「2LDKのマンションが売れないって本当?」
「2LDKのマンションはどうすれば売れるの?」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
2LDKは、家族世帯にとっては狭く、1人暮らしにとっては広すぎるため、売るのが難しいといわれています。
しかし、2LDKのマンションでも売れる特徴や売却するコツを知っておくことで、売れる可能性が大きく上がります。
今回の記事では、2LDKのマンションが売れない理由や対処法など、以下の内容について解説します。
- 2LDKのマンションの購入者層を分析する
- 2LDKのマンションが売れない原因
- 2LDKのマンションを売却するためのコツ
- 売れやすい2LDKマンションの特徴
本記事を読めば、あなたの2LDKのマンションを売るための方法やアピールすべきポイントが分かります。
弊社AlbaLink(アルバリンク)は、2LDKのマンション売却にも力を入れています。
もし、売却にお困りのことがあれば、弊社まで相談いただければ、全力でご対応いたします。無料相談・無料査定のみの問い合わせも歓迎しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。
目次
2LDKマンションの購入者層分析
まず、2LDKマンションを購入者層を分析してみましょう。
2LDKとは、1つの区分にリビング・ダイニング・キッチンがあり、その他に2つの部屋がある間取りのことをいいます。
世帯人数が住むない場合は、価格的にも手頃な中古2LDKマンション購入を希望するケースは少なくありません。
以下に具体的な購買ターゲット層を説明します。
・DINKs
DINKsとはDouble Income No Kids の略で、子供を持たない共働き夫婦のことをいいます。
経済的なゆとりが欲しい、仕事に集中したいといった理由から子供を持たない世帯が現在は増えているようです。
・シニア夫婦
育児を終え、これまで一緒に生活していた子供たちが独立したた高齢の夫婦世帯です。
・子育て前の若い夫婦
子育て前の若い夫婦で、お互いのプライバシーを大切にしたいカップル。
さらに、子どもが生まれても、1室をそのまま子ども部屋に充てることも可能です。
2LDKマンションの価格相場
中古の2LDKマンションは、物件所在地や広さ、築年数により相場価格はさまざまです。
2025年1月の主要都市の中古マンション価格動向調査から計算した中古の2LDKマンションの相場価格は以下のようになります。
地域 | 70㎡の平均値 | 1㎡単価 | 50㎡(2LDK相当)の価格 |
東京23区 | 9021万円(70㎡) | 902.1万円(1㎡) | 4510.5万円(50㎡) |
横浜市 | 4119万円(70㎡) | 58.8万円(1㎡) | 2942万円(50㎡) |
さいたま市 | 3646万円(70㎡) | 52万円(1㎡) | 2604万円(50㎡) |
千葉市 | 2564万円(70㎡) | 36.6万円(1㎡) | 1831万円(50㎡) |
大阪市 | 4498万円(70㎡) | 64.3万円(1㎡) | 3213万円(50㎡) |
神戸市 | 2621万円(70㎡) | 37.4万円(1㎡) | 1872万円(50㎡) |
名古屋市 | 2825万円(70㎡) | 40.4万円(1㎡) | 2018万円(50㎡) |
参考:東京カンテイ プレスリリース/中古マンション価格
どの地域でも、ファミリータイプの3LDKよりも価格的に手頃な印象です。
2LDKマンションのリフォーム、リノベーション戦略
中古マンションの場合、買手は必ずしもリフォーム、リノベーションを望んでいない場合もあります。
できるだけ安く買って、自分の好みにリフォーム、リノベーションして住みたいという人も多いからです。
ですが、売主が効果的にリフォーム、リノベーションすることで、より早く、価格的にも好条件で売却できることもあります。
たとえば、以下のようなケースでは、工事費用を100万円までに抑えることが可能です。
100万円のリフォームを行うことで、値引きせずに早期に売却できるかもしれません。
対策 | 費用相場 | |
壁紙が汚れている | 壁紙を張り替える(白が効果的) | 6畳部屋〜7万円 2LDK全室30万円程度 |
和室の畳が傷んでいる | 洋室にする(フローリング) | 6畳1部屋20〜30万円 |
トイレ設備が古びている | 新しいものに取り替える | 20万〜40万円 |
壁紙が汚れていると、家全体のイメージが悪くなります。
内覧時の印象が悪いと、同価格帯の競合マンションがある場合は極めて不利になります。その点で、壁紙の張り替えは費用もそれほど高くなく、一番効果的なリフォームとしておすすめです。
また、和室の畳が傷んでいる場合、畳を替えるよりも洋室にする方が好感度が上がります。費用はややかかりますが、洋室へのリフォームを検討している購入希望者には喜ばれるでしょう。
キッチンや浴室は個人の好みに差がありますが、トイレは最新の設備であれば、おそらくすべての人が満足するでしょう。水回りのリフォーム、リノベーションを検討するなら、トイレに絞ることをおすすめします。
世帯タイプ別の購入メリット
2LDK購買ターゲット層といわれる世帯タイプ別の2LDK購入のメリットを解説します。
DINKs
DINKsにとっては、寝室以外に趣味の部屋を作るなど、自分たちに合った間取りにすることができるため、2LDKは理想的な間取りの1つになります。
在宅勤務やオンラインミーティング時に、パートナーを気にせずに仕事に打ち込むこともできます。
シニア夫婦
子育てを終えたシニア夫婦は、部屋数の多い3LDK以上の間取りは、持て余してしまいます。
掃除などの管理のことを考えると、部屋数の少ない新しいマンションへ住み替えようと検討する世帯も多いようです。
郊外の戸建てを処分して便利な都市部のマンションに住み替えたいというケースもあります。
その場合、戸建ての売却費用でローンを組まずに一括で購入できる価格帯の中古2LDKは理想的といえます。
子育て前の若い夫婦
DINKs同様、子育て前の若い夫婦でお互いのプライバシーを大切にしたいカップルには、寝室以外にもう一部屋あることは魅力です。
子どもが生まれても、1室をそのまま子ども部屋に充てることも可能で、将来設計がまだはっきりしていない場合にも長く住める家として、選択肢の一つとなります。
エリア別売却期間の目安
売り出した中古マンションの売却期間の目安として、不動産取引における専属専任媒介・専任媒介の初めの有効期間内3ヶ月で、何%の物件が制約に至っているかという数字があります。
2024年に発表された2023年度下半期のデータによると
地域 | 売り出しから3ヶ月での成約率 |
首都圏 | 57.4% |
近畿圏 | 46.1% |
中部圏 | 49.8% |
参照:東京カンテイプレスリリース 「首都圏における中古マンションの価格乖離率&売却期間」
「近畿圏における中古マンションの価格乖離率&売却期間」
「中部圏における中古マンションの価格乖離率&売却期間」
このデータは、成約までの期間ですが、成約後の入金引き渡しまでには、通常1ヶ月はかかります。買主がローンを利用する場合はそれ以上かかる場合もあります。
また、売り出し価格と実際の成約価格は一致しないのは通常です。
早く売却できる物件ほど、売り出し価格と成約価格の乖離が少ないとされます。
2LDKのマンションが売れない理由
2LDKとは、1つの部屋にリビング・ダイニング・キッチンがあり、その他に2つの部屋がある間取りのことをいいます。
この2LDKのマンションは売れないといったことを、耳にされる方も多いのでがないでしょうか。
2LDKがなぜ売れないのか、その主な理由として以下のようなことがあげられます。
- 3LDKが人気なため
- 子供が多いと手狭
- 1人暮らしには広い
それぞれの理由について詳しく解説します。
3LDKが人気なため
間取りの中で最も人気があるのが3LDKです。
特に、夫婦+子供2人の4人家族にとっては、部屋数の多さや広さを求めると3LDKが理想的な間取りといえます。
子供2人にそれぞれの部屋を確保することができますし、夫婦の寝室を準備することもできるためです。
将来、子供が2人以上欲しいといった方にも、今後を見据えて3LDKを購入するという方が多いようです。
このように3LDKの需要が高いため、2LDKが売れない要因の1つとなっています。
子供が多いと手狭
2LDKは個室が2部屋しかないため、1部屋を夫婦の寝室に使用すると、残りは1部屋しかありません。
子供が複数人いる場合、小さいうちは1部屋でも良いかもしれませんが、将来的に自分の部屋が欲しくなってくるでしょう。
子供部屋以外にも、仕事や趣味の部屋を作ろうとした場合、部屋数が多いほうが対応しやすいです。
ファミリー向けとして、2LDKは部屋数が不足しやすいため、部屋数の多い3LDK以上を選択する家族が多い傾向にあります。
1人暮らしには広い
1人暮らしの単身者にとっては、2LDKは広すぎるため不人気になっています。
2LDKの間取りは1人暮らしにとっては広すぎ、掃除などの手間を考えると1LDKのマンションの方が良いと思う人が多いようです。
実際に1部屋は寝室として利用し、基本はリビングや外で過ごせば快適に生活できる、といったような意見も多くあります。
また、部屋数が多いため1LDKよりも2LDKのマンションの方が価格が高くなるので、十分な広さがあるのなら1LDKで十分という方が多いです。
売れない2LDKのマンションを売却するコツ4選
なかなか売れないと言われる2LDKですが、それでも売れている2LDKのマンションも多くあります。
工夫次第では、これまで売れにくかったマンションでも、すぐに売却できるかもしれません。
ここでは、2LDKを売却するコツについて以下の4つを解説します。
- DINKsや高齢の夫婦をターゲットにする
- 内覧を見直す
- 不動産会社を見直す
- 買取業者に売却する
DINKsや高齢の夫婦をターゲットにする
まずは、ターゲット層をDINKs(2人暮らし世帯)や高齢の夫婦に絞ることがおすすめです。
内覧対策のポイント
内覧は売却するのに重要なポイントの1つです。
内覧時の印象が悪ければ、興味をもって内覧に来られた方に悪印象を与えてしまい、売却が難しくなります。
内覧時のチェックポイント
・臭い対策
・清掃
・照明
・室温管理
・収納の整理
臭い対策
特に臭いには気をつけましょう。ペットやたばこの臭いがあると、見た目がきれいでも悪印象となってしまうかもしれません。
住んでいる人は臭いに慣れてしまっていても、外部の人にはすぐに気づくもの。
できれば壁紙やカーテンを取り替えたいものですが、換気をこまめにして、空気清浄機を終日運転させることも一つの方法です。
清掃
台所や風呂、トイレなどの水回りは専門のハウスクリーニング業者を入れて徹底的に清潔にすることをおすすめします。
経年劣化はやむを得ないことですが、清潔な水回りは住んでいる人の信頼感を増すものです。
照明
内覧時は昼でも照明をつけ、隅々までしっかり目が行き届くようにしたいものです。
明るいイメージは、物件全体のイメージを良くします。
室温管理
内覧時は通常窓を開けたり、部屋全体が見渡せるように扉などを開放する場合が多いのですが、そのために室内の気温が寒すぎたり暑すぎることのないように配慮したいものです。
「暑かった」「寒かった」という印象は意外に物件の評価に繋がりやすいもの。
内覧する購入希望者が気温を意識せずに済むよう快適な室温を管理したいものです。
収納の整理
見せる収納が好みの方もいるかもしれませんが、内覧時にはできるだけ目にふれる生活用品は少なくしましょう。
物が多いと室内が狭く見えます。
また、内覧者は室内を見ながら、ここでの新生活をシュミレーションしているはず。
できるだけ生活臭を少なくするのがポイントです。
以上の点に気をつけることで、より好印象の内覧を行うことができ、売却へも大きくつなげることができるでしょう。
不動産会社を選び直すポイント
不動産会社を変更してみるのも、売却のための1つの方法です。
不動産会社によっても、得意分野と不得意分野があります。
マンション売却に強いだけでなく、どの世帯向けに力を入れているかによっても、積極的に販売するマンションは変わってきます。
もし、担当している不動産会社のターゲット層が異なるなど、積極的な売却活動をしていなければ、2LDKのマンション売却が得意な不動産会社への変更も検討してみましょう。
マンション売却に強い不動産会社を選ぶポイントは
・実績数
・対応エリア
・営業担当者の経験年数
・口コミ評価
などです。
特に、売り出し3ヶ月以内に成約できなかった場合は、不動産会社の変更も検討してみたいところです。
買取業者に売却する
マンションは物件にもよりますが、一般的には3~6ヶ月程度で売却することが多いです。
しかし、できるだけ早く売却したいという方には、不動産買取業者を利用するのもおすすめになります。
不動産買取とは、マンションなどの物件を不動産会社に直接売却するという方法です。
買取業者に売却するメリットとデメリットを以下のように表にまとめました。
メリット | ・スピード売却 ・確実な売却 ・手続きが簡単 ・仲介手数料がかからない ・売却後に物件に不備が見つかっても責任を問われない場合が多い |
デメリット | 売却価格は不動産会社仲介での売却よりも安くなる |
特に、すぐに売却したい、なかなか売却できず困っているという場合には、おすすめの方法です。
2LDKでも売れるマンションの特徴6選
2LDKのマンションの中には、すぐに購入者が見つかるような売れやすいマンションもあります。
売れやすいマンションには共通した特徴があり、その特徴をアピールすることで、評価されやすいです。
売れやすいマンションの特徴は以下の6つです。
- 駅近など利便性が高い
- 2LDKでも広い
- 日当たりや眺望が良い
- 共用施設が充実している
- 付加価値がある
- 管理がしっかりしている
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
駅近など利便性が高いマンションの特徴
徒歩5分圏内の駅近など、利便性が高い2LDKのマンションは売れやすい傾向にあります。
最寄りの電車の駅に、通勤や通学にバスや自転車などを使う必要がない徒歩5〜15分圏内、
また、商業施設や病院などが近くにあるマンションは、高齢者にとっても住みやすい環境といえるので売れやすいでしょう。
2LDKでも広い間取りの特徴
一般的な2LDKは50㎡程度ですが、60㎡以上の面積があれば、間取りによっては、売れる可能性が高くなるでしょう。
リビングに隣接した洋室を可動扉で開放できれば、15畳超の広々としたリビングとして使えます。
ゆったり暮らしたいDINKsやシニア夫婦には歓迎されるでしょう。
サービスルームとして納戸やウォークインクリオーゼットに使えるスペースがあれば、さらに有利です。
日当たりや眺望が良い
日当たりや眺望が良いマンションは、快適性が高いため、間取りに関わらず人気のマンションになります。
南向き、東向き、西向き、北向きの順にマンションの価格が下がるのは周知のことです。
そのほか、戸建てにはない魅力は、高層階からの眺望の良さです。
富士山が見える、海が見える、花火大会時の眺望が良い、などのアピールポイントがあればぜひ強調したいものです。
共用施設の充実度とメリット
エントランスやエレベーター、宅配ボックスなどの共用施設が充実しているマンションも人気です。
マンションによってさまざまな共用施設があります。
・エントランス
オートロックなどで、居住者のみが建物に入れるシステムは防犯上人気です。
・エレベーター
古い物件では、4階建てまではエレベーターが設置されていない場合もありましたが、昨今では低層マンションでも、エレベーターがある物件が大半です。
カードキーなどで、居住者しか利用できないシステムを採用している高級マンションもあります。
・ワーキングスペース
リモートワークなどに用できるWiFi完備の個室が設置されているマンションもあります。
・ゲストルーム・ゲストスペース
来客用の宿泊設備や、歓談できるスペースです。
・スポーツジムやフィットネス施設
・居住者の子どもが安心して遊べる共用スペース
このような施設充実していれば、マンション内での生活も充実するため、高い価格でも売却しやすいでしょう。
一方、共用施設が充実している場合、管理費も高くなります。
2023年の調査では、首都圏の管理費は新築70㎡換算で20358円にも上昇しています。
参照:東京カンテイ「三大都市圏の新築マンションのランニングコスト」
付加価値のある設備・サービス
敷地内に駐車場、屋根付きの駐輪場があるなどのサービスが充実していると評価されやすくなります。
オートロック、防犯カメラなどの防犯設備も重視されるポイントです。
また、宅配ボックスは今や必須のものといえるでしょう。
受付にコンシェルジェがいる、駅へのシャトルバスが運行している、託児サービスがあるなど、マンションの付加価値であるサービスが充実していることで、さらに売れやすくなります。
マンション管理が適切に行われている
間取りに関係なく、マンションの売却には管理がしっかりしていることが重要です。
共用施設が適切に管理できているか、全体に管理が行き届いているかによって、マンションの魅力は大きく変わります。
管理組合の運営状況、修繕積立金の状況、大規模修繕工事の履歴など、購入者から提示を求められた際に開示できるよう、しっかり調べてまとめておきましょう。
特に評価されやすいポイントは、以下のような点です。
- 共有施設の清掃ができている
- ゴミ捨て場が清潔である
- 修繕やメンテナンスができている
- 駐輪場や郵便が荒れていない
- 24時間体制のセキュリティが整っている
管理が整っているほど評価は高くなり、より売却への期待ができます。
2LDKマンションの売却で重要なポイントまとめ
この記事では、2LDKのマンションが売れにくい理由や売るためのコツ、売れるマンションの特徴について解説しました。
2LDKはファミリー層にとっては狭く、一人暮らしにとっては広すぎるため、需要が低い傾向にあります。
しかしDINKsや高齢の夫婦世帯にターゲットを絞るなど、ちょっとした工夫をすることで売却の可能性が上がるかもしれません。
2LDKのマンションを早期に売却するためのアクションプラン
- 相場価格を知る
- 購買者ターゲットを絞る
- 費用対効果の高いリフォーム・リノベーションを行う
- 内覧
- 成約/3ヶ月で制約しない場合は不動産業者を変更するか買取も検討する
早期に売却したい場合は、不動産の買い取り業者へ依頼することもおすすめです。
売却を成功させるためのチェックリスト
売り出し価格は相場価格からかけ離れていないか | |
内覧に備えてハウスクリーニングを行ったか | |
物件のアピールポイントを購買希望者に説明できるか | |
売り出し3ヶ月目で成約しない場合どうするか検討しているか |
弊社(株式会社Albalink)も、事業の1つとして不動産買取事業を行っております。
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