方法があり、補正率は0.6を下限としてどちらか小さい数の方を採用して計算式に当てはめます。

 

パターン

①不整形地補正率×間口狭小補正率(小数点第2位未満は切捨)

②間口狭小補正率×奥行長大補正率(小数点第2位未満は切捨)


計算で算出した数値の小さい方を使用して差し引き算で算出した評価額に掛けます。

 

計算例

奥行価格補正率表もとに表を確認してみましょう。

不整形地補正率 0.94
間口狭小補正率 0.94
奥行長大補正率 0.92

 

<暫定的な評価額が3,500万円の場合>

①不整形地補正率が0.94、間口狭小補正率0.94の場合、「0.88」

間口狭小補正率が0.94、奥行長大補正率0.92の場合、「0.86」

最終的な評価額は3,500万円 × 0.86= 3,010万円となります。

 

旗竿地の評価は、想定整形地の評価額からかげ地の評価額を差し引き、さらに不整形地補正を行うという3つのステップで行われます。この評価方法は、土地の形状が複雑な旗竿地の場合、一般的な長方形の土地よりも評価額が低くなる傾向があることを表しています。

 

売れやすい旗竿地の特徴2選

旗竿地は、その形状の特殊性から、一般的に売却に時間がかかると考えられています。しかし、いくつかの特徴を備えた旗竿地は、比較的スムーズに売却できる可能性があります。

 

旗竿部分が短い

特徴 具体的な内容
一般的な土地との比較 旗竿部分が短いほど、一般的な長方形の土地に形状が近づくため、建物の配置や利用の自由度が高まります。
利便性の向上 旗竿部分が短いと、建物の出入り口から道路までの距離が短くなり、車の出し入れや荷物の搬入出がスムーズに行えます。
心理的な影響 旗竿部分が短い土地は、視覚的に圧迫感が少なく、開放感を感じやすいという心理的な効果も期待できます。

 

旗竿部分が広い

特徴 具体的な内容
車の出し入れの容易さ 旗竿部分が広いと、大型車でも楽に駐車でき、車の出し入れがしやすくなります。特に、都心部など、駐車場の確保が難しい地域では、大きなメリットです。
庭や駐車場の確保 旗竿部分を庭や駐車場として活用することで、生活の質を向上させることができます。子供がいる家庭では、庭で遊ばせるスペースを確保できる点も魅力です。
建物の配置の自由度 旗竿部分が広いと、建物の配置に自由度が生まれ、個性的な間取りの住宅を建てることができます。

 

上記以外にも、 静かで落ち着いた住宅街など周辺環境が良い土地などは、多くの購入者から求められるでしょう。

旗竿地は、その形状の特殊性から、一般的に売却に時間がかかる場合がありますが、上記のような特徴を備えた土地は、比較的スムーズに売却できる可能性があります。

 

売れにくい旗竿地の特徴2選

それでは、売りにくい旗竿地とはどのような場合があるでしょうか。特徴を2つ紹介します。

 

旗竿部分が長い

特徴 具体的な内容
車の出し入れの困難さ 旗竿部分が長い土地では、特に旗竿部分の幅が狭いと、車のすれ違いが難しく、駐車スペースの確保も困難になります。
プライバシーの確保が難しい 旗竿部分が長いと、道路から敷地内が丸見えになりやすく、プライバシーが確保しにくいという問題があります。
防災面での懸念 地震などの災害時、長い旗竿部分を移動するのは困難であり、避難経路が限られてしまう可能性があります。

 

敷地が細長い

特徴 具体的な内容
建物の配置の制限 敷地が細長いと、建物を建てることができる場所が限られてしまい、希望通りの間取りの住宅を建てることが難しい場合があります。
日当たりの悪さ 敷地が南北に細長い場合、日当たりが悪くなり、室内が暗くなりがちです。北側に建物が建ち並んでいる場合は、日照時間が短くなる可能性があります。
採光と通風の確保が難しい 細長い敷地では、窓の配置が制限され、十分な採光と通風を確保することが難しい場合があります。

 

その他、売れにくい旗竿地の特徴としては、道路に面している部分が狭すぎたり、形状が不規則であったりして、建物を建てる際に接道義務を満たせない場合なども売れにくい旗竿地の特徴として挙げられます。

旗竿地は、その形状の特殊性から、一般的に売却に時間がかかる場合がありますが、上記のような特徴を持つ土地は、特に売却が難しいとされています。

 

旗竿地を高確率で売却する3つの方法

旗竿地は、その形状の特殊性から、一般的に売却に時間がかかると思われがちです。しかし、適切な戦略を立て、不動産のプロのサポートを受けることで、高確率で売却することは可能です。本記事では、旗竿地を売却する際に効果的な3つの方法を深堀りし、成功させるための具体的な方法を紹介します。

 

不動産のプロに相談する

不動産会社、特に地域密着型の不動産会社は、その地域における旗竿地の売買事例を豊富に持っています。旗竿地の特性、周辺環境、相場価格など、多角的な視点から適切なアドバイスを受けることができます。

また、売買契約から引渡しまでの一連の手続きを行ってくれるのも特徴の一つです。 売買契約書の作成、諸手続き、引渡しまで、売買に関する一連の手続きをサポートしてくれます。専門知識が必要な手続きを任せられるため、売主は安心して売却を進めることができるでしょう。

 

隣家に自身の土地を売却する、または隣家を買い取ってから売却する

隣地所有者であれば、自身の土地を拡大できるので、売却を受け入れてくれる可能性が高まります。それぞれのメリット・デメリットとしては、下記が挙げられるので、ご自身の計画にあった売却方法を選ぶと良いでしょう。

 

隣家に自身の土地を売却する場合 隣家を買い取ってから売却する場合
メリット 自身の土地を拡大できるので、売却を受け入れてくれる可能性が高まる

大きな土地にすることが出来るので、隣家が土地を探している場合は意欲的に購入してくれる場合がある

・再建築不可能な土地であっても、建築可能な土地に変えることが出来る

・竿部分にあたる隣家を買い取って1つの整形地にすることで、土地を売却しやすくなる

・分筆して2つの整形地にして売却することも可能

デメリット ・買い手の土地の維持費用等が増えることになるので、現実的ではない ・タイミングよく隣地所有者が売却を検討しているとは考えにくい

 

売却活動を行う際には、周辺住民への配慮を忘れないことが大切です。どの方法を選ぶかは、ご自身の状況や目的によって異なります。メリットとデメリットを比較検討し、専門家(不動産業者、税理士など)に相談しながら、最適な方法を選びましょう。

 

価格交渉に柔軟に対応する

相場価格の把握をし、価格交渉に柔軟に対応するのも手です。 不動産会社など専門的なプロに依頼することで、周辺の物件の売却事例を調べ、相場価格を把握することもできます。 購入者の希望する価格と、売主の希望する価格の間で、柔軟な交渉を行うことができるでしょう。

その場合、価格だけでなく、引渡し時期、残置物、リフォーム費用など、様々な条件について交渉する余地があります。

旗竿地は、一般的な土地と比べて売却に時間がかかる場合がありますが、適切な戦略を立て、不動産のプロのサポートを受けることで、高確率で売却することができます。



まとめ

旗竿地の売却は、形状や立地条件によって大きく異なるため、一概にこうすれば売れる、という方法はありません。しかし、本記事でご紹介した評価方法や売れやすい特徴、売却方法を参考に、不動産のプロと協力して、最適な戦略を立てていくことが重要です。



この記事の監修者

株式会社AlbaLink 代表取締役 河田 憲二

株式会社AlbaLink社長の河田憲二です。弊社は空き家やなど訳あり物件の買取再販を行う不動産業者です。弊社が運営しているサービスサイトである「訳あり物件買取プロ」の運営者も務めています。同社は東京証券取引所東京プロマーケット市場にも上場している不動産会社になります。

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