こんにちは。不動産ライターのharupannaです。過去、トップ営業マンとして不動産販売に従事した経験と自身の不動産投資経験から今回も一括査定サイト『ふじたろう』について信頼できるサイトなのか実際に使って検証していきたいとおもいます。
一括査定サイトって?
所有している不動産を売りたい時に便利なのが、不動産一括査定サイトです。1回の入力で複数の仲介業者に依頼することが出来ます。不動産売却は複数の不動産屋に査定してもらうことが成功の秘訣です。
不動産一括査定サイトは乱立状態
過去記事(マンションナビ、オウチーノ)でお話したように、現在不動産一括査定サイトは乱立状態です。
サイトによって提携業者が異なり、逆に迷ってしまいます。
なぜ、こんなに一括査定サイトが乱立するのか?それは、不動産取引(仲介、賃貸、管理)は儲かるからです!!
仲介は1回の取引で数百万単位のお金が動きます。賃貸、管理はほぼ放置状態で毎月一定のお金が入ってきます。
つまり、不動産を売りたい人、貸したい人が多ければそれだけ儲かります。一括査定サイトはそのような人を業者に紹介することで利益を得ています。
ふじたろう不動産一括査定サイトの概要
ふじたろう運営会社プロパティーエージェント
「ふじたろう」って名前を聞いて不動産って連想できます?筆者ははじめこの名前を聞いたとき、「ももたろう」と被ってしまい、何か地域の特産品紹介サイトだとおもってしまいました。
実は筆者はふじたろうを結構前から使っています。現在はマンションナビなどマンション名や住所入力だけでマンション相場を弾き出してくれるサイトがありますが、当時はふじたろうしかありませんでした。
そんなふじたろう、運営会社は「株式会社プロパティエージェント」というITと不動産取引に特化した会社です。
プロパティーエージェント概要
プロパティエージェント株式会社
〒163-1306
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー6F
設立 平成16年2月6日
資本金 5億3,600万円
上場市場 東京証券取引所市場第一部 証券コード3464
決算期 3月
代表取締役社長 中西 聖
電話番号 03-6302-3011
FAX 03-6302-3012
お客さま相談窓口 0120-581-143
http://www.propertyagent.co.jp
事業内容
不動産開発販売事業
プロパティマネジメント事業
賃貸管理サービス
賃貸仲介サービス
建物管理サービス
こちらのプロパティエージェントは2004年(平成16年)2月に東京都新宿区新宿において、資産運用型不動産の販売及び賃貸管理等を目的として設立されたようです。オウチーノと設立はほぼ同期です。2018年現在は東京証券取引所市場第一部に上場しています。
プロパティーエージェント事業内容は?
事業内容
・資産運用型不動産販売
・賃貸管理
・仕入れ開発
・ダイバーシティマンション事業
・マンション管理
・ソリューション事業
・ウェブITサービス(ふじたろう)
その他に不動産投資TIMES,会員制不動産メディアTIMMES LOUNGE、などマンション開発からITまで不動産に関する事業を幅広く展開しています。特にITについてはふじたろうに人口知能AI搭載させるなど不動産業界において一歩抜きに出ているイメージです。
ITに特化した運営会社
ふじたろうを見てみるとよくわかるようにサイト自体が非常に洗練されています。(オ○チーノとは大違い・・・)
運営会社プロパティエージェントのHPをみてみると説明に動画が使われています、業績説明も動画で説明しているためIR情報などちょっと理解しづらい内容も分かりやすく解説していて好感がもてます。
また、相談もラインと使ってAI、担当者どちらとも相談が可能です。メール相談ってめんどくさいんですよね。迷惑フォルダに分かれてしまったらもう永久にその担当者とはお別れです。
そのIT事業が功績をなしてか、業績はうなぎのぼりのようです。
業績と不動産のブロックチェーン技術利用、クラウドファンディング化
こちら2018年3月期の業績報告書です。
得意のITを利用して不動産のクラウドファンディグ化を進めています。
クラウドファンディング
クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す
クラウドファンディングと聞くと、「仮想通貨」を想像する方も多いでしょう。まさに仮想通貨のようにクラウドファンディングで調達した資金をブロックチェーン技術を利用して管理していこうというのがプロパティエージェントの企業目標です。
この技術は筆者も注目しています。不動産の証券化は「REIT」といって現在も存在していますが、これは多きなビルなどに限ったものであり、一棟ものマンションなどの小規模なものは対象外です。そもそも、株式取引などは情報公開されているから成り立つもので、、閉鎖的で不透明な不動産市場ではいくら「REIT」だといっても一般に普及するのは難しいとおもいます。
ブロックチェーン、クラウドファンディングを通じて、不動産市場の透明化を活性を促進していただきたいです。
と、ここまで企業を絶賛していましましたが、運営がしっかりしているかといって「ふじたろう」がすばらしいかというとそれは別の話。
ここからはふじたろうについてみていきたいとおもいます。
ふじたろうの特徴
ふじたろうの特徴として
・中古マンションの売却に特化している
・AIによる簡易査定&投資未来予測
・スマホアプリに対応(ふじたろう、ふじしろう)
・業者による無料査定
中古マンションの売却に特化している
ふじたろうは、分譲マンション、一戸建て、土地に対応しています。しかし、こちらはふじたろうをとおして業者に依頼をし、業者が行なう従来の机上査定であり、AIを使った投資予測や売却相場は中古マンションに限られます。よって中古マンション以外の物件を査定した場合は、違う査定サイトも並行して利用したほうがよさそうです。
一方、中古マンションはマンションナビと同じように、「マンション名、駅名、住所」を入力するだけで業者に依頼しなくてもAIが査定してくれます。「中古マンションの売値を知りたいけど、業者に依頼をするのはちょっと気が引ける」そんな方は、無料会員登録だけしておくのをおすすめします。
無料会員登録すると、マンションの階数や向きなどの条件を変更して検索ができるようになります。
AIによる簡易査定&投資未来予測
こちらが筆者のマンションをAIで簡易査定したものです。マンション名を打ち込んだだけなのにこれだけの情報が出てきました。
総合評価、所在地、売買相場、家賃相場、投資情報、最寄駅、構造、階建、戸数、駐車場・パーキング、施工会社
部屋別の価格、利回り、推定家賃も細かく計算されています。
実際取引価格との乖離率についても細かく記載。
不動産取引においてはじめに高値で値付けをし、徐々に値段を落として売っていく手法により、売り出し価格が取引実績として意味をなさないことは常識ですが、それでも他サイトでは売り出し価格のみ記載して、実際の成約価格はよくわからないようなあいまいな記載が多いです。
しかし、ふじたろうはこうした成約価格と売り出し価格の乖離率も詳しく記載できるのはさすがAI!!!
価格変動推移、競合物件の販売状況、投資情報(表面利回り、最大家賃収入)、周辺エリア情報(安全、公共施設、文化、教育、医療介護)についてもグラフで示しています。
自分で住むためのマンション検索にも、投資目的にも対応できていて、昔でしたら登記簿を取りにいかなければ得られない情報がマンション名一発ででてきました。
これは他一括査定サイトと比べてもダントツの情報量です!
気になるマンションがある場合は一度ふじたろうで検索しておくのをオススメします。
スマホアプリに対応(ふじたろう、ふじしろう)
スマホアプリにも対応しています。こちらは筆者は使っていませんが、地図で相場が分かったり、気になるマンションにカメラでをかざせば物件情報が出てくるようです。
ふじたろう、古風な名前ですが、不動産屋とおもえないIT技術に驚きです。
業者による無料査定
AIによる簡易査定だけでなくふじたろうをとおして業者に査定を依頼できるようです。
ここで、筆者のマンションを査定してみたいとおもいます。
実際にふじたろうを使って無料業者査定してみました!!!
筆者所有マンション概要
さて、ここで筆者のマンション概要は以下のとおりです
筆者マンション概要
・埼玉県の分譲区分マンション
・3LDK 65平米 築年数は9年 最上階の東南
・駅徒歩3分
・駅から近いが、目の前が繁華街でラブホや飲食店があるのがデメリット。
・現在賃貸中。(オーナーチェンジで売り出すか、賃貸人退去後空室で売り出すか、賃貸継続か検討中)
新築の売れ残りを購入し、実際住む予定でしたが転勤で5年ほど賃貸にだしていました。
壁紙、障子、畳は交換済み。
築10年を前に今後の運用に悩み中。
一括査定スタート
まずは業者に売却相談をクリックします。
すると、このような画面になります。
・物件所在地
・マンション名
・部屋番号
・間取り
・占有面積
・売却希望時期(任意)
・希望売却価格(任意)
・要望など(任意)
次にこちらの画面になります。
・名前
・メールアドレス
・電話番号(任意)
・査定を希望する理由(任意)
ここで、電話番号は任意になっていますので、営業電話が嫌な方は記入を控えましょう。
すると1社査定可能な業者が出てきました!!!
こちらしか選択肢がなかったので、1社に査定を依頼して終了です。
時間にして大体3分ほどでした。
気になる査定結果は??
査定業者=プロパティーエージェント????
査定依頼した業者を調べてみてびっくり!!!
査定依頼業者
ふじたろう=プロパティーエージェント
似てません?
ふじたろうの一括査定はプロパティーエージェントの査定
調べてみたら業者=プロパティーエージェントの売買賃貸部門
でした。他、一括査定サイトと違い、ふじたろうは提携業者数の記載がありません。
ということは、
ふじたろうから業者に査定依頼=プロパティーエージェントに査定依頼
ということなのです。
プロパティーエージェントの査定結果は?
査定依頼をした2日後にメールがきました。
早速査定をさせていただきました。
現在賃貸中とのことですが、仮に空室だった場合で査定いたしました。
2300万円程度からの売り出しをおすすめいたします。
過去に2480万円で売りに出されていた同じ広さの物件がありましたが、
半年売れずに2280万円に値下げして募集し、さらに値下げして成約したお部屋があります。
また現在賃貸中とのことですが、賃料11~12万円程度と考えますと、
同じくらいの価格での成約が見込めるとは思います。
ただこのサイズの物件は投資用として購入される方は少ないため、
空室になってから売り出すほうがより高く早く売れるかと思います。
売れるかどうか分かりませんが、とりあえず募集を出すことは可能です。
募集に出すことに対し、○○様に費用が発生することはありません。
基本的に成果報酬となっておりますので、手数料等は物件引渡しの際に掛かってきます。
もし募集に出すことを検討される場合、是非ご連絡ください。
データに忠実な査定結果です。この他にパスワード付きで筆者マンションの過去データを添付してくれました。こちらは外部公開不可との記載がありますので、公開は控えます。
過去のデータを使って売り出し価格を提案してくれたので、信頼性は抜群です。
売り出し価格もそこまで高くもなく、媒介契約欲しさに高い査定額を出す不動産屋とは大違いです。
まとめ
ふじたろうの一括査定のついてまとめます。
・中古マンションの査定に特化
・人口知能AIを使った査定は投資、実需に対して様々なデータを提供してくれる
・業者査定は複数の業者が提携しているわけでなく運営会社が請け負うスタイル。
・IT技術に特化した運営会社なので今後の展望に期待。
ふじたろうは一括査定サイトでなく、不動産査定情報提供サイトといったほうがよいかもしれません。
業者査定もデータをもとに結果を出しているので堅実な数字がでてきます。
複数業者に査定を依頼したい方には不向きです。しかし、売却投資情報は他査定サイトに比べて飛びぬけて豊富ですので、投資情報収集には欠かせないサイトだとおもいます。
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