シェアハウス経営を検討するのに、リスクは押さえておきたいものです。
今日は、これからシェアハウス経営をしようか考えている方に向けて、実際に運営してみた立場から考えうるリスクとデメリットについて書いてみたいと思います。
目次
シェアハウスの管理にかかわるリスク
一番大きいのは管理にかかわるリスクです。ゴミ捨てはどうする?入居者同士のもめごとは?掃除はどうする?など、やったことがないと不安も大きくなります。
この点は、実際に運営するまでは不安がありましたがやってみたらほとんどリスクやデメリットとは無縁です。管理系のリスクについては一つずつ見てみます。
入居者間のトラブル
これは、実際トラブルとまではいかないまでもクレームは毎月1回くらいはあります。「音楽プレーヤーがうるさい」「風呂が汚い」「ゴミ捨てをしない人がいる」とかそんなものです。
ほとんどのケースは全員に対してBccでメール送信し、個人が特定できない形で注意喚起をすればなくなります。直接対決のようなトラブルになってしまう場合は、問題児が入居してしまった場合はどちらかを退去してもらうしかないでしょう。
ゴミ捨てルールと掃除
ゴミ捨ては必ず問題になりそうなので、うちのシェアハウスでは各自自己責任としてます。ダイニングに戸数分のゴミ箱を用意して、各自自分の責任で回収日にゴミを出す形です。
共用部は入居者の一人に毎週の掃除をお願いして、その分を家賃から引く形で対応しています。(およそ1掃除1,000円)
ゴミの分別にうるさい市区町村だったので、最初の頃は近隣からクレームがありましたが今はまったく問題ありません。色々とリスクを煽っているサイトもありますが、やってみたらそんなに大変なことはありませんでした。
このあたりのリスクに関しては、入居者はこちらが選ぶことが一番重要です。自分で客付けをする場合には全員と必ず1度は顔を合わせて喋ることができるので、問題児になりそうな方は涙を飲んでお断りしましょう。その一人のために他の方が全員出て行ってしまうリスクもありますので。
空室リスク
空室リスクについては通常の賃貸経営をしていても考えられるリスクですが、「シェアハウス」が一過性のものなのかどうか?というところが気になります。
ただ、個人的にはシェアハウスの市場はもっと拡大していくと考えてます。理由は簡単で、住まいにかかる経済的な負担を小さくしたいという層がこれからもっと増えてくるからです。「シェアビジネス」「インバウンド」などは注目が集まっていますが、まだまだ伸びる余地があるということです。
実際にシェアハウスを経営してみるとわかりますが、シェアハウスに住む対象者の大半は、「お金をかけたくない」という層です。厳密にいうと、うちでターゲットにしてるのはそのような層です。
テレビ番組の「テラスハウス」のような男女のコミュニケーションを求めることが目的になっているシェアハウスはたしかに流行り廃りがあるかもしれませんが、言い方は悪いですが低所得者が対象のシェアハウスは今後まだまだ増えてくると思います。
シェアハウス経営のデメリット
シェアハウス特有のリスクと言えば上にあげたくらいかと思います。では、デメリットはどうでしょう。
普通賃貸より管理の手間がかかる
これはそのとおりで、少し労働が発生します。とはいえ、やることと言えば
- 毎月の家賃請求メール
- 毎月何度かくる入居者からのメール対応
くらいのもので、満室になってしまえばほとんどやることはありません。
ただ、入居付けを自分でやる場合は問い合わせがあるたびに物件に言ってルール説明や物件のポイントなどを説明しにいかなければいけません。1人入居者がつけばそれもお願いすることは可能ですが、どうしても入居付けには労力を要します。
管理費が割高
管理の手間が大きいことと共通しますが、シェアハウス専門の管理会社に管理を頼む場合も普通賃貸と比べてコストがかかります。
手間が大きい分仕方ありませんが、15~20%くらいのところが多いようです。
物件選びにコツがいる
物件を選ぶのに少しコツがあり、シェアハウスに向いてない戸建てを購入しちゃうとメリットが少なくなったりうまく運営できないケースがあります。
おおまかにはこちらに書いたとおりですが、間取り変更のリフォームをすればうまく運営できる物件もあります。このあたりは実際に運営している方に話を聞いて進める方がリスクが少ないかもしれません。
ざーっと思いつく限りシェアハウス特有のリスクやデメリットについて書きましたが、また思いついたら足していきます。
KawataKenji
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