山陰合同銀行について、最新の融資状況を電話で聞いてみました。
その相談内容をまとめていますので、不動産投資のローン、融資状況、借り換えなど、事業計画の参考にしてみてください。
目次
山陰合同銀行の詳細
URL | http://www.gogin.co.jp/www/toppage/ 0000000000000/APM03000.html |
所在地 | 島根県松江市魚町10番地 |
電話番号 | ローンセンター0852-55-1119 本店営業部0852-55-1111 |
代表者 | 久保田 一朗 |
資本金 | 207億 |
従業員数 | 2,003名 |
電話調査の内容
不動産賃貸業(不動産投資)に対する銀行等の融資姿勢を探るために、以下のポイントについて直接、電話でヒアリング調査を実施しました。
ヒアリング調査の質問項目は以下の通りです。
- 不動産賃貸業への融資姿勢と対象エリア
- 金利や年数などの融資条件(耐用年数以上の借入ができるのか?金利幅など)
- 物件の積算評価の考え方(担保物件含め)
- 再建築不可やシェアハウス・建蔽率容積率オーバーなど適法ではない物件への融資姿勢
- 現金比率やフルローンの可能性
- 新設法人への融資・個人の属性への考え方
不動産賃貸業への融資姿勢と対象エリア
Q.山陰合同銀行の金利選択型アパートローンの概略を教えて下さい
A.金利は決まっておらず、資産背景などで判断します。
他行に比べて極端に金利が高い、低いという事はありません。
対象者も全て案件ごとに判断させていただいております。
Q.対象エリアはどこになりますか?
A.鳥取県や島根県を主に取り扱っていますが、東京の物件でも検討は可能です。
Q.最近の融資姿勢はどんな感じですか?
A.個々の物件に応じて判断しているため、昔とそれほど変わりはありません。
Q.スルガ銀行の不正融資問題で融資姿勢が厳しくなっている銀行も多いと聞きますが?
A.多少は影響が出ているのは否めません。
Q.例えば、融資できない物件とは、どんな物件ですか?
A.耐用年数が大幅に超えている物件や、立地が悪い物件には融資が厳しくなっています。
現在入居している人がどのような方なのかも含めて総合的に判断しています。
融資できない物件としての規定は定めていません。
まとめ
融資姿勢は昔とそれほど変わってはいないようですが、実際には、耐用年数よりも、物件や利回りなどを重視して、審査を行うとの事でした。
金利や年数などの融資条件
Q.金利や年数などの融資条件を教えて下さい
A.金利は設定しておらず、資産背景などを確認した上で、設定させていただいています。
Q.耐用年数以上の借入はできますか?
A.基本的には耐用年数内での融資となります。
まとめ
耐用年数内での借り入れが基本となりますが、耐用年数が大幅に超えていなければ、資産背景や物件などをチェックし、融資可能となる場合もあるようです。
物件の積算評価の考え方(担保物件含め)
Q.山陰合同銀行の物件の積算評価の考え方を簡単に教えて頂きたいのですが?
A.物件ごとに判断するため、トータル的に判断させていただいています。
Q.物件の耐用年数についての考え方はどんな感じですか?
A.RCの場合には47年、木造の場合には22年の耐用年数が基本となっています。
まとめ
積算評価について色々質問したのですが、詳しくお答えする事はできないということでした。
再建築不可やシェアハウス・建蔽率容積率オーバーなど適法ではない物件への融資姿勢
Q.再建築不可やシェアハウスなど適法ではない物件への融資姿勢は聞くまでもありませんね?
A.違法物件への融資は行っていません。
現金比率やフルローンの可能性
Q.山陰合同銀行では自営業者の場合のキャッシュ比率はどのくらいが望ましいですか?
A.年収や経営状況によって判断するため、一概には言えません。
Q.大企業に勤めるビジネスマンや公務員のキャッシュ比率はどうですか?
A.自営業の場合と同じで、目安などを設定していません。
まとめ
キャッシュ比率よりも、物件や利回りを重視して検討しているとの事です。
新設法人への融資・個人の属性への考え方
Q.資産管理会社などの新設法人への融資は行っていますか?
A.新設法人に関しての融資も検討可能です。
Q.その場合の融資条件はどんな内容ですか?
A.遠方である新設法人の場合には、融資が厳しくなってしまうため、鳥取県、島根県に属している新設法人のみが対象となります。
Q.個人の融資条件(属性)はどんな内容ですか?
A.個人での不動産投資ローンも検討は可能です。
Q.審査では物件評価と個別の属性とどちらを重視しますか?
A.規定を用意しているわけではなく、物件を見て総合的に判断しています。
まとめ
全て物件次第で検討との事なので、鳥取県や島根県ではなくても、条件さえ良ければ、融資が可能となるようです。
印象と総評
山陰合同銀行は、地元に密着している銀行として、山陰地方では非常に人気が高い金融機関です。
様々なローンの取り扱いを低金利で積極的に行っており、地元の中小企業に寄り添った銀行として高い評価を得ています。
不動産投資ローンについても、山陰地方を中心に取り扱っていますが、電話口の担当者によって、個人の不動産投資ローンは取り扱っていないという返答もあれば、個人の不動産投資ローンも融資可能ですと言われたりと、返答が異なる場面が見受けられました。
そのため、不動産投資ローンについて、行員の知識が乏しく、それほど積極的に取り組んでいないんだろうという印象です。
今回詳しく質問させていただいたのは、比較的若い男性行員でした。
質問に関しての返答は的確で、非常に好印象であると感じました。
山陰合同銀行での不動産投資ローンは、金利は他の銀行と同程度になるとの事で、地元の方にお勧めの銀行ですとおしゃっていました。
返済しやすさなどを考えた時、遠方の地域での融資の場合には、メリットはないとの事ですので、山陰地方での不動産投資を考えている人にのみお勧めの金融機関であると言えるでしょう。