こんにちは。不動産ライターのharupanaです。過去、トップ営業マンとして不動産販売に従事した経験と自身の不動産投資経験から今回は「IESHIL(イエシル)」について実際に使ってみて噂や口コミを検証したいとおもいます。
目次
IESHIL(イエシル)とは?
イエシルの不動産一括査定についてまとめました。
- 運営会社はIT企業の株式会社リブセンス
- 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の中古マンション限定で査定可能
- ビッグデータによるIT査定&中立なレイディング
- 無料の不動産アドバイザーサービス
- 提携業者数は不明
今回も一つづづみていきたいとおもいます。
運営会社はIT企業のリブセンス
株式会社リブセンスは現在代表取締役の村上太一が早稲田大学一年生のときに起業した会社です。若干26歳で史上最年少で一部上場を果たしたインターネットメディア事業を主な業種とする会社です。
会社名 株式会社リブセンス (Livesense Inc.)
事業内容 インターネットメディア運営事業
代表者
代表取締役社長 村上 太一
取締役 中里 基
社外取締役 淡輪 敬三
常勤監査役 江原 準一
社外監査役 尾崎 充 片山 典之
執行役員 遠藤 太一 高久 聡子 谷村 琢也
VPoE 能登 信晴
本社 〒141-0021東京都品川区上大崎2-25-2 新目黒東急ビル 5F 代表番号: 03-6275-3330
東京オフィス 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-2-1 目黒センタービル 8F
宮崎オフィス〒880-0805 宮崎県宮崎市橘通東3-6-19 EST2ビル 7F
京都オフィス 〒604-0924 京都府京都市中京区河原町通二条下ル一之船入町376 クロトビル3F
設立年月日 2006年2月8日
資本金 235百万円 (2018年12月31日現在)
従業員 正社員 283名 臨時従業員 111名 (2018年12月31日現在、リブセンス単体)
決算期 12月
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
株式会社リブセンスの主な事業
リブセンスの主な事業は人材領域、不動産領域、新規領域に分かれていて、それぞれ複数のサイトを運営しています。
人材領域
リブセンスは、口コミによる企業情報の透明化・マッチング精度向上に挑む『転職会議』『就活会議』、専門職の競争入札型転職メディア『転職ドラフト』、成功報酬型でより多くの案件から適職を提案する『マッハバイト』『転職ナビ』など、常に清新な視点をもって、新たなあたりまえを問い続けます。
不動産領域
人生で最も大きな買い物といえば、不動産。最も慎重な意思決定が求められるにも関わらず、消費者に提供される情報は十分なものとは言えません。
たとえば、市場全体の動向に照らして、マンションの適正な価格を知りたい。地盤の安全性や災害リスク・学区などの周辺情報もチェックしたい。そんな、素朴でありながら、技術上・業界特性上の問題で実現が困難だったニーズに対し、リブセンスはIT技術を駆使した解法を探求します。
新規領域
創業以来、リブセンスが基盤としてきたのは「IT × 人材・不動産」の領域ですが、コーポレートビジョン「あたりまえを、発明しよう。」の実現に向けて、常に新たなビジネスの開拓を続けています。疾病に対する治療法の参考情報を集約した「治療ノート」等、新しいあたりまえの種を生み出していきます。
IR情報
こちらちょっと古いのですが、2017年の株式会社リブセンスのIR情報になります。
これは補足資料に載っていたセグメント別の売上高です。
セグメント情報から分かるように、リブセンスの売上げの大部分は人材領域であることがわかります。不動産領域はまだまだ成長段階であるようです。
こちらは不動産領域の売上高推移です。人材領域と比較するとぱっとしないリブセンスの不動産領域ですが、順調に伸びているようで成長が期待できます。
不動産テックによる市場の流れ
過去の私の記事を読んでくださった方ならお分かりだとおもいますが、この株式会社リブセンスマイスミEXで紹介した株式会社じげんに似てるとおもいませんか?
そうなんです。今の不動産業界は不動産テックブームが起こっていて、不動産会社だけでなく、インターネットメディア会社も参入しています。
今までの不動産市場は買手と売手の情報格差が問題となっていました。つまり、売手が利益のために一方的に買手に情報を隠すことで収益を最大化しようという思惑が働いていたのです。買主にとって新築物件に比べ、中古物件は情報が不明な場合が多く、この情報格差が中古不動産の流通を妨げていました。
この問題に対して、現在では不動産テックによって大量のデータを処理、買手に公開することで中古不動産の流通を促そうといった流れになってきています。
もちろん、不動産取引には人と情報のどちらも必要です。人は営業マンの力量であったり、信頼です。そして情報は物件の情報だけでなく、地域や相場といった間接的な情報も含まれます。こうした、情報に関する部分はインターネットメディア企業にとって得意分野であり、不動産情報に関する分野の市場を取りに乗り込んできたといった流れです。
不動産取引の人に関する分野は旧不動産屋に丸投げすることで足りない知識や経験を補っています。
ですから、リブセンスやじげんのような「不動産取引経験の薄い企業」が不動産査定サイトを運営するのは今や当たり前のようになっています。(取引自体は経験豊富な不動産会社が行うので安心してください。)
売主、買主は、取引不動産を見分けるだけでなく、こうした不動産査定サイトを見分ける力も必要になってくるのです。
首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の中古マンション限定で査定可能
現在イエシルでは首都圏の中古マンション限定で査定ができます。マンションナビの首都圏版のようなイメージですね!ぜんぜん違う会社ですが・・・。
戸建てや土地、店舗、農地などをお持ちの方は違うサイトで査定しましょう。
オウチーノやリビンマッチ、イエイなどは多種不動産査定が可能です。
ビッグデータによるIT査定&中立なレイディング
レイディングとは数値化といった意味です。
筆者がイエシルで一番驚いた点がこのレイディング能力です。
イエシルの情報収集能力はすばらしく、マンション情報だけでなく、周辺環境、災害情報までマンション名一発で調べることができます。
試しに、筆者所有マンションを入力してみます。
筆者所有マンションを調べてみる
この画面で、マンションを入力します。
マンション名を入力するだけで、マンション詳細がでてきます。
部屋別の参考相場価格はもちろん、設備情報なども確認できます。
こちらは将来予想。
地域の災害情報までも出てきます。
そして、保育園、学校情報までも。
マンション名一発でこれだけの情報が出てくるのは非常に便利です。売却の意思がなくとも、会員登録したくなります。
無料の不動産アドバイザーサービス
イエシルでは無料の不動産アドバイザーと個別相談ができるようです。
電話相談、対面相談のどちらかが選べ、対面相談の場合は約45分、日本橋での相談になるようです。
一応、宅建取引主任者やFPが相談にのってくれるようなので、書類などを持参したい場合は対面相談は非常にありがたいですね。
提携業者数は不明
イエシルを利用する上で気になる点は提携業者数が不明な点です。
他不動産査定サイトは提携業者数を明らかにしていて、その差は歴然としています。
イエイ | 1700社 |
マンションナビ | 900社 |
タウンライフ不動産売買 | 300社 |
HOME4U | 1300社 |
LIFULL HOME'S | 1700社 |
リガイド | 700社 |
上の表は各サイトの提携業者数をまとめたものです。
サイトによって提携業者数がかなり異なることが分かります。
提携業者数は査定可能会社数に直結するので提携業者数の掲載がないイエシルは果たして査定ができるのでしょうか?
実際検証してみたいとおもいます。
イエシルの口コミは?
良い口コミ
- レイディングデータがかなり便利。マンション名だけで周辺状況がわかる。
- 気になるマンションはとりあえず登録しとくと買いと売りのタイミングが分かる。
- マンションに特化しているからマンションに強いイメージがある。
悪い口コミ
- 査定額が高く出すぎる。あてにならない。
- 部屋の推定価格や情報を勝手に載せられて所有者からの削除要請に対応してくれない。
細かいデータが出すぎる分、所有者からしたら嫌な情報も載ってしまうのは仕方ないのかもしれません。では、実際に査定してみたいとおもいます。
IESHILの査定はどう?実際使ってみました
筆者所有物件詳細
埼玉県の分譲区分マンション
3LDK 65平米 築年数は9年 最上階の東南
駅徒歩3分
駅から近いが、目の前が繁華街でラブホや飲食店があるのがデメリット。
現在賃貸中。(オーナーチェンジで売り出すか、賃貸人退去後空室で売り出すか、賃貸継続か検討中)
新築の売れ残りを購入し、実際住む予定でしたが転勤で5年ほど賃貸にだしていました。
壁紙、障子、畳は交換済み。
築10年を前に今後の運用に悩み中
査定スタート
まずはこの画面から。
- 都道府県
- 市区町村
- 町名
を入力します。
- 番地
- 物件名
- 部屋番号
- 平米数
- 築年数
を入力します。
- 現在の状況
- 物件の所有者情報
- 売却時期
- 連絡時間帯
を入力します。
- 氏名
- フリガナ
- メールアドレス
- 電話番号
を入力します。
すると出てきました。
査定結果
残念ながら今回は査定可能会社がゼロでした。
やはりイエシルは提携業者数が明確でないため、地方不動産は査定結果がゼロの可能性もありうるといったところでしょう。
(査定依頼完了と同時に会員登録されます。)
IESHIL(イエシル)まとめ
イエシルについてまとめました。
- 運営会社はIT企業の株式会社リブセンス(人材、不動産のインターネットメディア事業に特化している会社)
- 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の中古マンション限定で査定可能
- ビッグデータによるIT査定&中立なレイディング(マンションの設備状況、AI査定、地域情報、災害情報、学校情報などマンション名一発で検索可能で便利!)
- 無料の不動産アドバイザーサービス(FP、宅建取引主任者による対面OR電話個別面談)
- 提携業者数は不明(少ない可能性もアリで、地方物件だと査定業者自体が出ない可能性も)
気になるのはやはり提携業者数が不明な点です。せっかく時間をかけて物件情報を入力しても査定会社が出ないと査定できません。
一方、AI査定は確かに高めに出ますが、イエシルのレイディング情報はかなり便利なので売り時や買い時を逃さないために会員登録はオススメします。
やはりイエシル一本に絞らず、他2~3サイトくらい査定サイトを利用するのが良いとおもいます。
harupanna
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