「もし、家が売れないとどうなってしまうのだろう…」
「どうやったら自分の持ち家を確実に売れるのだろうか…」
そのように悩んでいませんか?
結論を言えば、適切な方法で家を売れば、売れる確率を上げることが可能です。
そのためには、売れない家の特徴や売却方法について知る必要があります。
この記事を読むことで、家が売れないとどうなってしまうのか、売れない家にはどのような特徴があるのかについて知ることができます。
さらに、売却方法だけではなく処分方法も紹介します。
弊社「株式会社AlbaLink(アルバリンク)」は、全国を対象に売却の難しい不動産を積極的に買い取っている不動産買取業者です。
査定や相談だけでも可能ですので、ぜひ一度気軽にご相談ください。
家が売れないとどうなる?
家は人生で最も大きな買い物の一つと言われますが、売却しようと決断してから買い手が見つかるまでには、時間と労力がかかるケースも少なくありません。ここでは、家が売れない場合に直面する可能性のある5つの問題点について詳しく解説していきます。
維持費がかかり続ける
売れない家の維持費は、居住の有無にかかわらず支払わなければなりません。
主な支払い項目は以下の通りです。
- 税金(固定資産税・都市計画税)
- 保険料
- 水道代・電気代・ガス代
- 管理費・修繕積立金(マンションの場合)
- メンテナンス費用
固定資産税と都市計画税は毎年1月1日時点の所有者が支払わなければなりません。
マンションの場合、管理費や修繕積立金などの費用も発生します。
また、居住していなくても、水道・電気・ガスの基本料金、保険料、草刈り等のメンテナンス費用が必要です。
老朽化する
空き家を放置すると、日常的な手入れや修繕が行われないため、建物の老朽化が急速に進んでしまいます。
定期的な換気や清掃、補修などのメンテナンスがされないと、建物は急速に劣化していくのです。
例えば、雨漏りの修理を怠ると床や壁が腐食し、害虫やカビが発生する原因となりますし、庭の手入れを怠ると雑草が生い茂って近隣に迷惑をかける可能性もあります。
空き家の放置は建物の寿命を大幅に縮めることになるのです。
価値が下がる
住宅は売れない期間が長引くほど、建物部分が時間の経過とともに劣化し、その価値が低下する傾向にあります。
例えば、築10年の戸建て住宅を売却しようとした場合、購入時の約50%の価格でしか売れないケースも珍しくありません。築年数が経過すればするほど、価値の減少幅は大きくなります。
出典:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」
住宅の価値は時間の経過とともに下落していくため、売却を検討する際には早めの行動が重要となります。
h3 特定空き家に指定される
空き家の状態が長く、行政の指導や助言に従わない場合は、「特定空き家」に指定される可能性があります。
以下の状態であるとみなされた建物は特定空き家の指定対象です。
- そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
出典:国土交通省「固定資産税等の住宅用地特例に関わる空き家対策上の措置」
空き家の解体費用は数百万円に及ぶ可能性があり、大きな経済的負担となるでしょう。
また、特定空き家に指定されると、固定資産税が最大で6分の1に軽減される「住宅用地の特例」から外されるため、税負担が重くなってしまいます。
住宅ローンを滞納して競売にかけられる
早めに家を売れない場合、売却する前に競売にかけられる可能性があります。
※競売
住宅ローンの返済が滞った場合に、債権者である金融機関が裁判所を通じて家を強制的に売却する手続き
競売により市場価格よりも安い価格で売却されてしまうと、住宅ローンの残債が残ってしまう可能性があります。
結果として、家は売却されたにも関わらず、借金だけが残ってしまうという事態になりかねません。
売れない家に見られる特徴5選
なかなか買い手がつかない不動産には、実は共通の特徴が見られることがあります。
価格設定や立地条件はもちろんのこと、建物の状態や築年数など、様々な要因が絡み合って「売れない家」を生み出しているのです。
そこで今回は、不動産のプロが指摘する「売れない家に見られる特徴」を5つ厳選してご紹介します。
相場よりも販売価格が高い
販売価格が相場より高く設定されていると、家がなかなか売れません。
物件価格は地域の相場に合わせて適切に設定する必要があります。
高すぎる価格設定は結果的に売却期間の長期化を招きかねないため、不動産ポータルサイトやレインズ・マーケット・インフォメーションなどを活用して、相場をしっかりと確認することが重要です。
立地が悪い
立地の悪さも、家が売れにくい原因の一つです。
- 駅から遠く通勤・通学に不便
- 教育施設や病院から遠く、生活の利便性が低い
- 河川や崖に近いなど災害リスクがある
- 犯罪発生率が高く、治安が心配
こうした物件は、中々買い手がつかない傾向にあるため、周囲の自然が豊かな点を強調したり、閑静な環境にあることを説明したりすることで、長所をアピールする必要があります。
築年数が古すぎる
築年数が古い住宅は、建物の経年劣化による品質や性能の低下、そして将来的な修繕費用の増加が懸念されるため、売却が難しい傾向にあります。
古い物件で特に懸念されるのが水回りの老朽化で、購入者が大規模なリフォームを検討せざるを得ないケースも少なくありません。
結果として、購入希望者が見つからず、売却までに長い時間を要してしまう可能性があります。
外観や内装の印象が悪い
外観や内装の見た目が悪観や内装の印象が悪い家は、購入意欲が大きく削がれるため、買い手が現れにくく売却が困難になります。
第一印象が悪い家は、住みたいという気持ちを起こさせにくいため、結果的に売れにくくなってしまいます。
物件の状態が悪い
物件の状態が悪い家は、買い手がつきにくく売却が困難になります。
その大きな理由は、購入後の修繕費用がかさむことを買い手が懸念するためです。
例えば、築30年の一戸建てで雨漏りや外壁のひび割れが目立つ物件では、補修費用が数百万円規模になることもあります。
そのため、大規模な修繕が必要な物件は、内見の段階で購入を見送られることが少なくありません。
売れない家を売却する方法8選
売却を決意したのに、なかなか売れない家に頭を悩ませていませんか。
市場の動向や物件の状態、周辺環境など、様々な要因が売却の障壁となっている可能性があります。
しかし、適切な対策を講じることで、売却のチャンスは広がるのです。
ここでは、売れない物件を売却するための具体的な方法を8つご紹介します。
売却価格を下げる
売れない家を売却するには、思い切って売却価格を下げることが有効です。
高すぎる売却価格設定は、売却期間が長期化する原因となるためです。
市場動向や類似物件の成約価格などを参考に、適正な価格設定に見直すことで、新たな購入層にアピールできる可能性があります。
ただし、一度価格を下げると元に戻すことは困難なため、不動産会社と相談しながら、物件状態や取引相場を考慮して慎重に判断することが重要です。
ホームインスペクションを検討する
売れずに困っている家の売却を成功させるには、ホームインスペクションの活用を検討してみましょう。
住宅診断のプロであるホームインスペクターが、建物の劣化状況や損傷を詳しく調査するものです。
日本ホームインスペクターズ協会の認定資格を持つ専門家が、住宅の状態を客観的に評価することで、売主は物件の欠陥を把握し、必要な補修箇所を明確にすることができます。
ホームインスペクションを実施することで購入希望者に対して物件の透明性を示し、安心感を与えることができ、売却に向けた大きな一歩となります。
ハウスクリーニングする
ハウスクリーニングを実施することで、売却の可能性を高めることができます。
清潔で手入れの行き届いた物件は、購入検討者に好印象を与え、購入意欲を高められるからです。
例えば、キッチンの頑固な油汚れや浴室のカビを徹底的に除去することで、「清潔に使用されてきた物件」という印象を与えることができます。
相談しながらリフォームを行う
売れない家を売却するには、不動産会社と相談しながらリフォームを行うと良いでしょう。
なぜなら、購入者のニーズに合わせたリフォームをすることで、物件の訴求力を高められるからです。
例えば、高齢者をターゲットにするならバリアフリー化など、快適な住環境を提供するリフォームが効果的です。
一方、若年層には、費用を抑えたシンプルな内装が好まれやすいでしょう。
売却するタイミングを見直す
売れない家を売却するには、売り出すタイミングを見直すことが重要です。
不動産市場の動向や競合物件の状況によって、売れやすさが大きく変わるからです。
近隣に類似物件が売り出されている場合も、競合を避けて売却時期を調整する必要があるでしょう。
時間に余裕がある場合は、焦らずに最適なタイミングを見計らうことが大切です。
状況によっては、売却を一時中断することも検討しましょう。
媒介契約を見直す
媒介契約を見直すのも一つの方法です。
契約の種類 | 契約できる不動産会社 | 契約期間 | 自己発見取引 | 活動報告 |
専属専任媒介契約 | 1社のみ | 3か月以内 | × | 1週間に1回以上 |
専任媒介契約 | 1社のみ | 3か月以内 | × | 2週間に1回以上 |
一般媒介契約 | 複数社OK | 制限なし | 〇 | 報告義務なし |
売却が思うように進まない場合は、媒介契約を見直して、より自分の物件に合う方法に切り替えたほうが良いでしょう。
依頼する不動産会社を変更する
売れない状況が続く場合は、思い切って依頼する不動産会社を変えることも検討しましょう。
宣伝活動の不足や効果的な売却戦略の欠如、さらには囲い込みの可能性があり、売却活動を停滞させる大きな原因となるからです。
信頼できる別の不動産会社に依頼することで、新たな視点や戦略を取り入れた、より積極的な売却活動が期待できます。
結果的に、早期売却の可能性を高めることにつながるでしょう。
不動産買取を検討する
売れない物件の確実な売却手段として、不動産買取を検討することをお勧めします。
不動産買取は、一般的な仲介売却とは異なり、不動産会社が直接物件を購入するため、成約までの時間を大幅に短縮できるためです。
ただし、売却価格は買取会社の査定によって決まるため、より良い条件を引き出すためには、複数の不動産会社に査定を依頼し、価格を比較検討することが賢明です。
売れない家を処分する方法3選
住宅を売却したいのに、なかなか買い手が見つからない状況は誰にとっても悩みの種です。
特に高齢化や人口減少が進む地域では、物件価値の低下により売却がさらに困難になることもあります。
しかし、売却以外にも家を手放す選択肢は存在します。ここでは、売れない家を処分する現実的な3つの方法をご紹介します。
賃貸に出す
賃貸に出すことで、売却せずとも収益を上げられる可能性があります。
具体的には、一般的な居住用賃貸住宅として貸し出す方法や、シェアハウス、シェアスペース、民泊など、需要に合わせた多様な選択肢があります。
ただし、収益化するためには、リノベーションなど初期費用が必要となる場合や、効果的な集客が課題となるでしょう。
空き家バンクに登録する
売れずに困っている空き家の処分方法として、空き家バンクへの登録という選択肢があります。
自治体が運営する空き家バンクは、空き家を売りたい・貸したい人と、買いたい・借りたい人を繋ぐサービスです。
ただし、自治体は情報提供のみを行い、売却のサポートや成約の保証はしないため、過度な期待は禁物です。
とはいえ、空き家バンクは、通常の不動産取引では難しい物件でも、新しい所有者が見つかる可能性のある有効な選択肢ですので覚えておきましょう。
自治体に寄付する
不要な家を売却できない場合、自治体に寄付するという方法も考えられます。
しかし、自治体は基本的に無償での物件譲渡を受け付けていないため、希望通りに処分できるとは限りません。
ただし、近年では、空き家対策の一環として、自治体が物件の寄付を受け付ける制度を設けているケースもあります。
寄付を受け付けている自治体は少なく、厳しい要件をクリアする必要もあるため、容易に利用できないことを覚えておきましょう。
まとめ
この記事では、家が売れないとどうなるかといったことや、売れない家を売却する方法などについて解説してきました。
家が売れないままであれば、家の維持費を払い続けなければならず、経済的負担が重くなります。
そうした事態を避けるため、さまざまな方法を使って家を売却したほうが良いでしょう。
都市部よりも地方の方が家が売れにくい傾向にあるため、売るためには専門知識を持った業者の力を借りるのが効果的です。
どうしても売れなければ、賃貸や空き家バンクの活用、自治体への寄付を検討したほうが良いでしょう。
しかし、必ずしも活用できるとは限りません。
弊社「株式会社AlbaLink(アルバリンク)」は、全国を対象に売却の難しい不動産を積極的に買い取っている不動産買取業者です。
地方で条件が悪い物件も含め、多くの物件を買い取ってきました。
査定のみでも差し支えありませんので、ぜひ一度、弊社にご相談ください。
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